ラブライブ! ~『正しさ』の本質~   作:k.k.halcyon

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お久しぶりです。k.k.halcyonです。

度重なる大雨警報で試験が延期になって、投稿が結構遅くなってしまいました。

とりあえずまた連続で何話か投稿します。

それでは、どうぞ。


First step-10 芥箱の光

 

 

 

 

 

 

 「・・・・はぁ・・・・・二度寝したら許しませんよ?

 

 

 ・・・・はい・・・ええ、では穂乃果、11:00に私の家でまた・・・・はい、失礼します」

 

 

 

 

 

 

 ピッ

 

 

 

 

 

 

 「・・・ふう・・・・では七海さん、行きましょうか」

 

 

 「ああ・・・・・けど、良かったのか?今回は事情が事情だし、キャンセルにしても・・・・」

 

 

 「・・・いえ、ちょっと穂乃果に相談したいことがあったので。

 

 

 ついでに、荷物をまとめるのを手伝ってもらいます。寝坊していた罰としてね♪」

 

 

 あ・・・・・やっぱ寝坊してたのね、あいつ。

 

 

 「そか、分かった。じゃあ、そろそろ行こっか」

 

 

 「ええ、分かりました」

 

 

 玄関を出て、俺達は海未の家に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*ー*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 園田家へと向かう途中、海未も最初は笑顔で話していたけれど、家に近づいていくに連れて、口数と笑顔も減っていった。

 

 

 角を曲がり、園田家の入口の門が見えると、右隣を歩いていた彼女の足は、ついに止まってしまった。

 

 

 「・・・海未?」

 

 

 「・・・・・・」

 

 

 右腕の袖がきゅっと掴まれる。

 

 

 

 

 

 

 「・・・・大丈夫・・・・・・・大丈夫です・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 俯いたまま、そう呟く。

 

 

 まるで自分に言い聞かせているみたいだった。

 

 

 (・・・・・手、震えてんのか・・・)

 

 

 「少し、待とうか?」

 

 

 沈黙の後、海未は小さく口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・いえ、行きます。

 

 

 ・・・・私一人なら、きっと無理でした。でも・・・・・

 

 

 ・・・・・今は七海さんが、いますから・・・・・・だから、大丈夫です」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・けど、無理は「七海さん」・・・なんだ?」

 

 

 

 

 

 

 顔を上げた彼女の顔には、微笑みが浮かんでいた。

 

 

 袖を掴んでいた手を離し、そのまま俺の手を優しく包んで、言葉を続ける。

 

 

 

 

 

 

 「心配してくれて、ありがとうございます。

 

 

 ・・・・七海さんのそういう優しいところ、私、大好きです。

 

 

 

 

 

 

 けど・・・・・・今は、嫌いです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・え?」

 

 

 そう言った海未の顔には、何か強い決意のようなものがあるように思えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「苦しい時に、一人で無理して頑張ったりは、もうしません。

 

 

 一人でできないなら、周りを・・・・七海さんを、頼ります。

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・でも、支えられはしても、縋ることはしたくないんです。

 

 

 

 

 

 

 私だって、一人で立てるようになりたい。

 

 

 ・・・あなたと対等になって、今度は私が、あなたを支えたい。

 

 

 ・・・・・これを乗り越えられたら、それができる気がするんです。だから・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 ・・・邪魔、すべきじゃない、か・・・・・

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・そっか、分かった。なら、行くぞ」

 

 

 海未の手をそっと握って、もう一度、歩きだした。

 

 

 「・・・もぅ///・・・・・・・・ありがとう、七海さん・・・」

 

 

 「ん?何か言った?」

 

 

 「・・・・いえ、何も」

 

 

 「・・・そっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*ー*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

 

 

 

 玄関のインターホンを鳴らして少し待つと、女性の声がインターホンから聞こえた。

 

 

 『・・・はい』

 

 

 この声は朋未さんか・・・

 

 

 「朋未さん。三橋七海です。海未のことでお話と、お願いとがありまして。アポなしで申し訳ありませんが、今からお時間いただけませんか?」

 

 

 『七海くん・・・・・分かりました』

 

 

 程なくして、中から朋未さんが出てきた。

 

 

 

 

 

 

ガラガラ

 

 

 

 

 

 

 先程まで泣いていたのだろうか、朋未さんの目は、少し充血していた。

 

 

 「っ!!・・・・・・海未、さん・・・」

 

 

 俺の後ろにいた海未に気づくと、朋未さんは少し驚き、そして・・・

 

 

 

 

 

 

 「よか、った・・・・・良かっ・・・た・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 ・・・・母親の瞳に、おそらく今日2度目の涙が溢れた。

 

 

 

 

 

 

 「お母、様・・・?」

 

 

 「海未・・・・ごめんなさい・・・・・・・ごめんなさい・・・・」

 

 

 泣きながら海未を抱き締めた朋未さんが呟いた言葉は、謝罪だった。

 

 

 

 

 

 

 「あなたが飛び出して・・・・・・目の前からいなくなって・・・・ようやく分かったんです・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・もう・・・・こんなこと・・・繰り返したくない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・海未・・・戻ってきてくれて・・・ありがとう・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 まだ完全には程遠いけど、母娘間にできた溝は、思った以上にあっけなく埋まった。

 

 

 

 

 

 

 (・・・・この期に及んで隠し事しようとしてたら、引っ叩いて問い詰めてたけど・・・

 

 

 ・・・・・・必要、なかったか・・・・)

 

 

 

 

 

 

 それに、海未の呼び方が変わっている。普段は「さん」を付けていたのに、今は呼び捨てだ。

 

 

 「お母・・・様・・・・・お母様っ!!」

 

 

 抱き締められ、こらえきれなくなったのか、海未の瞳にも涙が浮かぶ。

 

 

 そのまましばらく、母と娘は、嗚咽を漏らしながら抱き合っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・泣いている人の近くは、居心地が悪い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず一旦ここまでで。

なんで「コミュニケーション」って名前の試験がペーパーテストなんだろう。全くコミュニケーションしてないんだけど・・・・・

いや、英会話で試験されると、それはそれできついんですけどね。

あと何話か追加で投稿します。

ではでは。




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