ラブライブ! ~『正しさ』の本質~ 作:k.k.halcyon
今回から、ラブライブ!~『正しさ』の本質~ というタイトルで、投稿させていただくことになります。
ssに限らず、こうやって自分で文章を作って投稿すること自体が初めてなので、途中変なところがあるかも知れませんが、これからどうぞ、よろしくお願いします!
プロローグ その1
*ー*
「...よし。こんなところか」
引っ越しの荷物のうち、家具などの大きなものは、昨日のうちに既に業者さんに渡し終えており、必要最低限の荷物だけが今手元にある。でっかいキャリーバッグに荷物をうつして、忘れ物がないか点検。
千葉県某所。去年の3月から住んでいたこの家とも、今日でお別れだ。1年しか住んでいないとはいっても、この1年で色々・・・本当に色々あったからな。この家を離れることに、少しばかりの寂しさもある。
でも・・・
「・・・いい加減断ち切らんとな・・・」
去年、この家に住み始めたときは、俺と父親の2人だった。両親は離婚してるから、母はいない。というか、あんなクズと一緒にいるのが嫌で、俺たちはずっと暮らしていた広島を離れ、千葉へと引っ越してきた。
転校の手続きとか、色々と面倒なこともあったけど、千葉での暮らしは割と楽しかったな。マッ缶美味いしな。広島もそこそこ都会だと思ってたけど、千葉・・・というか関東は本当に「the 都会」って感じ。何でもあるし。あ、あとマッ缶が美味い。
そんなこんなで、そこそこ楽しく過ごせてたんだけど、そんなに長くはこの時間も続かなかった。
原因は2つ。「父の自殺」と、それをどこかから聞いた同じ学校の人たちからの「いじめ」である。庇おうとしてくれてる奴は何人かいたけど、クラスが違ったからそれほどの抑止効果はなかった。感謝はしてるけどな。クラス内じゃ加害者か傍観者しかいなかったし。
それに、誰かをいじめるときの加害者たちのチームワークの凄いこと凄いこと。ちょっとでも教室から離れればすぐに誰かが、俺の机の中の持ち物に手を出してくる。ただあいつら、俺自身には特に手を出しては来なかったんだよな。喧嘩に自信がなかったのか分からんけど。
まあいじめの原因はそれ以外にもあるんだけど。詳しいことは、昔話でもする機会があれば、その時にでも話すわ。暗い話だからいきなり長々と言うのもアレだし。
*ー*
父の自殺後、クラスで俺はいじめを受けていた。最初は頑張って耐えていたが、俺自身、徐々にすり減っていってるのに気付けてはいたので、転校するのもありかなーと考え始めていた頃だった。
ある日の放課後、午前中の授業が終わり、昼休みに入ると、放送で俺の名前が呼ばれた。校長室に呼ばれているようだ。昼食を早めに済ませ、校長室へ向かった。・・・っていうか校長室って初めて入ったわ。なんか校長って思ってた以上にフランクなのね。どうでもいいけど。
コンコン
校長室のドアを叩くと、中から「どーぞー」と、初老の男性の声がした。「失礼します」といって、中へ入る。
「失礼します。2年4組の三橋と申します。先程の放送を聞いてうかがいました」
あ、自己紹介が遅れました。名前は三橋七海(みつはし ななみ)と言います。みはしじゃないよみつはしだよ。女じゃないよ男だよ。以後お見知りおきを。
「おお、君が南くんが話してた三橋くんか!いや急に呼び出して申し訳ない!!早速そこに座ってくれ!!!」
南くん?そんな人うちの学校にいたっけ?・・・だめだ、友達少ないからわかんねぇ。学校外なら1人南って名字の人はいるけど・・・。
あとこの人、声でかい。あと身体もでかい。身長190㎝越えてるんじゃないのこのひと・・・。俺は164㎝だから、たぶん30㎝くらい違うぞ。サングラスかけて、真っ黒なスーツとか着たら、アメリカのSPって言っても通じるんじゃないのかな?
「はい、失礼します」
とりあえず言われたソファに腰を下ろす。うわなにこれ、ぶち柔らかいんじゃけど。家に持って帰りたい。だめかな?だめか。
「そんなかしこまらなくていいよー!!!もっとリラックスリラックス!!!!」
そう言って(叫んで?)、俺の肩をバシバシ叩いてくる。痛い。というかあんたの前でリラックスとかできんわ。あんた怖いんじゃ。
「・・・はぁ。まあお昼休みももうあまりないですし、早速本題に入らせていただいてもよろしいですか?」
「ああ、そうだったな!!!!!・・・あれ?何の話だったっけ?」
イラッ帰りたい。マジなんなんやこの人。
「ああそうだった!!!!!!これを渡したかったんだよ!!!!!!!」
そう言って(叫んで?)、校長は俺に一枚のA4サイズのプリントを手渡す。っていうか今、プリントにあんたの唾ついたぞ!!唾が手につかないようにプリントを受け取る。そこには、
『国立音ノ木坂学院高校共学化における男子試験生募集について』
と書かれてあった。
「音ノ木坂ですか・・・知らない高校ですね。どこにあるんですか?」
「東京にある女子高だよ!!!!!!!!!」
いやマジで声でかいって。
「・・・実はね・・・」
え、なに?さっきまでエクスクラメーションいっぱいつけてた校長が急に静かになったんだけど。これはこれで怖いな。
「そこの学校の理事長が私の元教え子でね。彼女から相談を受けたんだが、どうやらその学校が廃校の危機に直面しているそうなんだよ」
随分と重い話題を振られたものだ。
廃校か・・・。生徒数が減ってきた、とかかな。東京って学生が多いイメージがあるから、あんまり廃校とは縁がないように感じるけど。
「それで、今までは女子高だったんだが、来年度から思いきって共学にしようという案が出ていてね。そのための試験生として、今年1年間、男子生徒を何人か呼びたいそうなんだ」
なるほどね。なんとなく分かった。たしかに共学化すれば、男子生徒もその高校に行くことが可能になる。その効果が何年も続くかと言えば微妙だが、とりあえずこの場を凌ぐためという目的であれば、ある程度は効果的だろう。けど、
「どうしてそれを僕に?募集をするのなら、廊下に掲示するとかでもいいのに。」
「理由はいくつかあるが、」
理事長は続けて、
「1番の理由は、南くん・・・ああ、音ノ木坂の理事長ね。彼女から直々の指名があったんだよ。『先生の高校の三橋七海くん。彼さえよければ、試験生として呼ばせていただきたいんですが』とね。なんだか、君のことをよく知っているようだったが、知り合いではないのか?」
・・・もしかしてその南って人って・・・
「聞くところによると、以前彼女の娘さんを助けてくれたと、嬉しそうに話していたが」
あ、これ間違いないかな。
「多分知ってると思います。娘さんの家に伺ったときに何度か会ったことがあるので、その人かと」
「そうだったか。それでどうかね?うちの学校での君の学力はどれも優秀だからね。成績的には何の問題もない。どうだろうか?」
「・・・」
・・・確かに、ちょうどいい機会かもしれんな。このままこの学校にいてもいじめは続くんだろうし、思い切って転校するのもありかも。
それに、理事長がこの人なら、ひょっとすると、あいつもいるかもだし・・・。
「分かりました。この話、ぜひ受けさせてください。」
そう校長に伝えると、
「そうかぁ!!!!!!!!!了解した!!!!!!!!!!南くんにも伝えておくよ!!!!!!!!!!!」
もう文字よりエクスクラメーションマークの方が多いってなんなんだよ。あと声でかい。
*-*
時は戻って現在。東京の新しい家まで、知り合いの人が車で送ってくれるっていうから、適当に時間を潰している。たぶんそろそろ来てくれると思うんだけど・・・。
そう思っていると、車のクラクションが不意に聞こえた。その後俺のスマホに着信が。発信者のところには、『西木野 真衣』の文字。
「はい、三橋です」
「あ、七海くん?今近くに着いたんだけど、ここで合ってるかしら?」
「合ってると思いますよ。今外に出るんで、少し待っててください」
「はーい!」
そう言って電話を切る。荷物をもって玄関を出る。最後に1回だけ我が家だった場所を振り返り、すぐに外へと向かう。
「真衣さーん!!!お久しぶりです!!!!」
あ、やべっ。校長のでかい声うつっちゃった?
「七海くん久しぶり~。さ、乗って乗って!早速出るから!」
真衣さんはまるで気にした様子もなく、笑顔で迎えてくれた。
今回はここまで!文才ってどこかに売ってないですかね?
やっぱりこういうのって、書くのめっちゃ大変なんですね。ssいっぱい書かれてる方、尊敬します・・・
と、次回はわりとすぐに投稿できると思います。よければ感想お待ちしてます。
ではでは~!