ラブライブ! ~『正しさ』の本質~ 作:k.k.halcyon
試験が・・・・・試験が、あと少しで終わる・・・・
試験が終わったら、またシリアス書き始めようかと思います。それまではイチャイチャ成分を補給させてください。
・・・まあ、試験後もイチャイチャは書きますが・・・・・
今日も今日とて、超すろー!
それでは、どうぞ。
「それで?これからどうする?」
「・・・どうする、とは?」
海未もまだ寂しさが抜けないようで、最初はベッドの対角線上に腰かけていたが、今はお互い隣同士に座っている。
先程掴んだ俺の腕を離したくないのか、腕を組んで、左隣にぴったりくっついている。こちらに少し体重をかけて寄りかかっているからだろうか、海未の熱がかなり直接的に伝わってきた。
それさっきから、抱き締められている左腕が暖かい。カーディガンやスカート越しではあっても、腕全体が海未の体に直に触れているのだから、当然といえば当然である。言い方がちょっとあれだが。
ただ、恥ずかしさで顔が赤くなったりはしなかった。
・・・・多分、さっきまで抱き合ってたせいで、感覚がちょっと麻痺してるんだと思う。
まあそれは置いといて、ひとまず海未との会話に意識を集中させる。
「普通なら、家出なんてするべきじゃないんだろうが、なんせ事情が事情だ。
必要なら、本当に家出をして、ほとぼりが覚めるまで誰かの家に泊まる、って選択肢もあっていいんじゃないかって、俺は思う。
まあ勿論、海未が家に居たいと思ってるなら別だけどね」
「・・・・家に帰るのは・・・嫌です・・・・・帰ったら・・・・また・・・」
腕を抱き締める力が、少し強くなった。
普通に考えれば、家出を薦めるなんて、やっちゃいけないことなんだろう。
けど、今の海未に、『家に帰ったほうがいい』とは言えなかった。
「・・・うん。分かった。じゃあ家に帰らないとして、問題は"海未の住む場所"だ。
といっても、穂乃果やことりだったら、ちゃんと事情を話せば気前よく泊めてくれるとは思うけど・・・」
まあこればっかりは連絡してみんとわからんけどな。大丈夫かなとは思うが。
「・・・・・・ここは、ダメ、なんですか・・・?」
「・・・へ?・・・あ、俺んち?」
考えるそぶりをした後、海未が出した返事を理解するのに、一瞬時間がかかってしまった。
「・・・・はい・・・」
(・・・・えーっと・・・ヴェェ・・・・真姫、どうしよう・・・・)
「あ、いや、あの・・・俺、男だよ?別に穂乃果とかことりとかの家にいたって、無理に俺と一緒にいなくても、良いんだぞ?」
というか、あいつらの方が海未だって安心できるだろ・・・・なんでうちに・・・
「・・・・いえ、七海さんのことは、その・・・・・・信頼、してますから///
・・・だから、別に・・・私は、構いません」
俯きながら、彼女は答える。腕を抱き締める力が、少しだけ強くなるのを感じた。
(・・・モジモジしながら言われると、なんだろ・・・・・・
・・・・・・すごい、こう・・・・・ぐっと来るものがあるな、これは・・・)
「そ、そうはいっても「七海さんが・・・」」
俺の言葉は、海未によって途中で遮られた。
また力が強くなる。顔を上げてこちらをじっと見つめてきた。
「海未・・・?」
「七海さんが・・・・・いい・・・
・・・・七海さんと・・・一緒にいたいです・・・・!
・・・一緒に・・・・・いさせてください//////・・・・・・お願い・・・します・・・・」
「なっ・・・・・//////」
絶対に離したくないと言わんばかりに、彼女は腕を抱き締めたまま、その身を寄せてきた。
頬を染め、瞳を潤ませて、唇を僅かに開いてこちらを見つめ続ける彼女の姿に、心臓の鼓動がはね上がる。
(いや、落ち着け落ち着け!変な意味にとるな!勘違いして傷つくのは俺だぞ!
どうすればいい!どうすれば・・・・・
・・・・・そうだっ!昨日のことりのときを思い出せ!!
こいつは妹、こいつは妹。妹に甘えられてデレデレしてる兄貴だ俺は!つまり・・・・
俺は、シスコンだあぁぁっ!!!!・・・・・・・・・・ふぅ、落ち着いた)
クリアになった頭で、平静に答える。
「お、おお、わ、分かった。い、いいじょ?」
どこが平静だよ。めっちゃどもってんじゃん。めっちゃ噛んでんじゃん。
けど、ひとまずさっき急上昇した心拍は収まってくれたようだ。シスコンまじサンクス。
「・・・ふぅ。いいぞ?んじゃあ、早速荷物を取りに行かないとな・・・」
「あ・・・・は、はい///・・・・・・あ・・・あの・・・・・・」
「ん?どした?」
一瞬安心した顔を見せてくれたものの、まだ言いたいことがあるようで、上目遣いでこちらを再び見つめてきた。
「その・・・・・・一緒に来て、もらえませんか?」
「え?・・・・一緒に、か?」
「・・・・・はい。その・・・・・・まだ、その・・・一人だと、心細くて・・・
・・・さっき七海さんが着替えていたときも・・・・・・すぐ戻るって分かってるのに・・・・
・・・・寂しくて・・・・・・七海さんを追いかけてしまいそうに、なってしまって・・・」
「・・・・・・」
・・・まだ少し、時間が要りそうだな・・・・・・
「・・・そっか。良いよ。俺も行くから・・・・」
空いている右手で海未の手に触れ、ほんの小さな力できゅっと握った。
すると、左肩にふと何かが置かれた。
「・・・・・海未?」
横を見ると、彼女は俺に頭を預けていた。先程玄関でも感じた女の子特有の甘い匂いが、鼻の奥で再び強まる。
「・・・・・・・ありがとう、ございます//////」
「ど、どういたしまして・・・・・・あー、その・・・」
「・・・・?」
もし俺も海未の家に行くなら・・・・・ちょっとごめんな、海未。
今から海未にしようとしている提案に思わず苦笑いしてしまう。
「そう言ってくれたあとで、非常に心苦しいんだけど・・・・・一回、シャワー浴びてもいい?」
「え?でもさっき・・・・」
「タオルで軽く拭いて着替えただけだから、まだちょっと、汗が気持ち悪くてさ・・・
10分、いや、5分くらいで終わるから、どうにか待てないかな?」
海未の家に行くなら、ある程度の身だしなみは整えておいた方がいいと思う。将臣さんも朋未さんも、はっきりとは言わないものの、そういうところには目が行くだろうからな。
・・・それに、あの2人には聞いておきたいこともあるし・・・・・
そう思って海未にお願いすると、海未は俺に尋ねてきた。
「・・・この部屋にいても、良いですか?」
「え・・・あ、ああ、良いけど・・・この部屋?」
・・・この部屋、なんか海未の好きそうなものあったっけ・・・・
俺が疑問に思っていると、海未がそれに答えてくれた。
「うまく言えないのですが、ここってなんだか、その・・・
・・・・・・かすかですけど、七海さんの匂いが、するんです」
「ふぇっ!?・・・に、匂い、か?」
俺が「ふぇっ!?」とか言っても気持ち悪いだけだが、思わず声が出てしまった。
「あ、いえ、別に悪い匂いではなくて!
その・・・・・・落ち着くんです。なんだか七海さんに、あの・・・・・・包まれている、ような気がして・・・」
「・・・あ、あぁ・・・・そう・・・///」
・・・この子は、自分が今滅茶苦茶恥ずかしいことを言っているという自覚は、ないのだろうか。
そのまま、海未は言葉を続けた。
「ここにいれば、5分くらいなら、我慢できると思います。でも・・・七海さん・・・・・・
・・・・・・早く、その・・・戻ってきて、くださいね?」
至近距離+腕抱き締め+瞳ウルウル+赤面+上目遣い、の5コンボ。
「っ・・・・お、おお・・・・・・わかった//////」
や、やばい・・・今のは・・・揺れた。
「すぐ戻ってくるから!部屋の中のものは自由に触っていいからな!」
すぐにシャワーを浴びよう。汗もまだ少し残ってるし・・・
・・・それに、この顔の熱を、どうにか冷やしたい・・・
腕を離すのを躊躇っていた海未がようやく解放してくれたので、急いで着替えをとって、シャワールームに直行する。
・・・・離す瞬間、海未が「ぁ・・・っ・・・・」って捨てられた子犬のような目をしながらも、追いかけるのを必死で我慢しているのを見て、なんかすごい罪悪感だった。
とりあえずここまでで。
いやー、シリアス回だけなら10~15話くらいで終わるはずだったんですけど、イチャイチャ書いてたら、いつの間にか話数がすごい増えてました・・・・
あと2話ほど連続で投稿します。
ではでは。