ラブライブ! ~『正しさ』の本質~ 作:k.k.halcyon
お金を稼ぐって大変なんですね・・・週6のバイトはきついです、マジで。
スクフェスもなかなかできねえや。
今日も今日とて超スロー。
それでは、どうぞ。
「・・・・あれ?」
園田家のトイレをお借りして、玄関へと戻るとき、
「うぅ・・・・・・ごめんってば、秋穂ぉ・・・」
先程の居間で、朋未さんの弱々しい声が聞こえた。
居間の入り口からそっと覗くと、電話で秋穂さんと話しているみたい・・・
・・・・というか、怒られてんのか?
ってか、秋穂さん声でかいな・・・・微かに聞こえるぞ、秋穂さんの怒鳴り声。
「うん・・・・・うん・・・そうね・・・・・・じゃあ、明日朝の10時に風見鶏で。
・・・・・・うん。ちゃんと話すわ・・・・・・
・・・・・いえ、真衣には私から伝えるから・・・
・・・・・・・くすっ、そうね・・・・・ええ、それじゃ」
ピッ
「・・・・はああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~・・・・」
朋未さんは電話を切ると、まるで大仕事が片づいたかのような、安堵のため息を漏らしていた。
「あっ、七海くん。どうかしたの?」
「あ、いえ・・・・・っていうか、敬語・・・」
「ああ・・・・ちょっと、頑張ってみようかな、ってね♪」
頑張る、って・・・・敬語をやめることを、か?
・・・まあ、いいか。それよりも、
「今の、秋穂さんからだったんですか?」
「ええ。今回のこと、思い切って相談してみたの」
「・・・・・随分と思い切りましたね」
いやまあ、確かに、ごく単純に味方は多い方がいい。
これから将臣さんや信子さんを説得することになった場合、俺や朋未さんだけで確実に説得しようとすると、やはり不安が残るからな。
・・・・けど言い方はあれだが、自分の家の恥をさらすようなことを、朋未さんが誰かに相談すると言い出したのが、正直なところ意外だった。
そんな思いが顔に出ていたのか、朋未さんは「くすっ」と笑い、答えてくれた。
「なりふり構ってられないもの。恥とか、そういうもの意識する前に、まず娘を守らないとね♪
・・・・・あ、そうだ。七海くん」
「はい?」
「明日って、七海くん空いてるかしら?」
「明日・・・ですか?ええ、まあ特に予定はありませんが・・・・」
「良かった。なら、明日の10時くらいに、海未を連れて’’風見鶏’’って喫茶店に来てくれない?」
’’風見鶏’’・・・・・聞いたことないな。
「風見鶏ですね。分かりました、けど・・・・えっと、何をしに?」
「電話越しだと詳しいことまでは話せないから、明日秋穂達に直接会って、今回のことを相談しようって考えたの。
七海くんと海未も、行けそうなら一緒に相談に乗ってくれないかな、って思って・・・」
ああ、なるほど。
「そういうことなら、喜んで行きますよ。秋穂’’達’’ってことは、他にも・・・?」
「ええ、秋穂と雛子と・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あと、真衣にも」
(・・・・なんだ?・・・)
真衣さんの名前を出したとき、朋未さんの表情に影が差した。
真衣さんと朋未さん、昔何かあったんだろうか・・・・
「・・・・・私と真衣に、昔何があったのか、って考えてる?」
「っ、それは・・・・・・・・・・・・・・はい・・・」
頭の中で考えてたことが読まれてる。
思わず、そこを突かれて動揺してしまった。
「・・・・・・・・それも、今回の原因に関わってくるのよ。
・・・・まあ、詳しいことは、明日話すわね。七海くんも聞かせてね?」
「はい・・・・・・・・
・・・・・・・えっ?・・・・あの、’’聞かせる’’って、何をですか?」
朋未さんの質問の意図が分からず、首を傾げる。
「・・・・七海くん、海未からお見合いの話を聞いたのよね?」
「・・・ええ、まあ・・・・」
「ひょっとしてそのとき、昨日の夜、お婆様と私が話している時のことも、聞いた?」
「っ・・・・・はい・・・・・・・・っていうか・・・・
朋未さん、海未がそれを隠れて聞いてたって、気づいてたんですか?」
海未は、朋未さんと信子さんの会話を、こっそりと聞いたと話していた。
けど、気づかれてたのか・・・・
「・・・・ほんの微かに、足音が聞こえてね。お婆様は気づいていなかったみたいだけど。
今朝、将臣さんが海未にお見合いの話をしたときの、あの子の反応を見てたら、’’ああ、ひょっとして昨日聞かれてたのか’’、ってね」
「・・・・・そう、ですか・・・」
「昨日のことを含めて、お見合いの話を海未から聞いたのなら・・・・・
・・・・・七海くんのことだもの。薄々、分かってるんじゃない?
・・・・・・・私と・・・将臣さんに・・・・・昔何があったのか・・・」
「っ・・・・・・」
・・・・・確証はない。けど、予想はしている。
・・・・・・出来れば、当たって欲しくはない、嫌な予想。
「・・・・七海くんのその考えを、明日教えて?。
多分・・・・・・・・・その予想で、大体合ってると思うから」
「・・・・・・分かりました」
トテトテッ
廊下の方から、足音が聞こえてきた。
今この家の中で、こんな軽快に走る人といえば・・・・
「みっくん!そろそろ終わるから、上がってきていいよ!」
やっぱり、穂乃果だ。
「おお、了解」
あれ、でも海未は携帯で知らせるって言ってたけど・・・まあいいか。
「じゃあ、俺は海未の部屋に向かいますね」
「ええ、海未をお願いね、七海くん」
走って戻っていった穂乃果を追いかけて、俺も階段を上がっていった。
ーーー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・本当、偶然って、重なるものね・・・・・・・・」
ーーー
とりあえず一旦ここまでで。
今気づいたんですけど、13話進んで、まだ1日目だったんですね・・・遅すぎ・・・
読者の皆さん、いつも読んでくれてありがとうございます。
また何話か連続で投稿していきますね。
ではでは。