クインヴェールの守護者   作:幻在

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そろそろこの第一部も終盤に近付いてきたぜいえあーーー!!
「おい作者、なんでしばらく投稿できなかった」
いやーこれはリアルでの自分のプライバシーに本気で関わる事なのですが、とりあえず仕事が忙しかったと言っておきましょうか
「・・・・まあ良い」
それじゃあ、本編スタート!!


たった一つの想い

村雨は焦っていた。

それもそうだろう。

なにせ彼の恋人が行方不明になっているのだから。

そして、クインヴェールの生徒たちから攻撃を受けているのだから。

「話を聞いてくれ!」

「黙れ!お前が誘拐したんだろう!もう調べはついている!!」

生徒の一人が銃型の煌式武装(ルークス)から光弾を発射する。

「ぐあ!」

腕を交差させ、防御するが、それでも威力が高く、吹っ飛ぶ。

(さ、殺傷用の威力じゃねえか・・・)

ダメージが大きいのか、腕が焼けるように痛い。

「答えろ!シルヴィア・リューネハイムはどこにいる!」

「知らねぇよ・・・俺はやっていない・・・」

「まだいうか!」

一人が斬りかかってくる。

そこに、自我が強すぎて勝手に動く黄昏の神剣(トワイ=ライト)が割り込んでくる。

「!?」

「バカ野郎・・・・!」

村雨はその隙に駆け出し、逃走を再開する。

「待て!」

「く・・・黄昏の神剣!」

村雨が声を上げると、黄昏の神剣が村雨の手に収まる。

「我が生命力(代償)を持って、汝が秘められし力を開放す!」

その瞬間、村雨の黄昏の神剣を持っている手から光の筋が入り、瞬く間に全身を駆け巡る。

更に、左の義眼を開放する。

「う・・・おお!!」

本来のスペックを完全にオーバーした速度で体を無理矢理加速させ、逃げ切る。

「どこに行った!!」

「まだ近くにいるはずよ!」

「探して!」

「・・・・」

近くの建物にこもり、息を(ひそ)める。

やがて声が遠くなり、聞こえなくなると、重い疲労感が体を襲う。

「くそ・・・・」

『気に病むな主、お前の愛人(あいびと)もすぐに見つかる』

「そう簡単に言うな・・・三日も立ってるんだぞ」

そう、もう三日も(・・・・・)立っているのだ。

シルヴィアがいなくなったのを知ったのは最後にあった次の日。

どうやらシルヴィアの部屋に置手紙があったらしい。

 

ーシルヴィア・リューネハイムは預かった。とー

 

それにより、アスタリスクは大騒ぎだ。

クインヴェールの情報工作機関、ベネトナーシュはともかく、星猟警備隊まで出る始末。

さらに、尾行されていたのか、村雨が犯人ではないかと言う噂が流れ、今のように、クインヴェールの生徒に襲われる始末だ。

「どこにいったんだよ・・・シルヴィ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・だめか・・・」

村雨の隠れ家にて、すでに警備隊が居座っている。

いくら変装しているとはいえ—―—襲われた後に急いで着替えた———こんな所をうろうろしていたら怪しまれるに決まっている。

村雨は一旦その場をはなれ、一目の付かない場所で身を潜める事にした。

「ちくしょう・・・・」

『悔やんでも何も始まらないぞ、主』

「分かってるよ。でも、落ち着いていられるかよ・・・」

『だよなぁ・・・どうしたものか』

村雨は自分にしか聞こえない声に答えている。

それは一体だれだろう?

黄昏の神剣(トワイ=ライト)だ。

「シルヴィ・・・・・!?」

突然、自分の端末がなる。

少し驚いたものの、冷静に取り出し、開ける。

画面は真っ暗だったが、しっかりと回線は繋がっている。

「・・・誰だ?」

『久しぶりだな、焔 村雨』

「お前は!?」

『そうだ。去年、お前が決闘をして最後の最後で打ち負かしたジェームズ・バンだ』

「お前なのか・・・シルヴィを誘拐したのは?」

『そうだといったら?』

「・・・どこにいる?」

村雨が怒りを押し殺した声で尋ねる。

『そういうと思った。再開発エリアのここだ』

いきなり、端末に地図が現れ、ある場所を示していた。

『待っているぞ』

ウィンドウが閉じる。

『主・・・』

黄昏の神剣が話しかける。

「ああ、今すぐにはいかない。腕が痛いからな。正直言って、勝てるかどうかも分からない」

なにせ、星導館の序列一位なのだから。

 

 

 

 

 

次の日。

村雨は指定された場所に向かっていた。

何を隠そう、昨夜ジェームズに指定された場所だ。

「ここだな」

『気を付けろ主。お前が言うからには・・・』

「ああ、あいつらも去年より強くなっていた・・・流石に勝てる気がしない」

英治のステルスは、矢までも見えなくなっていたし、雪美は去年よりも星辰力(プラーナ)が上がっていた。

あの二人は以前より能力を上手く使っていた。

恐らく、あのジェームズも・・・

「行くしかないか・・・・・よし・・・」

村雨は覚悟を決め、指定された建物、五階建ての廃ビルに入る。

三階に上がって、見つけた。

「来たな・・・・」

「ジェームズ」

村雨はすでにハンドレットを抜いている。

「シルヴィは・・・」

「村雨くん!」

「!?」

村雨がシルヴィアの居場所を聞こうとした時、ジェームズの後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。

「シルヴィ!」

「村雨くん・・・・」

体のあちこちが薄汚れているが、特に目立った外傷はない。

どうやらそうとう頑丈な鎖で縛られているようだ。

「感動の再開って奴か村雨・・・」

「シルヴィを開放しろ」

「なら俺を倒してみろ」

「ッ!!」

村雨が素早くハンドレットを構え、撃て・・・・・なかった。

いつの間にか吹っ飛ばされていた。

「あが・・・!?」

「村雨くん!」

背中から壁に叩き付けられ、肺の中の空気が絞り出される。

だがそこに間髪いれずに腹に衝撃が叩き込まれる。

「げう!?」

さらに壁を突き抜ける前に左に吹っ飛ばされる。

「どうした?」

ジェームズが話しかける。

それも背後から。

「!?」

「見えないだろう?それもそうさ。俺は(かみなり)だぞ?」

そう、ジェームズの雷の能力は体を電気に変換させ、それによる光速移動を可能にする事。

だが、完全には体を電気へは変えられないため、ただ単に光速移動が出来るだけなのだが、それでも新幹線を追い抜く事は可能だ。いや、新幹線でも目ではないだろう。

その最高速度はマッハ20。

少なくとも、肉眼では見えない速度だ。

ジェームズが動く。

「!?」

だが今度は村雨は反応して防御した。

「そうだったな、お前の左目は、義眼だったな。それも高性能の」

そう。村雨の左目は、思考を加速させ、体感速度をスローにする機能を搭載している。

「だが、体は着いてこれないはずだ」

「!?」

ジェームズがラッシュを繰り出す。

(防ぎきれねぇ!?、いや・・・去年よりも速い(・・・・・・・)!?)

「ぐああああああああああああああああああああああ!?」

体中に打撃を喰らい、吹っ飛ぶ。

更に追い打ちと言わんばかりの(かかと)落とし。

それにより、床を突き抜ける。

下に落とされ、口から血を吐く村雨。

「村雨くん!」

シルヴィアが叫ぶ。

黄昏の神剣(トワイ=ライト)!!」

なんとか声を振り絞り、叫ぶ。

「我が生命力(代償)を持って、汝が秘められし力を開放する」

体に線が入り、思考のみでの行動を可能にする。

(右!)

ジェームズの攻撃を察知したのか黄昏の神剣を右に構え、防ぐ。

「ほう・・・」

そこから四方八方からの縦横無尽の攻撃。

それを全てギリギリのところで躱し切る村雨。

「なるほど、自身の思考のみで体を動かしているのか。ならその動きも納得だな。だが、まだ遅い。今の俺の最高速度はマッハ40だ」

「!?」

その動揺がいけなかった。

一瞬の隙を突かれ、顔面を掴まれ叩き落される。

そこに蹴りで空中に投げ出され、雷を纏った拳が村雨に殺到する。

「ぐああああああ!!」

「ハハハハハ!!どうした!?どうしたぁ!?」

だが村雨はなんとか思考を繋げ、無理矢理大技を繰り出す。

「焔流剣術上段、時雨(しぐれ)

なんとかジェームズを捉え、渾身のほぼ同時に繰り出される返し切りを繰り出す。

だがその攻撃は虚しくも空を割く。

「な・・・に・・・!?」

「遅ぇんだよ!」

また蹴り上げられる。

「うわああああ!!?」

また三階に戻された村雨。

「村雨くん!」

体中殴られまくった体は、とても良いものではない。

さらに目の前には、愛おしくも村雨は自分には勿体ないと思っている恋人、シルヴィアがいた。

「どうした?」

不意に頭を踏みつけられる。

「立つ気力もないのか?それで良く、シルヴィアを開放しろと言えたものだ。無様な事で」

「うる・・・せえ・・・」

「見ている奴等もさぞ落胆しているだろうな?」

「なに?」

今何と言った?見ている奴等?

なんの事だ。

「気付かねえよな?ほら、あそこだ」

ジェームズが指さす先には、何もない。いや・・・村雨には見える。

「隠し・・・・カメラだと!?」

つまりは、この戦いを誰かが見ていると言う事になる。

「絶賛生放送中だ。声も聞こえている。ついでにこれは、このアスタリスクのあらゆるネットに繋がっている。もちろん、街のテレビにもな」

「な!?」

と言う事は、この戦いをアスタリスクに住むほとんどの人間が見ている事になるのだ。

「うそ・・・・だろ・・・」

「嘘じゃない。こんな姿をさらされたシルヴィア・リューネハイムはさぞ良い慰め物になるだろう?」

「き、さま・・・」

「ついでに言っておくが、俺は捕まるのを覚悟してこれをやっている。その際に・・・・」

ジェームズは、間をおいて、そして言い放つ。

「お前には、シルヴィア・リューネハイムを殺して最高の絶望を味合わせてから死んでもらう」

「!?」

不意にブチっと何かが切れる音がした。それと同時に、村雨が、傷ついた体をに無理矢理命令を下し、無理矢理動かし、ジェームズに剣を突きたてようとしたその時・・・

 

 

 

代償が尽きた・・・・

 

 

まるで、いざ走ろうとしたレースカーがガス欠を起こすかのように、村雨の体から力が抜けた。

「な・・・に・・・?」

同時に、ものすごい睡魔に見舞われる。

代償である生命力が尽き、体が急いでそれを補給しようとしているのだ。

だが寝れない。こんなところで寝たら、シルヴィアはどうなる?

村雨は、なんとか睡魔に抗い、体を動かそうとするが、一切動かない。

「どうした?動けないのか?それはそれで好都合。これでお前に今から素晴らしいショーを見せられるのだからな」

そう言い、ジェームズはシルヴィアに近づく。

「何を・・・する気だ・・・・?」

その手には、短剣の煌式武装(ルークス)が握られている。

「何、簡単だ」

そして、ゆっくりとその短剣を振りかざす。

「!?」

その瞬間、村雨は悟った。それは、シルヴィアも同じだ。

「やめ・・・」

ろ、という前に、ジェームズの短剣が振り下ろされ、女性の悲鳴が響く。

「あああああああああああ!!」

右足の太ももに深々と刺さったその剣は、シルヴィアに強烈な痛みを与える。

「次は左足のアキレス腱だ」

その予告通り、ジェームズはシルヴィアの左アキレス腱を穿つ。

「ああああああ!!」

シルヴィアはまたもや絶叫を上げる。

「やめ・・・ろ・・・!」

村雨はなんとか声を振り絞るが、ジェームズには届かない。

「次は右手」

右手に剣を突き立てる。

「左上腕」

そこに切り傷を入れる。

「左肩」

そこを突きさす。

「右わき腹」

斬る。

「腹」

刺す。

捻じる。

切り上げる。

斬り下ろす。

薙ぐ。

体中傷をつけられ、すでに虫の息のシルヴィア。

「どうだ?悔しいか村雨?最愛の彼女が今目の前で傷だらけでいるもんなぁ?」

「ジェー・・・ムズ・・・・ジェームズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

村雨は叫ぶが、無駄な足掻きだ。

体は動かない。どうしようもない。

 

 

助けられない・・・・・・『弱い』・・・・・

 

 

まだ・・・・守れないのか?

 

まだ・・・・至らないのか?

 

力が・・・・足りない・・・・

 

俺は・・・・弱い・・・・

 

いつの間にか、涙が溢れてくる。

「ちくしょお・・・・」

「むら・・・さめ・・・くん・・・」

そんな彼に、彼女は覚悟を決めた。

「さあ、これで終わりだ」

「!?待て!俺が死ねば良いんだろ!?なら俺を殺せよ!だからシルヴィは!」

「だめだ。言ったろう?お前には最高の絶望を与えてから殺すと。その為にはシルヴィア・リューネハイムをいたぶってから殺すしかない。これは決定事項だ」

「・・・・」

返す言葉が無かった。

絶望的な状況だ。

村雨は動けない。

シルヴィアも動けない。

ジェームズは本気だ。

おそらく、次で止めを刺すだろう。

(やめてくれ!それだけは!)

なんとか言葉を紡ごうとしたが、もう、声が出ない。

不意に、シルヴィアの顔が見えた。

 

もう、全てを、諦めたような、そんな笑顔が・・・・

 

「!?」

ジェームズが持っている煌式武装《ルークス》を高々と上げる。

そして、シルヴィアの、最後の声が聞こえた。

 

 

 

 

 

「ごめんね、さよなら・・・・・」

 

 

 

 

 

剣が振り下ろされる。

「シルヴィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!」

村雨の絶叫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だめだ・・・・・・・シルヴィだけは・・・・・・失いたくない・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

俺に・・・・・ずっと、寒かった、俺に・・・・

 

 

 

 

 

 

(ねつ)をくれた・・・・・・救ってくれた・・・・シルヴィを・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ウシナイタクナイ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

黄昏の神剣(トワイ=ライト)・・・・

 

 

 

 

なんだ?・・・・

 

 

 

 

頼みがある・・・・・

 

 

 

言ってみろ・・・・

 

 

 

俺に、今、シルヴィを救える力を・・・・俺に寄越せ!!

 

 

 

そんなもの、答えは決まっておろう・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

当たり前だ。お前の愛、しかと受け取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

限界開放(アンミリテッドバースト)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           その瞬間、村雨以外の時が止まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、ジェームズの腕が吹っ飛んだ。

ジェームズは理解が出来なかった。理解する前に、次の攻撃が来たからだ。

 

「焔流剣術極段、紅恋(ぐれん)愛斬(まなぎり)

 

それは居合。ごく普通の居合だ。

だが、そのスピードと、威力と、それに込められた思いが違った。

たった一薙ぎ。

それが、ジェームズの意識を沈めた。

 

 

 

 

「はあ・・・はあ・・・はあ・・・フ!」

村雨は、最後にシルヴィアを戒めていた鎖を断ち切り、倒れた・・・・下半身と胴が断ち切られた(・・・・・・・・・・・・)ジェームズの方を見て、膝を着いた。

シルヴィア、そんな彼に近付く。

そして、後ろで、彼の手を握ろうとしたが、やめた。

「・・・ごめんね」

自然と、涙が溢れてくる。

「シルヴィ・・・」

村雨は、シルヴィアの方を見ると、シルヴィアの顔は、とてもくしゃくしゃだった。

「ごめんね・・・・私の・・・私のせいだよね・・・?だから・・・・もう・・・村雨くんとは・・・もう・・・会わな・・・」

言い終わる前に、村雨が、シルヴィアの口をふさぐ。口で。

「んん・・・!?・・・・ん・・・」

初めはビクッと体を震わせたが、すぐに村雨に身を委ねる。

そして、二人の唇が離れると、村雨はシルヴィアの肩に、顎をのせる。

「村雨くん・・・」

「ごめん・・・」

「え?」

「守れなくて・・・ごめん・・・ごめんよ・・・」

村雨は、嗚咽を混じらせた声で、シルヴィアにささやく。

「そ、それは私が・・・」

「違うんだ。俺が、もっと強ければ・・・もっと早く、見つけていれば・・・こんな事にはならなかった・・・お前が傷付く事なんてなかった・・・だから・・・ごめん・・・」

泣きながら、謝る。

「・・・・もう、良いよ」

シルヴィアは許す。

「君は頑張った。最後まで頑張った。だから、今度は私が君を守る。誰にも文句なんて言わせない。私が君を・・・だから、今は、休んで」

「・・・ああ、そうだな・・・もう、疲れたよ・・・・」

「お休み、村雨・・・くん・・・」

二人の意識は、ここで途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィアが目覚めたのは三日後の朝。

目覚めた直後、村雨を探し求めて病院を探し回った。

だが、すぐにナースたちに見つかり、連れ戻された。

初めは抗ったが、村雨は無事だといわれた瞬間からおとなしくなった。

村雨は、重度の疲労で、一ヶ月は目覚めないと言われたが、命に別状はないらしい。

「・・・・」

「まだ心配ですか?彼の事が?」

「当然です」

村雨との仲はばれてしまった。

これはシルヴィアをにとってはかなりのスキャンダルのはずだ。

傷が完治して、クインヴェールに復学できたがそれでも世間は記者会見を求めている。

「まあ、貴方があの焔 村雨が好きだと言うのは少なくともこの学園には知れ渡っているのですから仕方がないですが、さすがにアイドルとしての活動はどうするつもりですか?」

このクインヴェール女学院の理事長のペトラがそう話しかける。

「状況次第では、やめます」

シルヴィアはきっぱりとそう言う。

「はあ、全く、貴方は何故、彼の事となると、そう頑固になるのでしょうね、シルヴィア」

「それは私の勝手です」

「まあ良いですけど、明日、記者会見を開きますので準備しておくように」

「・・・・はい」

シルヴィアは自室に戻り、ベッドに勢いよく倒れこんだ。

「・・・・村雨くん・・・早く起きてよ・・・」

最愛の人に向かって、そう言った。

 




次回!

「奴と別れろ」
「それはできません」
記者会見を受けたシルヴィア。
なんとか記者からのプレッシャーに耐えながら、返答をしていくが、いきなり会見の場に乱入者が出現。
その正体は焔 村雨の叔父の焔 竜宮(りゅうぐう)だった。
竜宮はシルヴィアを絶する槍術で追い詰め、村雨を別れろと、じゃなければ芸能界から締め出すと脅す。
だがシルヴィアはそれでもかまわないと言い、それに切れた竜宮が槍を振り下ろそうとした瞬間・・・

「俺の恋人に何やってんだ」

村雨が攻撃を阻止する。
そして、ぶつかった。

「貴様如きが幸せになれるものか!」
「俺の生き方に勝手に口を挟むな!」
「私は村雨くんが大好き!」

代償の変わった剣を手にした村雨が、新たな力を開放する。

「『限界開放(アンミリテッドバースト)」』

そして・・・

「俺が彼女を幸せにする」

次回をお楽しみに!
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