ラブライブ! ~『正しさ』の本質~   作:k.k.halcyon

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どうも。k.k.halcyonです。

前回のお話がやたら長かった分、今回は短め(?)です。

というか書いててなんだけど、七海くんことりと歩いてるときに本当何考えてんだよ・・・

今回は奴が出てきます。

それでは、どうぞ。


プロローグ その9 何のために戦うんだ

 

 

 

ドドドドドドドッ

 

 

 

 

 猛獣・・・間違えた、主婦の群れ、である。あ、あれに入るのか・・・って!さっきの1年生、おばちゃんのエルボー喰らって倒れた・・・

 

 

 「大丈夫か!?今肘で・・・」

 

 

思わず声をかけてしまう。って・・・

 

 

良くみると、リボンの色がことりと違う。緑色ってことは・・・えっ!?3年生!?じゃあ同い年!!!??

 

 

 「あ・・・いえ、大丈夫です。もう1回・・・っ!」

 

 

って、そんなことは今はどうでもいい。

 

 

 見ると、さっきエルボー喰らったあと倒れたときに擦りむいたのか、膝からうっすらと血が出ている。

 

 

 

 

 

 

 

 なら・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 「ことり、この子と下がってろ・・・俺が行く」

 

 

 少し少年漫画風に、かっこつけてみる。

 

 

 男って、女の子の前では、かっこつけたいものなんだよ。

 

 

 「ええっ!」

 

 

 「いや、そんな、無茶よ!!男があの中に入ったら、怪我どころじゃすまないわよ!?」

 

 

 「・・・なんとかするさ。卵、最大2パックまでなら、1パックずつ分ければいい。・・・すうぅぅぅ、はあぁぁぁ・・・行くぞおおぉぉぉ!!!!」

 

 

 うおおおおおおおおぉぉぉぉぉっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!

 

 

 虎穴に入らずんば虎子を得ず、とは良くいったものだ。欲しいもののためには、それ相応のリスクを負わなければいけないのだろう。

 

 

それが今だと言うのなら、俺は行こう、あの戦場へと!!!・・・・・・なんだこのテンション。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドンッ、ドゴッ、バキッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全方位から、物理攻撃を食らう。

 

 

 「くっ、ぐあっ、かはっ」

 

 

腕や肩だけじゃない。腹部や頭部までも、奴等は躊躇いもなく襲ってくる。

 

 

痛い。身体中が軋みをあげる。『これ以上は危険だ!もう止めろ!』と、脳が全身へ信号を送る。

 

 

それでも・・・・・・それでも、俺はあああああっっっ!!!!!

 

 

 

 

 「もうやめて!にこのことは良いから、無茶しないで!」

 

 

 「そうだよみーくん!!卵1パックのために、そんなぼろぼろにならなくてもいいよぉ!!!」

 

 

 

 

 あ、お前らも付き合ってくれんのね。なんかテンション上がってきたああぁぁぁ!!

 

 

 「があっ!!ぐっ!!!・・・まだだ・・・こんなことで・・・こんなことで負けるかあああぁぁぁ!!

 

 

 

 

 ・・・欲しいんだよっっ!!・・・あの卵をっっ!!・・・

 

 

 

 

 ・・・壁がでかいのも分かってる、敵の強さが半端ねぇことも分かってる!!!!

 

 

 

 

 ・・・けど!!!そんなもの理由にして・・・欲しいものを、諦めたくねぇんだ!!!

 

 

 

 

 うおおおおおおおおぉぉぉぉぉっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー無事、2パックとれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・か、勝ってきた、ぞ・・・」ボロボロ

 

 

「あ・・・あんた!!ぼろぼろじゃない!?そうまでして・・・」

 

 

 「・・・ほら、卵だ・・・悪ぃな。時間、かかっちまった・・・」

 

 

 そう言って、彼女に卵をそっと渡す。まるで、昔もらったとても大事な思い出の品を、元の持ち主に返すかのように。

 

 

 「そ、そんな!!受け取れないわよ!!こんな・・・」

 

 

 「良いから、黙って受けとれ!!・・・俺の努力を・・・無駄にするな・・・」

 

 

 「あんた・・・」

 

 

「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・えーっと、これって、いつまで続くのかなぁ・・・あはは」

 

 

「・・・そうだな、ことり」

 

 

ことりの声で、猿芝居を終了する。途中から変なテンションになっちゃった。ノリって怖いね。

 

 

「まあ卵も手に入ったし、もう終わりにするか・・・ごめんな。変なノリに付き合わせちゃって」

 

 

「気にしなくていいわよ。弟や妹たちもいるから、慣れてるしね」

 

 

 慣れてんのか、大変だな・・・その感じだと、結構年の離れた弟or妹がいて、その子らのごっこ遊びに付き合ってた、ってところか?

 

 

 とかなんとか、そんな詮索は中断だ。改めて彼女を見ると、まあかなりの美少女だった。

 

 

 艶のある黒髪をツインテールにして、赤いリボンで留めている。元々の身長も相まって、一見幼げな印象も持つが、見た目とは裏腹に、性格はさばさばしてんのかな?俺としてはすごくやりやすい。

 

 

「・・・まあその、ありがとね?卵取ってきてくれて、正直助かったわ」

 

 

「それこそ気にしなくていいって。卵1パック80円はマジで安いから、別にこれぐらいは・・・いてて」

 

 

「ちょっと、本当に大丈夫?」

 

 

「ああ、いやいや、大丈夫だ」

 

 

 あのおばちゃん、派手に殴ってきやがって・・・

 

 

「みーくん、無理はしないでね?怪我してたら、ことりが治療しちゃうから♪」

 

 

「ありがと、ことり」

 

 

「うんっ!」

 

 

 やっぱりことりの「うんっ!」は可愛い(切実)。なんて考えてると、ツインテールの彼女が俺とことりを見ながら尋ねてくる。

 

 

「・・・ねぇ、さっきから気になってたんだけど、その制服、音ノ木坂よね?私と同じ」

 

 

「あっ、はいっ!4月から2年になる、南ことりと言います!えっと・・・」

 

 

「ああ、ごめんなさいね?・・・

 

 

3年の矢澤にこよ。いい彼氏さんじゃない。お互いのこと大事にしてやんなさい?」

 

 

「ええっ!!?やだ、そんな///みーくんが彼氏なんて・・・うふぇへへへへ//////」

 

 

 ことりさーん、何想像してるのか知らんが、本人前にして「やだ」とか言うなよー、傷つくだろー、さっさと戻ってこーい・・・

 

 

「あー、一応言っておくと、彼氏じゃないぞー?ただの友達だ。まあ妹みたいなもんだし、仲は良いとは思うけど」

 

 

「みーくんが彼氏・・・みーくんの彼女・・・えへへへへ//////」ボソボソ

 

 

「あとことり、聞いてるかー?戻ってこーい。チーズケーキ買ってやるから」

 

 

「チーズケーキ!!!!!!・・・あれ?ことり、さっきまで何を・・・?」

 

 

「おお、お帰り、ことり。後でチーズケーキ買っていこうなー」

 

 

「うんっ!!!!」

 

 

 

 

 

「・・・な、なんか、凄い子ね。あんたのお友達」

 

 

 分かってくれるか。心の友よ。

 

 

「良い子だよ?時々妄想がちょっとひどくて人の話聞いてないときがあるけど」

 

 

「そ、そう(ちょっと、ね・・・)」

 

 

「まあ学校で会ったらよろしく頼むわ」

 

 

 ことりも、俺もな。共学化のことはまだ言えないけど。

 

 

「ええ、まあ学年違うからあまり会うことはないと思うけどね」

 

 

 まあことりのことだと思うわな。別にいいけど。

 

 

「もし妄想中だったら、耳元で『チーズケーキ』って言ってやってくれ。それであいつ目ぇ覚めるから」

 

 

「ふふっ、チーズケーキね。分かったわ。それじゃあね?弟たち待ってるから、私は行くわ」

 

 

「おお、引き留めて悪かったな、矢澤さん」

 

 

 「にこで良いわよ。あんた、名前は?」

 

 

 「俺か?三橋七海だ。俺も3年だよ」

 

 

 「七海ね。今日はありがと、またね!」

 

 

 「おう、またなー、にこ」

 

 

 「にこ先輩!また学校で!」

 

 

 「ええ、また学校でね。南さん!」

 

 

 そう言って、にことは別れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・最近、女の子、しかも客観的に見てかなりの美少女と接点が増えている気がする。ひょっとしてモテ期!?モテ期なのか!?・・・いや、ただの偶然だろう。

 

 

 

 

 

 

 モテ期なんてもの、あれは、錯覚だ。・・・ん?錯覚?それでは(ry

 

 

 

 

 

 

 ふと隣を見ると、隣もこっちを見ていた。・・・頬を膨らまして。可愛い。

 

 

 「・・・なんか、みーくん最近、女の子との接点増えてない?」プクー

 

 

 「ちょうど今、俺も同じこと考えとったわ。けどただの偶然だろ?」

 

 

 「・・・みんな可愛いし・・・」ボソッ

 

 

 「可愛さでいうなら、ことりも負けとらんだろ?」

 

 

 「ふえっ!?あ・・・えと・・・ありがと///」

 

 

 「どういたしまして」

 

 

 なんか昨日、希と似たような会話したな。

 

 

 「・・・もう、なんでこういう時は聞こえちゃうかな・・・」ボソボソッ

 

 

 「ん?ごめん、今なんか言った?」

 

 

 「・・・ううん!なんでもないよ♪じゃあ・・・行こ?」ギュッ

 

 

 「・・・っ!?」ドキッ

 

 

 ま、まただ・・・急に手を握るのはやめてほしい。心臓に悪いから。

 

 

 右手はことりと手を繋いで、左手には買い物カゴをもって、2人並んで買い物をする。・・・これって端から見ると、完全に恋人とか夫婦とか、なんかそういうのに見えてるんじゃないかと感じるのは、俺だけなのだろうか。

 

 

 (って、だめだだめだ。こういうこと考えるから、後で勘違いして痛い目見るんだろうが。これはただ兄的な存在として、慕ってくれているだけだ。なんだよそれ、シスコン冥利じゃねぇか!!!)

 

 

 あ、やっぱりシスコン受け入れたら、落ち着いてきた。やっぱ末期だ俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それに・・・今は恋人とか、そういうのはあまり考えたくはない。

 

 

 恋人ができれば、それが誰であれ、今のことりたちとの関係は変動するだろう。

 

 

 けど、俺はできれば、ことりとも、海未とも、穂乃果とも、それに真姫とも、今の繋がりを壊したくない。誰かと付き合うことで、誰かと会えなくなるくらいなら、初めから誰とも付き合わない。

 

 

 ・・・やっとできた、大切な友『達』だから。1人だって、なくしたくない。

 

 

 ヘタレって言われようが、別に構わない。それだけ、今みんなといられるこの瞬間が、かけがえのないものだと思っているから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・ま!こんなこと言ってるけど、そもそも彼女の前に友達あんまおらんのだがな!!友達おらんのに彼女なんて無理無理ぃ!!はっはっはっは!!!・・・うう、心臓が痛い。

 

 

 さっさと買い物を終えてしまおう。あ、チーズケーキ買わないと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*ー*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無事買い物を終え、2人でレジに向かう。

 

 

 レジでお金を支払うとき、財布が取れないと思ったら、ことりとまだ手をつないでいたことを思い出して、レジのおばちゃんにすごいからかわれた。うぅ・・・恥ずかしかったな。

 

 

 財布取ろうと手を離したときに、ことりが「あっ・・・」って声をあげていたように聞こえたが、何だったんだろ?

 

 

 スーパーの自動ドアを通り、ことりの家へ向かって歩き出したのだが、

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 なんだろ、ことりがさっきより、ちょっと落ち込んでいる?いや、気のせいかもだけど。

 

 

 「ことり?どうした?」

 

 

 「・・・ううん。行こっ!!」

 

 

 「なにかしてほしいことあったら、言ってくれよ?俺、多分言われないと分かんないから・・・」

 

 

 「・・・うん。言うよ。いつか、ね♪今はまだ言わない!」

 

 

 「・・・?・・・そっか・・・」

 

 

 「うん!そーだ!」

 

 

 そう言ったことりの笑顔には、もうさっきまでの曇りはなかった。

 

 

 スーパーからことりの家はすぐそこなので、話しているとあっという間に到着した。

 

 

 

 




なんか中途半端な気もしますが、とりあえずここまで。

・・・本当になんだこのテンション。

ただとりあえずこれでメンバーは全員しゃべりましたね。

まもなくプロローグは終わります。

ではでは。
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