ラブライブ! ~『正しさ』の本質~ 作:k.k.halcyon
しばらく投稿してなかったので、連続で投稿します。
といっても、前と同じようなイチャイチャですが・・・・
それでは、どうぞ。
4分と45秒。俺がシャワーにかかった時間である。
服を用意し、移動するのに46秒、服を脱ぐのに21秒、シャワーを浴び、ボディーソープ及びシャンプーをし、洗い流すのに2分6秒、タオルで体を拭くのに1分8秒、服を着るのに24秒。
大統領も真っ青の過密スケジュールだ。あと15秒。全速力で海未のいる寝室に向かう。
「悪い!またせた・・・な・・・・・・海未?」
寝室に入ると、海未の姿が見えない。
「・・・あれ?どこ行っ・・・・・って・・・え?」
周囲を見渡すと、俺のベッドがもぞもぞと動くのを、視界にとらえた。
「・・・あの・・・・・海未?俺のベッドで・・・・・どしたの?」
・・・・うみちゃん、ベッドの中なう。
枕に顔をうずめて、うつ伏せに布団をかぶっていて、完全に寝る体勢だった。
「ぁ・・・・・七海さん・・・おかえりなさい」
海未は俺の姿を確認すると、体を起こした・・・はいいのだが、ベッドの上でいわゆる女の子座りをした彼女は、両肩から布団を羽織り、枕をクッションがわりにぎゅっと抱き締めている。
か、可愛い・・・・・可愛い、けど・・・・・
俺、今日ここで寝るのか・・・?
(それ・・・布団も枕も、俺、寝るときに使うんですけど・・・・・・)
なんて言えるはずもない。
寝るとき、ベッドの中から女の子の匂いが・・・・・・・
・・・・・・・いや、ひとまず今は忘れよう。
「お、おお、ただいま・・・・・・えーっと、なんで布団に?眠かったか?」
「あ、いえ・・・・眠くはないのですが・・・その・・・・・・つい・・・」
「・・・?えっと・・・・」
「あの・・・・・・やっぱり寂しくて・・・七海さんがいなくなったら、途端に落ち着かなくなってしまって・・・
・・・そしたら、七海さんの匂いが、枕からして・・・・・・
・・・・・布団の中に、七海さんが寝てたときの熱が、その・・・まだ残ってて・・・
・・・試しに入ってみたら、あの・・・すごく、落ち着いて・・・
・・・・・・すみません・・・」
「え・・・あ・・・いや・・・・・・謝らなくても、いいんだけど・・・ぅぅ//////」
ど、どうしよう・・・こういうときって、なんて反応すればいいんだ・・・?
今の時間は7:52だった。つまり起きてから約3時間。まあ布団の中にまだ熱がこもっていても不思議ではない。朝は寒いから布団も厚手だしな。
・・・え?まだそんな時間だったのかって?・・・・・・何の話だ?(目そらし)
その、なんというか・・・『七海さんに包まれている』とか、『七海さんの熱が残っている』とか、無自覚にそういうことを言うのは止めてもらいたい。想像しちゃうから。生々しく。
「・・・あの・・・・・・七海さん・・・」
「へあっ!?は、はい!!」
(動揺しすぎだ俺、声裏返ってんじゃん・・・)
「・・・やっぱり、家に戻るの、もう少し後でもいい、ですか?」
「・・・・・へ?あ、ああ、俺はいつでも良いけど・・・・・・」
「・・・・なんだか、自分でも分かります。今の私、まるで甘えん坊の小学生みたいですよね・・・
・・・でも・・・・・・もうちょっとだけ、このままでいさせてください・・・
なんだか、今は・・・・・・そういう、気分なんです・・・」
「・・・・・・」
・・・箍が外れた。
今の海未はきっと、そんな状況だ。
多分それだけ、海未が溜め込んできたものが、大きく、そして重かったんだと思う。
さっき海未は、今まで誰かに甘えたことがない、と言っていた。
将臣さんも朋未さんも、礼儀に関しては非常に厳しい。加えて、海未のこの真面目な性格。
こうやって甘えて良いような環境を持つことは、自分も、周囲も、認められなかったのだろう。
そう、勝手に邪推してみる。
だけど今、ようやく甘えることができたんだ。
なら、俺はそれを手伝いたい。
「うん。いいよ。海未が落ち着くまで、ここにいたらいい」
ベッドに腰かけ、海未の頭を軽くポンポンと撫でた。
海未はそれで安心したのか、目を細め、枕を抱く力を少し弱めたように見えた。
「・・・ありがとうございます///・・・・・あの、もう1つ、わがまま・・・いいですか?」
「ん?」
けど、また枕をぎゅっと抱き締めなおして、こちらを上目遣いで見つめてきた。
「その・・・やっぱり、少しだけ眠くなってしまって・・・
・・・あの、差し支えなければ、1時間ほど、このベッドで少し休みたいのですが・・・」
「ああ、全然良いぞ?」
「そ、それで、ですね・・・・・・私が眠っている間、その・・・
・・・・・・て、手を握っていて、欲しいんです///・・・駄目、ですか?」
・・・・やたらと恥ずかしいことを頼んでくるな・・・けど・・・・・
(・・・・そんな顔されて、断れるわけないだろ・・・・・・)
「まさか。それぐらいなら全然構わんからな、ほれ」
恥ずかしさは心の奥に押し込めて、笑顔で彼女の方へと、左手を差し出す。
「は、はい!で、では・・・」
嬉しそうにしながら、差し出された手にそっと自らの右手を重ねて、海未はベッドに横になった。
布団を被るときに多少被りづらそうにしていたが、それでも、繋いだ手を離すことは、しなかった。
「・・・やっぱり、良いものですね・・・誰かにこうやって、甘えられるというのは・・・
たぶんそれ・・・は・・・・・・なな・・・み・・・・・・さん・・・だから・・・・・・スー」
「早っ!?」
えっ、もう寝たの!?ベッドに入って30秒くらいしかたっとらんぞ!?
けど、狸寝入りとかではないようで、耳を澄ますと穏やかな寝息が聞こえた。
・・・・お互いの手は今も、ぎゅっと繋がれたまま。
(・・・ふふっ。まったく、本当幸せそうな顔して寝てんな、こいつぁ)
『殿方の前で眠るなんて、破廉恥です!!』とか、いつもの海未なら言うんだろうけど、今回はそういうのはなかった。
よっぽど、精神的に疲れてたのかな。けど・・・
『・・・・いえ、七海さんのことは、その・・・・・・信頼、してますから///
・・・だから、別に・・・私は、構いません』
ことりのときもそうだったけど、会ってから1年半くらいしか経ってないのに、これだけ信頼してくれているのは、やっぱり嬉しい。
(こりゃあ、絶対に裏切れんわな・・・)
海未の味方になれて、良かった。
この信頼に、いつかどこかで、応えてやりたい。
「・・・俺も少し、休むかな・・・」
携帯のアラームを9:00に設定して、俺もベッドの前に腰を下ろして、海未の手を握ったまま、ゆっくりと意識を手放した。
とりあえず一旦ここまでで。
本当、いつになったら真姫ちゃん出せるんだろ・・・・・
いつも気長に読んでくれてる皆さん、ありがとうございます。
話も少しずつ進めていくので、どうかのんびり、待っていてください・・・・
ではでは。