ラブライブ! ~『正しさ』の本質~   作:k.k.halcyon

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またまたどうも。k.k.halcyonです。

しばらく投稿してなかったので、連続で投稿します。

といっても、前と同じようなイチャイチャですが・・・・

それでは、どうぞ。


First step-08 誰か、じゃなくて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4分と45秒。俺がシャワーにかかった時間である。

 

 

 服を用意し、移動するのに46秒、服を脱ぐのに21秒、シャワーを浴び、ボディーソープ及びシャンプーをし、洗い流すのに2分6秒、タオルで体を拭くのに1分8秒、服を着るのに24秒。

 

 

 大統領も真っ青の過密スケジュールだ。あと15秒。全速力で海未のいる寝室に向かう。

 

 

 

 

 

 

 「悪い!またせた・・・な・・・・・・海未?」

 

 

 寝室に入ると、海未の姿が見えない。

 

 

 「・・・あれ?どこ行っ・・・・・って・・・え?」

 

 

 周囲を見渡すと、俺のベッドがもぞもぞと動くのを、視界にとらえた。

 

 

 

 

 

 

 「・・・あの・・・・・海未?俺のベッドで・・・・・どしたの?」

 

 

 

 

 

 

 ・・・・うみちゃん、ベッドの中なう。

 

 

 

 

 

 

 枕に顔をうずめて、うつ伏せに布団をかぶっていて、完全に寝る体勢だった。

 

 

 

 

 

 

 「ぁ・・・・・七海さん・・・おかえりなさい」

 

 

 海未は俺の姿を確認すると、体を起こした・・・はいいのだが、ベッドの上でいわゆる女の子座りをした彼女は、両肩から布団を羽織り、枕をクッションがわりにぎゅっと抱き締めている。

 

 

 か、可愛い・・・・・可愛い、けど・・・・・

 

 

 

 

 

 

 俺、今日ここで寝るのか・・・?

 

 

 (それ・・・布団も枕も、俺、寝るときに使うんですけど・・・・・・)

 

 

 なんて言えるはずもない。

 

 

 寝るとき、ベッドの中から女の子の匂いが・・・・・・・

 

 

 ・・・・・・・いや、ひとまず今は忘れよう。

 

 

 

 

 

 

 「お、おお、ただいま・・・・・・えーっと、なんで布団に?眠かったか?」

 

 

 「あ、いえ・・・・眠くはないのですが・・・その・・・・・・つい・・・」

 

 

 「・・・?えっと・・・・」

 

 

 

 

 

 

 「あの・・・・・・やっぱり寂しくて・・・七海さんがいなくなったら、途端に落ち着かなくなってしまって・・・

 

 

 ・・・そしたら、七海さんの匂いが、枕からして・・・・・・

 

 

 ・・・・・布団の中に、七海さんが寝てたときの熱が、その・・・まだ残ってて・・・

 

 

 ・・・試しに入ってみたら、あの・・・すごく、落ち着いて・・・

 

 

 ・・・・・・すみません・・・」

 

 

 「え・・・あ・・・いや・・・・・・謝らなくても、いいんだけど・・・ぅぅ//////」

 

 

 ど、どうしよう・・・こういうときって、なんて反応すればいいんだ・・・?

 

 

 今の時間は7:52だった。つまり起きてから約3時間。まあ布団の中にまだ熱がこもっていても不思議ではない。朝は寒いから布団も厚手だしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・え?まだそんな時間だったのかって?・・・・・・何の話だ?(目そらし)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その、なんというか・・・『七海さんに包まれている』とか、『七海さんの熱が残っている』とか、無自覚にそういうことを言うのは止めてもらいたい。想像しちゃうから。生々しく。

 

 

 「・・・あの・・・・・・七海さん・・・」

 

 

 「へあっ!?は、はい!!」

 

 

 (動揺しすぎだ俺、声裏返ってんじゃん・・・)

 

 

 「・・・やっぱり、家に戻るの、もう少し後でもいい、ですか?」

 

 

 「・・・・・へ?あ、ああ、俺はいつでも良いけど・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・なんだか、自分でも分かります。今の私、まるで甘えん坊の小学生みたいですよね・・・

 

 

 ・・・でも・・・・・・もうちょっとだけ、このままでいさせてください・・・

 

 

 なんだか、今は・・・・・・そういう、気分なんです・・・」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・」

 

 

 ・・・箍が外れた。

 

 

 今の海未はきっと、そんな状況だ。

 

 

 多分それだけ、海未が溜め込んできたものが、大きく、そして重かったんだと思う。

 

 

 さっき海未は、今まで誰かに甘えたことがない、と言っていた。

 

 

 将臣さんも朋未さんも、礼儀に関しては非常に厳しい。加えて、海未のこの真面目な性格。

 

 

 こうやって甘えて良いような環境を持つことは、自分も、周囲も、認められなかったのだろう。

 

 

 そう、勝手に邪推してみる。

 

 

 だけど今、ようやく甘えることができたんだ。

 

 

 なら、俺はそれを手伝いたい。

 

 

 

 

 

 

 「うん。いいよ。海未が落ち着くまで、ここにいたらいい」

 

 

 ベッドに腰かけ、海未の頭を軽くポンポンと撫でた。

 

 

 海未はそれで安心したのか、目を細め、枕を抱く力を少し弱めたように見えた。

 

 

 「・・・ありがとうございます///・・・・・あの、もう1つ、わがまま・・・いいですか?」

 

 

 「ん?」

 

 

 けど、また枕をぎゅっと抱き締めなおして、こちらを上目遣いで見つめてきた。

 

 

 

 

 

 

 「その・・・やっぱり、少しだけ眠くなってしまって・・・

 

 

 ・・・あの、差し支えなければ、1時間ほど、このベッドで少し休みたいのですが・・・」

 

 

 「ああ、全然良いぞ?」

 

 

 「そ、それで、ですね・・・・・・私が眠っている間、その・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・て、手を握っていて、欲しいんです///・・・駄目、ですか?」

 

 

 

 

 

 

 ・・・・やたらと恥ずかしいことを頼んでくるな・・・けど・・・・・

 

 

 (・・・・そんな顔されて、断れるわけないだろ・・・・・・)

 

 

 「まさか。それぐらいなら全然構わんからな、ほれ」

 

 

 恥ずかしさは心の奥に押し込めて、笑顔で彼女の方へと、左手を差し出す。

 

 

 「は、はい!で、では・・・」

 

 

 嬉しそうにしながら、差し出された手にそっと自らの右手を重ねて、海未はベッドに横になった。

 

 

 布団を被るときに多少被りづらそうにしていたが、それでも、繋いだ手を離すことは、しなかった。

 

 

 「・・・やっぱり、良いものですね・・・誰かにこうやって、甘えられるというのは・・・

 

 

 たぶんそれ・・・は・・・・・・なな・・・み・・・・・・さん・・・だから・・・・・・スー」

 

 

 「早っ!?」

 

 

 えっ、もう寝たの!?ベッドに入って30秒くらいしかたっとらんぞ!?

 

 

 けど、狸寝入りとかではないようで、耳を澄ますと穏やかな寝息が聞こえた。

 

 

 ・・・・お互いの手は今も、ぎゅっと繋がれたまま。

 

 

 (・・・ふふっ。まったく、本当幸せそうな顔して寝てんな、こいつぁ)

 

 

 『殿方の前で眠るなんて、破廉恥です!!』とか、いつもの海未なら言うんだろうけど、今回はそういうのはなかった。

 

 

 よっぽど、精神的に疲れてたのかな。けど・・・

 

 

 

 

 

 

 『・・・・いえ、七海さんのことは、その・・・・・・信頼、してますから///

 

 

 ・・・だから、別に・・・私は、構いません』

 

 

 

 

 

 

 ことりのときもそうだったけど、会ってから1年半くらいしか経ってないのに、これだけ信頼してくれているのは、やっぱり嬉しい。

 

 

 (こりゃあ、絶対に裏切れんわな・・・)

 

 

 海未の味方になれて、良かった。

 

 

 この信頼に、いつかどこかで、応えてやりたい。

 

 

 「・・・俺も少し、休むかな・・・」

 

 

 携帯のアラームを9:00に設定して、俺もベッドの前に腰を下ろして、海未の手を握ったまま、ゆっくりと意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず一旦ここまでで。

本当、いつになったら真姫ちゃん出せるんだろ・・・・・

いつも気長に読んでくれてる皆さん、ありがとうございます。

話も少しずつ進めていくので、どうかのんびり、待っていてください・・・・

ではでは。




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