ラブライブ! ~『正しさ』の本質~ 作:k.k.halcyon
しばらく書き溜めしてたので中々投稿できませんでしたが、とりあえずちょっと溜まってきたので、またスタートします!
春休みは、まだ終わりません。一波乱あります。
今日も今日とて超スロー!
それでは、どうぞ。
First step-01
ピピピピッピピピトン
「ふううっっ・・・・・・ふあああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・あおおう」
ことりの家で夕ごはんを一緒に食べた翌日、朝5:00のこと。いつものように目覚ましを止めて、大あくびをしながら起き上がる。
今日のランニングコースについて、紫蘇入りおにぎりを食べながら考えていると、
「海未の家には昨日行ったし、ことりの家も夜行ったから、今日は穂乃果の家の前に寄ってみるかな・・・」
早速準備運動をした後、5:30、家の玄関を開けて、出発する。
昨日の朝のランニングで走った時にだいぶ道は覚えた・・・はず。ま、まあ、大丈夫だろ。
走りはじめて約10分。
「・・・お、あれだっけか、確か」
辿り着いた先には、以前入ったことのある和菓子屋、『穂むら』の看板が見えた。
穂乃果の家は、この和菓子屋なのである。母親の高坂秋穂(こうさか あきほ)さんと、その旦那の高坂紘七郎(こうさか こうしちろう)さん、穂乃果の妹の高坂雪穂(こうさか ゆきほ)の4人家族で、この店を経営しているようだ。
ここのオススメでもある『穂むらまんじゅう』略して『ほむまん』(穂乃果命名)は、とても美味い。和菓子は元々嫌いじゃあなかったが、正直京都の和菓子にも負けてないんじゃないかってくらいに美味い。京都行ったことないけど。
店の前まで近づくと、中から箒を持った女性が一人、ガラガラと扉を開けて出てきた。秋穂さんだ。
俺が走ってやって来たのに気付くと、「まあ・・・」と口を手で押さえながら、驚いている。俺のこと覚えてくれてたのかな・・・
「ひょっとして、七海くん?」
「ええ。お久しぶりです、秋穂さん!」
「まあまあ、久しぶりねー!穂乃果から聞いたわよー七海くんこっちに引っ越して来たんですって?」
「はい!一昨日からこっちに越して来て、今はランニングがてら街の散策をしてるんです」
「そうなの!?はぁ~こんなに朝早くから凄いわねぇ~!本当うちの穂乃果にも見習って欲しいわーまったく・・・
あの子、今日海未ちゃんと朝から遊びに行くって言ってたし・・・今から起こしてこようかしら」
「あはは・・・まあまだ朝早いですし、寝かしておいてあげてもいいんじゃないですか?」
「本当、優しいわね七海くんは・・・」
「おかーさーん?誰か来てるのー?」
秋穂さんと話していると、店の中から穂乃果とは別の女の子の声が聞こえた。
「あら、雪穂起きたのね。七海くんが来てるの。雪穂覚えてる?」
「え?七海くんって・・・」
そう言いながら、店の戸を開けて雪穂が出てきた。
(って、キャミソールとショートパンツって・・・寒くないんか・・・?)
「あ!七海さん!!お久しぶりです!!」
雪穂は俺の顔を見て完全に思い出したようで、嬉しそうに近寄って来てくれた。
「おお、雪穂、久しぶりだな!少し身長伸びた?」
こいつが、高坂穂乃果の妹、高坂雪穂である。穂乃果と違い非常にしっかりとした性格で、現在中2、この4月から中3である。
初めて雪穂と会ったときは、最初穂乃果の妹だとは思わなかった。いや、見た目があんまり似てないから、「おねえちゃーん」って言ってるところ見なかったら、完全に気づかんかっただろうな。
部屋着なのだろう、かなりの軽装で出てきたけど、雪穂はあまり自分の格好は気にしてないみたいだ・・・俺が意識しすぎなのかな・・・
「本当ですかー!?私も「雪穂!男の人の前でそんな格好しないの!」え?・・・うぁうわあぁ!!な、七海さん、ちょっ、ちょっと、見ないで//////」
雪穂は自分の格好に気付くと、途端に顔を真っ赤に染め、ドダドタッと大きな足音をあげて、家の中へと入って行った。
単純に気づいてなかっただけかよ・・・雪穂ってしっかり者って思ってたんだけど、意外と抜けてんのかもなぁ・・・
「あはは・・・じゃあ、ランニングの途中なんで、そろそろ行きますね」
「あら、もう行っちゃうの?お饅頭のあまりで良ければ出すわよ?」
「いえ、今回は遠慮しておきます。でも、せっかくこっちに越して来たんで、これからは贔屓にさせてもらいますよ。ここのはどれも美味しいですから」
「あらあら、ありがとね。またいらっしゃい?七海くんならいつでも大歓迎だから!」
「こちらこそありがとうございます。ではまた!」
「な、七海さん!ごめんなさい!あの、良かったらうちのお饅頭でも・・・って、七海さんどこ!?」
「雪穂もまたなー!また来るよ!」
「あ、七海さん!!行っちゃうんですか!?ゆっくりしていきましょうよー!・・・もう」
雪穂が後から出てきたが、もう走りはじめていたため、少し大声になってしまった。
ご近所のみなさん、ごめんなさい。
*ー*
穂むらを離れた後、昨日と同じく集中して一気に神田明神の階段を登ると、今日は希はいないのだろうか、境内には誰の姿も見えなかった。
(今日は希はいないみたいだな・・・)
登りきって集中を解くと、やはり疲れがどっと押し寄せてくる。ひとまず水分を補給しに自販機へと向かった。
(やっぱ、業者さんここまで階段登ってくるのかな・・・)
お世辞にも楽とは言えない階段の先にあるこの自販機を見ながら、業者さんの苦労を労りつつ、スポーツドリンクを購入する。
すると突然、ななみは めのまえが まっくらになった!
・・・いや、単に後ろから誰かの両手で視界を塞がれただけなんだけど。
「だーれだ♪」
声が聞こえる。この声には聞き覚えがあった。幼げながらも、包容力を感じるこの声は・・・
「・・・何の真似だ?権三朗」
「誰やごんざぶろうって!?希や希!!完全に女の子やろ、うち!!何で男の名前が出てくるんよ!?」
今日も突っ込み冴えてるなー・・・
「おはよ、希。昨日ぶりだな」
両手を離してくれたので、後ろへと振り返ると案の定、希だ。
「ふふっ、おはよ、七海くん♪」
「今日も来てたんだな。さっき登ったとき誰もいなかったから、今日はおらんのかと思っとったわ」
「さっきまで奥でお仕事してたんよー?巫女さんだって大変なんやから!」クスクス
「なるほど、それは失礼しました」
「えっへん」
「なにふんぞり返ってんだよ・・・」
トウジョウサーン、チョットテツダッテー
「あ、はーい!ごめん、呼ばれたから、うちもう行くな?」
「おう、汗水流して働けー若造ぉー」
「・・・なんかおじいちゃんみたいやね」
「んなっっっっっっ!!!!!」
と、とうとう希にまで言われてしまった・・・
俺が落ち込んでいるのを分かってるのか分かってないのか、希は俺を無視して、「ほな、またなー」と言いながら小走りで去っていった。
「・・・・・・俺も帰るか・・・」
まあ考えても仕方がない。俺はさっさと階段を降りていった。
階段を降りきったところで、ふと昨日のことを思い出す。
「そういえば、海未はもう稽古終わってんのかな・・・」
せっかくだから、海未の家に寄ってみよう。ひょっとしたら、お茶もらえるかもしれない。
彼女の入れたお茶は、正直半端なく美味い。穂むらのお饅頭と相性良さそうだ。
そう思いながら、海未の家へと向かっていった。
しばらく走っていると、昨日も見た海未の家の玄関が見えた。稽古はもう時間的に終了しているはずだが、中ではまだ大きな声が聞こえる。
(誰か残って自主練でもしとるんかな・・・)
そう思っていたが、その予想は違っていた。なぜなら・・・
「私はっ・・・あなた達のおもちゃじゃないっっっ!!!!!」
悲しみの感情を濃く映した、海未の叫び声が、聞こえたから。
とりあえず一旦ここまでで。
まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃん・・・・・・早く真姫ちゃん出したい、けど・・・
多分真姫の登場は、もう少し後になりそうです。
次回からは、海未を中心に少しシリアス回が続きます。・・・多分。
ではでは。