施しの英雄も呼びだされたそうですよ!   作:フェクタン

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遅れてすいません。
テスト期間、とりあえず終了したので。
また7月とか8月にもありますが……

今回、ツッコミどころ多いと思います…
あんまり話進まないです

はよ、白夜叉とカルナ会わせてみたいです。
太陽神系に滅法強い白髪ロリなのでカルナは相性的には最悪かもですが


第3話 「真名を知ったそうですよ?」

十六夜を追いかける黒ウサギの後を追うカルナ。

さながら二重尾行の様な現状である。

 

 

カルナは飛行中、唐突に魔力の繋がりを感じるようになった。

 

マスターとサーヴァントの魔力供給の繋がりではない。

 

彼は令呪の発現を察知し、自らとの繋がりを感じるようになった。

その感覚のつながる先は…

 

「なんだか、急に手の甲に変なアザ?模様?が出てきたのですよ!?

知っている中で該当しそうなものは呪いとかそういう類のものですが…

これは嫌な気配はしません。

けど、念のため後で白夜叉様に聞いてみますか。

呪いだとしたら解呪しなければなりませんし、また出費が…」

 

と落ち込んでいる黒ウサギである。

 

これはカルナにとってもイレギュラーな事態である。

 

召喚された後に令呪が発現するなど本来あり得ることではない。

 

しかし疑問に思いこそするが、カルナにとっては大した問題ではない。

 

令呪が現れ、サーヴァントとして自分が召喚された。

 

つまりはこの少女にはどうしても叶えたい悲願が有るのだろう。

 

求められたのなら、それに答えるのみ。

 

まずサーヴァントの仕事として、手始めに突然の事態に驚いて、十六夜を追いかけ捕まえるという本来の目的を忘れているマスター(黒ウサギ)に忠告するとしよう。

 

「それの正体については俺が知っている。だか少々込み入った話になるのでな。後で教えよう。今は十六夜を追いかけるべきだ、マスター」

 

カルナの存在に気づかなかったのか飛び上がるほど驚く黒ウサギ。

 

「いつのまに!?ですがこれの正体を知っているのでしたら助かります。後で教えてください、えっーと、すいません。そういえばあなた様のお名前は聞いてなかったのですよ?」

 

カルナが名乗ろうとした、その瞬間この距離からでも視認できるほどの水柱がたつ。

 

またもや一瞬固まる。

 

「こうしてはいられません!ではまた後ほど!!」

 

とその方向へ跳んでいく。

 

「…忙しいマスターだ」

 

カルナの名前どころか、どうしてここにいるのか、なぜマスターと呼んだか、など冷静であれば聞くべき事を忘れている黒ウサギ(マスター)

先が思いやられる。

 

「俺も追うとするか」

 

そうして2人の追跡を再開した。

 

 

カルナが追い着いた時には黒ウサギと十六夜が言い争いをしていた。

 

「もう、一体何処まで来ているんですか!?」

「”世界の果て”まで来ているんですよ、っと。まあそんなに怒るなよ」

 

とカルナの存在に気付き、ニヤニヤと小憎たらしい笑みを浮かべる。

半刻前より水に濡れているようだが、何処にも傷はない。

 

(やはり杞憂だったか)

 

十六夜の実力であれば滅多な事にはならないであろうが。

 

「しかしいい脚だな。あちらさんはともかく、遊んでたとはいえこんな短時間で俺に追いつけるとは思わなかった」

 

あちらさん?という言葉とともにカルナの方向を振り返りまたもや驚く黒ウサギ。

 

驚き疲れないのであろうか?

 

「当然です!黒ウサギは”箱庭の貴族”と謳われる優秀な貴種です。その黒ウサギが…」

 

(黒ウサギが………半刻以上追いつけずに、なおかつ後ろから付かず離れずで追われていた………?)

 

黒ウサギは箱庭の世界の創始者の眷属。

その駆ける姿は疾風より速く、並の修羅神仏では手出しできない程の力を持つ。

 

その黒ウサギに、片や気づかれず姿を隠し、追いつけない程の速度。

片やその黒ウサギに余裕で追随し、気づかれずに姿を表す。

 

思い返せば明らかに2人とも人間とは思えない。

 

「そ、それはともかく!十六夜さんが無事で良かったデス。水神のゲームに挑んだのではと肝を冷やしましたよ」

 

ホッと安堵する黒ウサギ。

 

「水神?ああ、あれのことか?」

 

『まだ試練は終わってないぞ、小憎ォ!!』

 

その怒声とともに身の丈30尺以上あるであろう、蛇が現れた。

 

「蛇神!どうしたらこんなぬ怒らせられるのですか!?」

「なんか『試練を選べ』上から目線で素敵な事言ってくれたから、俺を試せるのか試させて貰った」

 

『図に乗るな!』

 

そうして巨大な水柱を呼び出す、蛇神。

 

『そこまでぬかすなら、この一撃に耐えてみせよ!!』

 

その言葉と共に3本のうねる水柱が十六夜を襲う。

普通の人間どころか少し力の有る生き物程度ならば粉微塵にするであろう力の塊。

 

その力の塊を「ーーーハッ」と鼻で笑う十六夜。

そして

 

「しゃらくせえ!!」

 

 拳の一振りで粉々に打ち砕いた。

 

『馬鹿な!?』

「あいつを見た後だから少しインパクトには欠けるが、なかなかだったぞお前」

 

ガラ空きの胴体に飛び蹴りを喰らわせ蛇神は吹き飛ばされ倒された。

 

「人間が、神格保持者を腕力で倒した……? なんてデタラメ……」

 

カルナが見ても技術ではなく、純粋な力で倒したようだと分かる。

 

(なるほど、十六夜は相当特殊な体質であるようだ)

 

一方黒ウサギも

(信じられない……だけど本当の人類最高峰ギフトを持っているなら……! 私達のコミュニティの再建も夢じゃないかもしれない!)

 

「さて、と。ウォーミングアップも済んだことだし、始めようか!!」

 

カルナの方を見据え、闘志を漲らせる十六夜。

カルナも、承知した。と言わんばかりに槍を何処からともなく呼び出し炎を纏わせた。

 

そこに黒ウサギが割り込んだ。

 

「ちょっとお待ちをお二人様!何を始めようとしてるんですか!」

「なにって、とりあえず殴り合い?まあ、そうなるかどうか試してみないとわからねぇけどな」

「折角!直接水神を倒したのですから強力なギフトが貰えると思って喜んでいたところに!とにかくやめて下さい」

「断る」

「承知した」

 

あっさりと槍と炎を引っ込めるカルナ。

 

「…おいおい連れねえな、さっきまでやる気だったじゃねえかよ?」

「やめろと言われたからな、仕方あるまい。次の機会まで待つことだ」

「仕方無ぇな…」

 

そのやりとりにあっけに取られながらも、質問を投げかけた。

 

「それよりも先ほどウォーミングアップと言いましたか?確かにこの方も強い方ではあると思いますが…」

 

と暗に「そこまでの力があるように見えない」と言葉を濁す黒ウサギ。

それに対して十六夜が

 

「いやいや、どう見たってこいつの方が強いだろ?むしろ俺が勝てるか分からねえってレベルだぞ?」

 

黒ウサギには分からないようで、疑問符を浮かべている。

 

「ああ、それは俺の特性によるものだな」

「特性ってなんだ?」

「分かりやすい言い方をすればスキルとでも言うのか?そういうものだ」

「俺には効かないで黒ウサギに効くって事は何か条件があるのか?」

「俺の真名を知っている者には効かない」

「なるほどな、それなら納得だ」

 

無冠の武芸。

生涯認められる事のなかった彼の武の技量。

真名を知らないものには剣、槍、弓の技量が下に見え、神性も下がった風に認識される。

 

「話が読めないのですが、つまりは黒ウサギがこの人の名前を知らないのが問題なのです……?」

 

話の要点だけは掴んでいるようだ。

 

「ではそうだな、サーヴァント、ランサー。真名、カルナ。よろしく頼む」

 

簡潔にカルナが名乗った。

 

「おーい、聞いてのんか?黒ウサギ。ボッーとしてると胸とか尻とか色々揉むぞ?」

 

十六夜が冗談めかして言うが、完全に固まっている。

それどころか呼吸すらしてないのでは?と思えるほどに動きがない。

 

「やっぱり、お前の名前って箱庭でも有名なのかね?」

「おそらく黒ウサギが帝釈天。つまりはインドラの眷属である月の兎だからだろう」

「…そういう事か、それは驚く訳だ」

 

なるほど、と頷きつつ動き始める。

 

そうして十六夜が先ほどの台詞の通りの行動を取ろうとしたところで、黒ウサギは再起動を果たした。

 

「はっ!!衝撃のあまり動けず、200年守り抜いた貞操が危うく傷つけられるところだったのデス」

「200年守り抜いた貞操?うわ、なにそれ超傷つけたい」

「だまらっしゃい!」

 

ツッコミを入れたところで再起動を果たす。

 

「えっ、えっーと改めて確認したいのですが……本当にカルナ様なんですよね?」

「ああ」

「……太陽神スーリヤ様の息子様の?」

「我が父は間違いなく太陽神スーリヤだ」

「………帝釈天様の息子のアルジュナ様たち御兄弟と闘った?」

「あの闘いに悔いはない」

「……そう、です、か。本当にカルナ様なんですね……」

 

カルナのことを本物だと理解した時点で限界を迎えたらしく黒ウサギは気絶した。

 

先は長そうである。




帝釈天「イレギュラーな召喚だけど、令呪とかあげたら面白そうじゃね?」

みたいなノリですよ、きっと(白目)

次回は多分ノーネームの現状説明で終わる気が…
令呪とマスターとかスキルとかの説明どうしようか…
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