ラブライブ! ~『正しさ』の本質~ 作:k.k.halcyon
話を書いている途中で甘いものが食べたくなりました。でも、甘かった・・・甘すぎた・・・
なに書いてんだろ俺・・・
今日も今日とて、進みません。
それでは、どうぞ。
「・・・ことりの家で、夕ご飯?」
「う、うん///」
「それは、まあ、全然構わないけど・・・」
「本当に!?」
俺が了承すると、ことりはぱああぁぁぁっとものすごく嬉しそうな顔をしてゼロ距離まで接近していた。俺の着ているブレザーの襟元をぎゅっとつかんで、お互いの吐息が当たる距離まで顔を近づけてきた。ああ、なんか良い匂いする・・・
「じゃ、じゃあ!今からお買い物、一緒に行こ!!みーくんなに食べたい?」
「お、おう、そうだな・・・とりあえず、ことり」
「えっ!!??こ、ことりのこと、た、食べ、食べちゃうの?//////」
「じゃなくて、ことり、その、一旦離れてもらえると・・・って、おーい、ことりー?」
「そ、そんな!!急にそんなこと言われても///みーくん大胆だよ~//////ヤンヤン♥で、でも、今日お母さん帰ってこないし、こ、ことりさえ頑張「ことりっ!!」は、はいっ!!」
「落ち着け。誰もことりのこと食べたりしないから。じゃなくて、ことり、一旦離れてもらってもいいか?流石に目の前、数㎝のところに顔があると、俺も緊張しちゃうから・・・」
「・・・へ?・・・あ//////」
そう言うと、ことりはようやく今の状況を把握したのだろう。俺のブレザーをつかみ、吐息が触れる距離のまま、その場でピョンピョン跳びはねながらヤンヤンと体をくねらせているのだ(可愛い)。身長がそんなに変わらないため、お互いの顔が目の前にある。
さっきからことりがゼロ距離で動き回るせいで、制服を着ていることりの体の色んなところががずっと当たっていて・・・その、正直、今気が気じゃないんです。はい。
「あ・・・あ・・・ああ・・・・・・プシュー////////////」
「ええぇっ!!?こ、ことり!?どうした!!??」
ことりは たおれて しまった!!・・・顔を真っ赤にして。
「あわああぁぁぁぁぁ///みーくんが・・・みーくんと・・・みーくんにぃぃぃ・・・/////////」
そうだった・・・ことりは元々、男の人が苦手だったんだよな。昨日家に来たときに1回思い出したはずなのに・・・学習しろよ俺ェ・・・
「とりあえず、どうするかなぁ・・・このまま放置するわけにもいかないし・・・
・・・しゃーない、おいことり!起きろ!戻ってこい!今度チーズケーキ奢ってやるから!」
「えっ!!??チーズケーキ!!!!!!みーくん奢ってくれるの!!!??」ガバッ
あ、やっぱり起きた。
ことりはチーズケーキが大好きだから、大体これでことりは釣れる。
ただ、正直この手はあんまり使いたくなかったんだけどなー・・・
なんでかって?
・・・・・・会計時のレシート。これで察してくれ・・・・・・
「えへへっ///チーズケーキチーズケーキぃ♪」
すっかり元気になったな。まあ、この笑顔が見れるなら、諭吉さんを召喚することぐらい、安・・・くはないけど、まあいいや。
・・・え?なんでチーズケーキにそんなにかかるのかって?もっと安いやつもあるんじゃないのか?
・・・まあ、あるにはあるけど、そりゃあ無理だよ。
ケーキショップに行くと、大体ことりは目当てのケーキを探すのに時間はかからない。けど、ケーキを買うまでには時間がかかる。一番の問題は、その時のことりの表情だ。
ーーー
(わああああ♥このケーキ美味しそー♥)パアアアアッ
(食べてみたいなー・・・あ、無理だ、こんなに高いんだね・・・)ショボン
(でも、どんな味がするんだろう・・・)ゴクリ
(・・・はっ!!!だっ、だめだよ、ことり!!気になっちゃだめー!!!)ブンブン
(・・・でも、本当にどんな味なんだろう・・・一口食べたらぁ、お口の中がとろけて~♥うふぇふぇふぇへへへへへ♥)ヤンヤン
(・・・食べてみたいなぁ・・・)ジーッ
(・・・はっ!!!だっ、だめだよ!!こと(以下無限ループ))
ーーー
以上、ことりの脳内劇場(脚本:三橋七海)でした~。わーぱちぱちー。
と、まあこんな感じで、蕩けるような表情と蕩けるような声で、奴は無意識に、俺や雛子さんの心を揺さぶるのだ。もうね、あれ見たら、もう無理。『まかせて!すぐに買ってくるから!!』って、気づいたら叫んでる。誘惑だとか、催眠術だとか、そんなチャチなものじゃあ断じてねぇ!!もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・。
相手に言うことを聞かせる、という技術において、ことりを超える者は、未だ現れない。
「ほら、とりあえず起きてくれ。今から買い物、行くんだろ?」ヨッコイショ
立ち上がって、ことりが起き上がれるよう、手を差し出す。
「あ・・・うん!ありがと//////」
その手をとって、ことりも立ち上がった。・・・この台詞だけ抜き出すと、なんかラノベとかの決意のワンシーンみたいだな。どうでもいいけど。
ことりが立ち上がったので、手を離そうとすると、
「あっ・・・っ」ギュッ
離すのが嫌だったのか、ことりがさっきよりも強く手を握ってくる。
「ことり?」
「・・・えへへ///行こ?」ハニカミ
「・・・っ。あ、ああ」ドキッ
ーーーほんの一瞬だけ、心臓が強く波打った。
結局手を繋いだまま、近くのスーパーへ向かう。
ことりもそうだけど、穂乃果も海未も、同年代の女の子に比べて、甘えてくるというか、子供っぽい面が多いように感じる。まあ真姫とかもそうだけど。
穂乃果はまあ言わずもがなだろうが、海未も意外と甘えるときは甘えてくる。あ、いや、変な意味じゃないぞ?千葉にいたときも、何度か3人に会いに東京に来たことはあったが、特に海未の家の稽古に行ったときは、あいつ普段からは想像できないくらいに喜んでいた記憶がある。
稽古後もご飯をご馳走になった挙げ句、そのあと海未の一言で結局泊まっていくことになってしまって、海未のご家族には申し訳なかったけど・・・。
でも、泊まるって言ったときの海未の喜びようはすごかったなぁ。普段夜更かしなんてしない海未が、珍しくその日は夜遅くまで俺が泊まる部屋で2人で話してて。次の日結局2人とも寝過ごして、海未のお父さんにこっぴどく叱られた。いやぁ、あのときの海未のお父さん、怖かったなぁ~あははー(白目)。
(でも、みんな素直だから、っていうのもあるんだろうけど、単純にこいつらは接する機会が多いから、気を許してそういう一面も見せてくれてる、ってだけなのかな・・・けど、)
もしそれが、信頼の表れなんだとしたら・・・
勝手に期待するのは良くないけど、そう思うと、なんだか嬉しくなる。今まではそんな信頼できる相手って、真姫とか真衣さんくらいしかいなかったからな。利秀さん?怖い。何がって、娘を溺愛してんだよあの親バカ。西木野家で広島にやって来たとき、真姫の後ろで殺気を放ってたのは良く覚えている。
・・・さて、今こうやって昔のことを事細かに思い出してる(ここまで約2秒)のはなんでかっていうと、ことりと手を繋いでるせいでバクバクしてる心臓を落ち着けるためだ。
いや、妹みたいとしか考えたことないけど、さっきの密着してた記憶があるから、どうしたって意識しちゃうんだよ!!!!え~お兄ちゃんひょっとしてシスコン!?・・・ありがとう!!
(あ、なんかシスコン受け入れたら落ち着いてきた・・・)
末期じゃねえか。ほんとに心臓のバクバク収まってきたよ。まあ緊張ほぐれたのは良かったと考えようか・・・。
「そういえばことり、今日結局何食べようか?」
「え?うーん・・・みーくんは何か食べたいものある?」
「俺か?そうだな・・・パスタ・・・あ、いや、魚食べたいかも・・・鯛の煮付けとか。ことりは何か食べたいものあるか?」
「ううん!じゃあお魚と、あと家にベーコン余ってたから、卵とほうれん草買ってバターで味付けして・・・それで合わせてみよっかなぁ」
「いいんじゃない?じゃあ煮付けは俺が作るから、それことりにお願いしてもいいか?」
「うん!あ、でも、ちょっと手伝ってもらってもいい?ことり、お母さんと比べてあんまり料理得意じゃないから・・・」
「・・・いや、雛子さんは別格だろ。プロの料理人レベルだぞあの人・・・。調理師免許とかも持ってるんじゃなかったっけ?」
「うん、お料理のコンテストとかで入賞とかもしたことあったはず・・・」
「そういうプロの人と比べなくても、ことり今でも十分凄いんだぞ?昨日のカレーのときもそうだったけど、ことりの料理は美味い。そこは自信持っていいからな?まあ手伝うぐらいなら喜んでやるよ」
「あ・・・えへへへへ//////ありがとね、みーくん♪」
「どういたしまして。あ、雛子さんの分も作るなら、少し多めに買っておいた方がいいかな?」
「へっ!?あ、いや、お母さんの分か・・・どうだろ?」
「・・・?まあ仕事で食べて帰るなら、明日の朝か夜にでも食べてもらえばいいかな。魚は今日食べとかなきゃだけど、ほうれん草のほうなら、ラップに包んで作りおきしておけばいいだろうし」
「あ、そうだね♪そうしよっか!」
雛子さんは音ノ木坂の理事長をやっているだけあって、帰宅は遅くなることが多い。早く帰ったときはいいが、そうでなければことりはいつも独りで夕ご飯を食べることが多いらしい。
(今日俺を誘ったのも、ひょっとしたら独りで食べるのが寂しくなったのかもな・・・)
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・独り、か・・・・・・・・・
今日は一旦ここまでで。
なんかいつもより文字数がかなり少なかったですね。これくらいがちょうど良いのかな?
次回、ちょっと雰囲気が変わります。七海くんが、語ります。
ではでは。