ラブライブ! ~『正しさ』の本質~   作:k.k.halcyon

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またまたどうも。k.k.halcyonです。

友達が北海道まで旅行に行ってたみたいで、でっかい蟹を持ってきてくれました。めっちゃ美味かった・・・

僕は蟹の足が、そいつは蟹みそが好きなので、お互い好きなところが被ることもなく、平和に蟹を味わえました。

そんなわけで、イチャイチャ編、今回で一応一区切り(多分・・・)です。

それでは、どうぞ。


First step-17 背中に隠れて、前を向く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*ー*

 

 

 穂乃果と海未が片付けをしてくれるというので、ことりと2人、寝室で隣り合って寛いでいる。

 

 

 最初はことりも楽しそうに話していたんだけど・・・・

 

 

 「・・・・・・・・・ねぇ、みーくん」

 

 

 「ことり?」

 

 

 話の途中、不意に真面目な顔をして、ことりは再び口を開いた。

 

 

 「・・・・・・さっきね、みーくん達が帰る前、聞いたの・・・海未ちゃんのこと。

 

 

 ・・・・・お見合いのこととか・・・・・色々・・・・・」

 

 

 「っ・・・・そっか・・・」

 

 

 海未・・・・・・・・ことりに話したんだな。今回のこと。

 

 

 「海未ちゃんのこと、よろしくね、みーくん」

 

 

 「・・・・・ああ、分かってる」

 

 

 もし海未が、お見合いの話を受け入れてしまったら・・・

 

 

 このまま海未と会えなくなったら、ことりや穂乃果は、きっとすごく寂しがる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・分かってるよ、俺だってそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 絶対に全部、明らかにしてやる。絶対、だ。

 

 

 高校生活最後の1年、寂しい1年にはしたくないもんな。

 

 

 

 

 

 

 (・・・・って、まただ。隣にことりがいんだから、今は考えるのはやめとこ)

 

 

 一度考え事しだすと、周りが見えなくなるのは、俺の悪い癖だ。

 

 

 改めて、ことりに意識を向け直す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・じーっ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 なんかめっちゃ見られてた。どことなくデジャヴ感じる。

 

 

 あとことり、「じーっ」って声に出して言うんじゃありません。可愛いから。

 

 

 「えっと・・・・・なに?」

 

 

 「・・・・あの・・・・・・みーくん、さ・・・・・・・」

 

 

 すーっと腰を動かして、ことりがこちらへと身を・・・というか、顔を寄せてきた。

 

 

 「お、おう・・・・」

 

 

 ・・・ぇ・・・・・・か、顔・・・近くないか///・・・・・・・・

 

 

 ・・・・・・ことりの大きな目に、俺の目が映っている。

 

 

 それが見て分かるくらいには、彼女の顔は近づいていた。

 

 

 そう思うと、なんだか少し見つめられるのが恥ずかしくなる。

 

 

 この状況がずっと続いていると、なんだかこっちも居心地が悪い。

 

 

 「・・・・・な、なんだよ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・みーくん・・・・海未ちゃんのこと・・・・・・・好き?・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・へ?」

 

 

 ことりの口から出た言葉は、少々意外なものだった。

 

 

 ・・・・・・なんで、海未?・・・・・・・・・

 

 

 「あ、ああ・・・・そりゃ好き、だけど・・・・・・・」

 

 

 ひとまず、ことりの質問に答える。

 

 

 まあ別に、本人が目の前にいるわけじゃないし、’’好き’’と言うのに大した抵抗はない。

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 「こ、ことり?」

 

 

 

 

 

 

 ことりは何も言わない。表情も変えず、ただただじーっとこちらを見つめている。

 

 

 なんというか・・・・・・・・真意を探っているように感じるのは、気のせいだろうか。

 

 

 「・・・・・・・・・ふふっ・・・そっか・・・・・・・くすっ」

 

 

 やがて、視線から解放される。顔も離れてくれたのを見て、無意識に呼吸を止めていたことに気づく。

 

 

 (なんか・・・・・見つめられていただけなのに、どっと疲れたな・・・)

 

 

 「・・・・えと、ことり・・・・・・なんだったの?」

 

 

 正直、今の質問がどういう意味だったのか、全く分からない。

 

 

 「んーん、なんでもないよ♪・・・・・・・・・・・そっか・・・・・・・」

 

 

 ・・・・・・『なんでもない』とは言ったものの、なんだかあまりなんでもないようには見えないんだが・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・♪」

 

 

 

 

 ふと、膝が暖かくなるのを感じた。

 

 

 「・・・・あの・・・・ことり?」

 

 

 「ん?なぁに?」

 

 

 「その・・・・・どうかしたのか?・・・」

 

 

 「何が?」

 

 

 「いや・・・・・手・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ことりの手が、胡座をかいていた俺の膝に置かれ、そっと撫でられている。

 

 

 別に触られて嫌な気はしないけど、なんだか落ち着かない・・・・

 

 

 「・・・・・・嫌、だった?・・・」

 

 

 「・・・別に、そんなことはないけど・・・・」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・なんでもないよ?・・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・みーくん、その・・・・あったかいから///・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・なんとなく・・・・・・触ってみたく、なっちゃって・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・そ、そう・・・なのか・・・・・・」

 

 

 「・・・・・・うん///・・・」

 

 

 ・・・な、なんだこれ・・・・・・・なんかすっごく、むず痒い・・・・・・

 

 

 膝から内腿あたりを、遠慮がちにことりの手が動く。時々、太ももが彼女の指先で軽く握られ、そこからことりの熱がズボンごしに伝わってくる。

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

さわさわ・・・

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・ぅぅ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

さわさわ・・・・きゅっ・・・

 

 

 

 

 

 

 (・・・・・・・・これ・・・いつまで続くんだろ・・・・・)

 

 

 そんな思考が頭をよぎり、ふとことりの方へ視線を向けると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・あっ・・・・・・えへへ///」

 

 

 「っ///・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・目が合っただけなのに、嬉しそうにはにかむことりの姿にドキッとして、思わず目を背けてしまった。

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・・じーっ♪」

 

 

 ・・・これ絶対見られてる。ことり絶対こっち見てるよこれ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・ね、みーくん♪」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだよ・・・・・・・・」

 

 

 耳元から楽しそうにことりが囁く。

 

 

 背中に触れている小さな両手に、心臓の音が伝わっていないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 「今、ドキドキしてる?」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・急になんだよ・・・してねーし・・・」

 

 

 嘘です。今心臓やばいです。

 

 

 

 

 

 

 「ふふっ、そーなんだ♪」

 

 

 ああ、これは気づかれてる。両手越しに心臓の音を聞かれている。

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・でも・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 「・・・ことり、どうしたんだよ?今日・・・・」

 

 

 ほんの少しだけ振り向いて、ことりに問いかける。

 

 

 「へ?何が?」

 

 

 「いや・・・・なんか、いつもと違うっていうか・・・・なんていうか・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 「っ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・背中を撫でていたことりの手が、止まった。

 

 

 なんとなく、今日のことりは、昨日や一昨日のときとは様子が違う気がする。そう思ったのは、どうやら気のせいじゃなかったみたいだ。

 

 

 心なしか、いつもよりも距離が近いような・・・・・積極的というか、なんというか・・・・・・・・だめだ、上手く言えない。

 

 

 「・・・・そう・・・見える?」

 

 

 「ああ・・・何となくっつーか・・・・・・勘だけど」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・うん・・・・・・・・・・・・あのね?・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・すっごく、欲しいものが・・・・・・・できたの・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 「欲しいもの?」

 

 

 

 

 

 

 「”もの”っていうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・うん・・・・すっごくね・・・・・・・・欲しくなったの・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・誰にも、渡したくない・・・・・大事なもの・・・・・大好きで・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・でも・・・・・・・・今の私じゃ・・・・・・・・だめなの・・・ 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・だめ、なの・・・・・・・だから・・・・・かな・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・それが何を指しているのか、俺には分からなかった。

 

 

 ただ・・・今のことりの言葉を、軽々しく扱ってはいけない。それだけは、はっきりと分かいた。

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・そっか・・・」

 

 

 「・・・うん」

 

 

 

 

 

 

 ことりは、何かを・・・いや、自分自身を、変えようとしている。

 

 

 今までの自分でいたら、手に入らない。そういうものを、見つけたんだろう。

 

 

 なら、俺のやることは・・・・

 

 

 「もし俺に出来ることあったら、言ってくれたら協力するぞ?」

 

 

 「・・・そう・・・・だね・・・・・・・・じゃあ、見てて?」

 

 

 「”見る”?」

 

 

 

 

 

 

 「うん・・・・・・・協力とかは・・・・・しなくていいの・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 ・・・だけど・・・・・・私・・・・・頑張るから・・・・だから、お願い・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・私のことを、見ててください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言ったことりの声は、今まで聞いたことが無いくらい、凛としたものだった。

 

 

 俺は、今までのことりだって好きだ。嫌なところなんて、特に思い付かない。

 

 

 だから、”無理に変わらなくてもいいのに”って、心のどこか、身勝手に思ってしまう。

 

 

 ”変わらないこと”は、別に悪いことだとは思わないから。

 

 

 でも、じゃあ”変わることは悪いことか”と聞かれると、俺はきっとNoと答える。

 

 

 (・・・結局、そういう問題じゃあねんだよな・・・・)

 

 

 

 

 

 

 「わかった。ちゃんと見てるよ。最後まで、見届ける。必ず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・頑張れ、ことり」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ことりが決意に負けないように。そういう思いを声にして、背中にいる女の子に伝えた。

 

 

 きっと大事なのは”変わる”or”変わらない”の選択じゃない。

 

 

 自分の意思でどちらかをちゃんと選んで、そのために精一杯もがくこと。

 

 

 多分、大事なのはそこだ。少なくとも、俺にとっては、そこは大事だ。

 

 

 

 

 

 

 「ことりが精一杯悩んで、迷って、もがいたんだったら、きっと後で誇れるもんになるだろ。

 

 

 

 

 

 

 もしそれで選んだ答えが間違ってたんだとしても、俺が何回だって引っ張り上げてやる。

 

 

 

 

 

 

 だから安心して、間違えろ。どんだけ間違えても、俺はちゃんと見てるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・・・・・ふふっ・・・」

 

 

 「なんだよ、急に笑って・・・・・」

 

 

 「くすっ、だって台詞がくさいんだもん・・・・ふふっ♪」

 

 

 「そういうこと言うな。多少は気づいてるから」

 

 

 

 

 

 

 「・・・でも・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 ・・・不意に、ことりの腕が、前に回される。

 

 

 

 

 

 

 「・・・ことり?」

 

 

 

 

 

 

 首の周りに巻き付くように回された腕は、なんだかとっても暖かかった。

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・ありがと、みーくん♪・・・」

 

 

 

 

 

 

 耳のすぐ近くじゃなければ気がつかないであろうほどの小さな声が、確かに、はっきりと聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 「・・・・どういたしまして・・・」

 

 

 

 

 

 

 それだけ言うと、ことりは一回だけ強く抱きついてきて、すぐにパッと離れた。

 

 

 

 

 

 

 「おわったー!!」

 

 

 

 

 

 

 リビングから、穂乃果の元気な声が聞こえる。どうやら片付けが終わったみたいだ。

 

 

 

 「あ、穂乃果ちゃんたち、片付け終わったんだね。じゃあ私たちも行こっ?」

 

 

 

 「・・・ああ、そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・数分ぶりに見ることりの顔は、ちょっと大人になってた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず一旦ここまでで。

課題はとりあえず終わりましたけど、またバイトバイトバイトですよ・・・・・

家の事情でお金を貯めないといけないので、まだまだ忙しくなりそうです。といっても、9月になれば楽になるとは思いますが・・・

次回から、本格的なシリアスに突入します(多分ですが!!)。暗い話も出てきますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

ではでは。
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