他の書類をやらなくちゃいけない時に限って、凄く筆が進むのをどうにかしたいです。
他も、間に合わせますけどね。
注意
穴抜けは誤字ではありません。仕様です。
では本編です。
週末
青年は、試合用の情報収集を行いつつ授業を聞き流していた。
「(オルコットさんの情報はすぐに出てきたけど、織斑さんの情報が…。)」
青年は、監視が一番少ないと思っている授業中にリグを用いてネットワーク上で収拾を行っていた。しかし、出てくるのは淑女の情報が大多数を占めていた。それも、当然である。専用機の情報が外に漏れることなんぞあってはならないことだし、それが、世界初の男性操縦者のものなら警備が厳重になるのも当然だった。
「(オルコットさんの場合は例外かな?自分で専用機の正式名称言ってたし。それのおかげで探しやすかったから、こっちとしては、全く文句はないんだけどねぇ。イギリスでの戦闘ログもある程度公開されていたし、これはまだいい。後は、織斑さんの対策はどうしよっかなー。)」
そんな事を考えつつ、副担任からの質問を答えつつ授業をこなしていった。
授業を終え、昼休み。
皆が昼食を食べている中で青年は寝ていた。超熟睡だった。
青年は昼食を取らない、というより拘束のせいで取っている時間がない。なので、いつも朝と晩のみで済ましていた。普段は、省エネの為眠っているのだが、今日は、普段以上に深い眠りについていた。
そんな中、クラスメイトと談笑しながら彼が教室に戻ってきた。
『そういえば、織斑君って代表戦は大丈夫なの?』
『ああ、詳しい内容は言えないけど、とりあえず千冬姉に教えてもらいながら、ファーストシフトは終わらせた。』
『え!? 千冬様に教えてもらえるの? いいなー。』
『でも、きっついぞ。千冬姉容赦ないし。』
『それでもだよー。』
『まぁ、でも、いい姉を持ったとは思ったよ。あの力で、千冬姉から受け継いだ力で2人に勝つ!』
『『おおー!』』
ルールとは一体なんだったのか…。まぁ、それはさておき、昼休みも終わり、午後の授業がいつもどおりに進み終わった。すると、担任が連絡事項を言い始めた。
『ああそうだ、クラス代表戦の件だが、諸事情の為日時と場所が変更になった。来週の月曜日の放課後16時、第一アリーナではなく、来週の火曜日の放課後17時、第二アリーナに変更となった。参加者3名は時間厳守の上、間違えるなよ。以上だ。』
「すいません、変更の理由は何ですか?」
『上級生が改装した、新型パッケージの起動テストだ。第一アリーナが一番利便性が高いからな。』
「そうですか、わかりました。」
そう言いながら、いつもどおり、副担任に押されて移動しようとする青年。すると、
『なぁ、渉も土日で一緒に訓練しないか?』
彼が話しかけてきた。正直、そんな事をするよりもするべき事がある青年は、
「私は、1度家に帰るので、遠慮させて頂きますね。」
『そっか、じゃあまた来週な。試合では負けねーぞ。』
「ええ、ではまた。」
さっさと撤収するのだった。すると、移動中に少女が寄ってきて、ファイルを青年に渡した。
「これは?」
『双方の情報を収集して纏めて置きました。』
「マジ?」
『マジです。』
『あのー、雫さん。クラス代表候補者との接触は禁止されているのでは?』
『「先生、今は放課後ですよ。」』
『…失礼しました。でも、休み時間内は学業時間内かどうかは怪しいですよね。』
「まぁ、今更ですし。気にしても仕方ないでしょう。」
『むしろ、彼の性格から考えれば、情報収集なんて考え方はないでしょう。』
『まぁ、そうでしょうね。』
「そうなんですか?」
日ごろの彼の行動をある程度見ている、少女と副担任は頭を押さえる。その様子は、殆ど病人のような隔離扱いを受けている青年にはわからないことだった。
「山田先生から見て、この行為は大丈夫なんですか?」
『内容や行動にもよりますけど、今回は多分大丈夫でしょう。こういった試合等では情報が戦況を左右しかねませんからね。知っているのと、知らないのとでは大違いです。』
それを聞いた青年と少女は先生に対し、ほんの少し笑顔を見せた。
「今この人が副担任でよかったと、割と本気で思った。」
『同感です。』
『普通のことですよ。むしろ何も考えずに勝てると思っているのは、貴方たち二人を含めた極一部の生徒を除いた下級生と、極一部の上級生だけですよ。でも、上級生の方々は経験則で判断できるので、勝利する人のほうが多いです。下級生は言わずもがなです。』
若干困った顔をしつつ話していく副担任。
「すいません、コレ入れてもらっていいですか?」
『わかりました。』
青年はファイルを受け取ることも見ることも出来ないので、車椅子につけられた教科書入れに入れてもらった。
「中身は後で見るとして、ありがとう。助かったよ。」
『私が出来るのはここまでです。後は貴方次第です、では、ご武運を。』
そう言って、少女は去ってしまった。その姿を見送った後、2人は再び移動を開始した。
『そういえば、雫さんと渉さんって苗字が一緒ですけど、何か関係があるんですか?』
「妹です。」
『ふえええええ!』
今日一番の奇声を上げる副担任、それを聞いて少し笑う青年。
『え!?嘘ですよね?』
「嘘ですよ。」
『ふええええええええええ!』
青年の虚言に惑わされる副担任、
『え、本当はどうなんですか?』
「どっちだと思います?」
『え?』
顔だけ動かし、副担任の目を見る青年。それに釣られ、副担任も青年の目を見る。
何も映らない濁った瞳を。 現実を知ってなお光を持ち続ける瞳を。
時間にして数秒間、しかし、2人の間ではほんの一瞬、時が止まったように感じた。だが、その時間も、
「さて、時間も無限ではありません、さっさと移動しましょう。」
青年の声で今に戻されるのだった。
その後は、必要以上の言葉を交わすことなく準備と移動を繰り返し、学園外へ出る為のモノレールに乗る為の駅へ着いた。
「此処までありがとうございますね。」
『いえいえ、それでは拘束を外しますね。』
一月ぶりに自由な状態になった青年は、身体のコリをほぐしつつ、柔軟体操を始めた。
『そのままでいいので聞いてください。』
「はい?」
ヨガのようなポーズをしつつ返事をしていく青年。
『外出期間は、土日中ですので、月曜日の6:30、遅くても7:00までにはこの駅まで戻ってきてください。』
「月曜の6:30~7:00までですね。わかりました。では、」
簡易的な柔軟を終えた青年は返答し、モノレールに乗った。
『気をつけてくださいね。』
そういいながら、手を振る副担任。それに合わせ、青年も小さく手を振る。
そうこうしている内に、モノレールが発車した。
モノレール内
「(やっぱ見られてるな。)」
青年は、予想できた事態に溜息をつきつつ、青年はファイルを取り出し、情報の擦り合わせを行った。
「(オルコットの情報は、………あいつ、何処からこんな情報仕入れてきたんだよ。)」
内容は、最早個人情報といっても差し支えない程の情報が纏められていた。
「(両親が列車事故でお陀仏とか、親の遺産を守る為にパイロットになったとか、正直どうでもいい。問題はこっちだね。)」
青年が見たページには、写真付きでブルーティアーズの詳細が載っていた。
・第3世代型IS ブルーティアーズ
現在確認されている兵装
・スターライトmkⅢ(六七口径特殊レーザー式スナイパーライフル) ×1
・ブルーティアーズ(自立機動型遠隔兵装)×4
最大の特徴
・自立機動兵器による長距離遠隔攻撃。
欠点
・イギリスが出しているブルーティアーズの公開スペック値は、能力を全て使いきれたときの数値なので現時点ではそれ相応に低いことが予想される。
・ワンオフアビリティ等も現時点で発現していないと予想される。
・搭乗者であるセシリア・オルコット自身がクラスメイトとの会話を聞いたところ、フレキシブルや、マルチロックオン等の技術の話を出さず、機体と自身の凄みのみ自慢していたので、習得している可能性は低いと予想される。
「(こちらとの情報にそこまで差はないけど、ブルーティアーズが4つってのは何か違和感があるな。背中にくっついてる残り2つの存在意義はどうなる? 予備バッテリー? 緊急用の防御兵装? 実はブルーティアーズは6つ? それに、恐らくだけど近接対策用の武器もあるはず。近距離用ハンドガン的な何かが。そういえば、クラスで話してた気がする、第3世代機を持つ代表候補生だなんちゃらつってたな。無いと決めるには早いけど、無いかもしれないなら少しだけ楽になるかな? 今判る分はこの辺かな。)」
青年は、情報を元に戦術を組み立てつつ、脳内でシミュレーションを行っていく。そして、
「(一先ず、オルコット戦対策はこんなもんかな。じゃあ、次は織斑さんだ。)」
休むまもなく、ファイルのページを捲りつつ、情報を集めていく。
「(だから何で、そこを調べる? 親が居ないとか、ドイツに拉致されたとかどうでも良いから。)」
内心で突っ込みながらページを捲っていき、機体の情報があるページを見つけた。そこには、
・試作型第3世代IS (機体名不明)
開発元 倉持技研
確認できた兵装
・近接用エネルギーブレード×1
特徴
・近接用ブレードのみしか確認できなかったため、近接特化型である可能性あり。運用法及びワンオフアビリティ等不明。
備考
・クラスメイトとの会話で「千冬姉から受け継いだ力」という旨の発言をしていたことから、織斑姉専用機【暮桜】の零落白夜もしくはそれに近い能力を持っている可能性あり。
・専用機受け渡し当日から、織斑姉が弟に対しマンツーマン訓練を行っていた模様。
「(え? これだけ? 初心者にブレオン機乗らせるとか頭おかしいんじゃねーの。実は格納式の遠距離兵装を仕込んでいるとか? 可能性あるかな? それよりも問題はこっちだな。仮にワンオフが使えるとなると、一撃の比重が重くなる。当たれば必殺の剣だっけ? めんどくせぇ、でも、今回は使えるで予想してた方が良いな、どのみち当たりたくないし。)」
青年は、武装の少なさに目を疑いつつやはり溜息を付き、一応作戦を組み立てていく。そして、それが一段落着いたとき、自前の携帯を取り出し、突如電話を始めた。
「やぁ、久しぶりだね。」
「ごめんって、でも代理の人呼んでおいたでしょ。」
「え?途中で更迭された?じゃあ、今誰が回してるの?」
「………ごめん。わかったわかった、そっちには行けないけど、後で埋め合わせはするよ。…こっちにも色々事情があるの。」
「それで、問題とかは何かあった?」
「……うん。……うん。……うん。わかった。」
「じゃあ、業務連絡を伝えるよ。」
「4日後に、こちらの諸事情で対人模擬戦を行う際の戦力調整の為出撃をします。今回は、保育園組みを出撃させます。なので、該当者の近接訓練を早急に行うこと。その際、陸戦型に変更し近接兵装用訓練と立体機動訓練を行うこと。移動手段はこちらで用意します。そっちは陸地で完全展開後、即時戦闘可能状態で17時に正面広場にて待機。」
「他の面子は、例のところに近接訓練を依頼して行うこと。向こうに対する報酬は、今現時点で保有する資源の2割譲渡で、後の色は任せる。」
「ああ、…はっはっは、いつものことじゃないか。…まぁいいや、任せたよ。淀。」
電話を終え、やることを終えた青年は景色でも見ながら残りの移動時間を過ごすことにした。
中略
青年が色々乗り継ぎ家にたどり着いた。そして、中に入ると
「ただい…ま゛っ」
『おかえり。心配したんだよ。』
「博士?あの、何で抱きついてきてるんですか?」
篠ノ之博士にいきなり抱きつかれた。
『マスターお帰りなさい。ご無事で何よりです。』
「コレを無事と言って良いのかは甚だ疑問だけどね。」
お手上げといった風に両手を挙げる青年
『ごめんもう少しこのままでいさせて。じゃないと、』
「じゃないと?」
『君をこんな目に合わせたあいつらを殺してしまいそう。』
物騒なことを言い始める博士を、特に慌てるわけでもなく冷静に返答していく青年。
「止めはしませんが…、あいつらは本当に博士が手を下すに値する人間ですか?」
『そんなことは関係ない。あいつらは束さんの一番大切な人を傷つけた、それだけで万死に値する。』
「でも、殺してしまいそうって事はまだ実行してないんですね。」
『君からのメッセージが遅かったらしてたけどね。とても無傷とはいえないけど、また会えて嬉しいよ。』
「そう簡単にはくたばりませんよっと、さて、時間もありませんし、早速お願いしたいんですけど、」
『?』
「先に風呂に入ってきて良い?」
正直、青年の見た目はM○SVTPPの蝿付きス○ークの似たような状態になりつつあった。さすがに限界でもあった。
「それよりも、博士は臭くなかったの?」
『臭かったよ。』
「デスヨネー。」
青年は、念入りに汚れを落とし、小一時間かけて全身を綺麗にしたのだった。
「ふう。お風呂って素晴らしい。やっぱシャンプーはヴ○ダルサスーンだね。」
もはや腰まで届きそうな程伸びた長髪を揺らしながら、青年が戻ってきた。
『待ちくたびれたよ。じゃあ、移動しようか。』
「お待たせしました。じゃあ、お願いします。帰ってきて早々で悪いけど、留守は任せたぞ。リグ。」
『承知しました。』
博士は青年の手を取り自身のラボへ移動を開始するのだった。
ラボ
移動後、青年は驚いた。
「ここは、前回とは違う場所ですね。驚いた、前回でも設備には度肝を抜かれたというのに、此処はその数倍はある。」
周りを見渡す青年を見た博士が返答をしていく
『此処は、とっておきだよ。この場所に人を案内することになるとは思わなかったけどね。さぁ、こっちの準備が出来てるよ。それじゃあ、コアの改修を始めようか。』
「そうですね。お願いします。」
中略
暫くすると、青年の手に酷く深い藍色の水晶体が鈍い輝きを持ち、2回りほど小さくなって戻ってきた。
「ありがとうございます。これくらいの大きさなら丁度いいですね。助かります。」
『ふふっ、どういたしまして。君は束さんの最後の希望だからね。これくらいの手助けなら朝飯前さ。』
ふんす!と胸を張りながら笑顔になる博士
『次は機体だね。君のために作った機体があるんだよ、こっちに来て。』
そう言いながらラボの奥へ移動していく博士と青年。進んでいくと、一つの赤い機体が見えてきた。
「なんとまぁ…」
『ふふーん。これが、君のために作った束さんの最高傑作だよ!その名も【紅椿】!』
テテーンと音が鳴りそうなポーズをする博士
「…」
『紅椿はね、展開装甲をメインフレームに用いた世界最高の第四世代機だよ!』
嬉しそうに機体の説明をし始める博士、それに近づいていく青年
『この機体はね、君のコアを入れることが前提になっているから、世界で君だけが動かせるんだ。…………
「…。」
博士の説明を聞きつつ、機体へ手を伸ばす青年。その手が触れる瞬間
『しかも、これだけじゃないんだよ。こっちを見てごらん。』
博士に呼び戻されて、青年は博士の目の前に投影されている画面を覗き見た。すると、
「これは、武装データですか?」
『その通り! 束さんが一から作り上げた武装データだよ。今は【天月】と【空割】しかないけど、近接兵器の欠点と常識を覆すスペシャルな武器だよ!シミュレーション上ではイギリスの金髪とブリュンヒルデの弟を同時に相手して、相手がスペック値まで使いこなせていたとしても、完封勝利が出来るくらいなんだ。』
「………」
その言葉を聴いた青年は、一度視線を機体に向け、博士へ戻した。そして
『まだまだこれだけじゃないんだよ! なんとこの機体の最大の特徴h「てゐ」あいたっ。』
突如、青年が博士に対してチョップをした。呆れたような目をしながら
『な、なにすんのさー。』
「あのね博士、博士も周りと同じ動きをしてどうすんの。」
『ちょっと言っている意味がわかんないなー。束さんは誰にも真似できないことをしているつもりだよ。』
「いや違う、それは大きな間違いだ。博士がしていることは、一般ピープルが五十年掛かるものを数日でこなしているだけだ。つまり、とんでもないスピードで先に進んでいるだけ、博士自身が嫌う凡人の考える延長線上に居るんだよ。私が言っていることがわかりますか?」
『?』
「博士自身も気付いているでしょ? ISは世代を重ねる毎に、本来の目的から離れていっていることに。だからそれを完全克服できるような機体を構成しようとする。でも、ISを開発している人はそれを理想として考えます。何故なら、今出来ないからです。展開装甲だってそうだ、コレを今実用化した時点で間違いなく博士は天才です。ですが、この先もずっと出て来ないとは限らない。数年というわけにも行きませんけど、十数年経てばそれが常識になるかもしれない。」
『だったら、束さんはもっともっと先に進めばいいじゃん。』
「自身の嫌う人々が考える延長線上に博士の理想があると思いますか?」
『!?』
青年の言葉に思わず黙る博士。しかし、青年は止まらない。
「自身のみが考える理想は自分の信念の延長線上にしかありません。博士は何を願っているんですか?最強のISで凡人を叩き潰すことですか?それとも、まだ見ぬ新たな世界を見るためですか?」
『君も束さんとISを否定するの?』
悲しそうな目でこちらを見てくる博士、しかし青年はそれすらも否定していく。
「いいえ。ただ、少なくとも紅椿の否定はしていません。あれは良い機体です。ただ、武装を作ることを、力を得る目的でISを作ることを否定しているだけです。」
『じゃあ、君は自分の娘たちが間違って使われているのを見て、何も手出しをするなと?』
「そうは言いませんよ、否定は大事です。何か行動をする為には力も必要です。」
『じゃあなんでそんなことを言うのさ!』
「まだわかりませんか?」
『?』
「博士が相手の土俵に立つ必要は一切ないんですよ。汚れ仕事は私の仕事です。」
『!?』
「でも、このままじゃあ無理だ。」
そう言いながら、紅椿へ寄っていく青年。そして、
『どういうこと?』
水晶を機体につけていく。そして、その後青年は、
「こういうこと。」
機体に触れた。それを見た博士は目を見開いた。何故なら
『何で、反応してないの?』
機体が目を覚ますことはなかった。
『どういうこと?束さんは君のデータを紅椿に入れたから動くはずなんだけど。』
「そういうことじゃあ無いんですよ。」
水晶を紅椿から取り外し、機体から離れていく青年。
「博士は言ってましたよね。白騎士を作ったのはブリュンヒルデだって。」
『! まさか!』
「そう、そういう事。」
そう言うと、青年の持つ水晶が光り始め青年の身体を覆うように広がっていった。
「神に呆れられた忌み子の実力、お見せしましょう。」
そう言って、光が収まるとそこには
『え?なにそれ。』
“ ”を纏った青年が居た。
「へー、こう来たか。」
変わった自身の姿を見ている青年。すると、そこに
『ちょっと、調べさせて!』
驚きの表情で近寄ってきた博士に押し倒された。
「痛いです。逃げませんから、落ち着いて下さい。」
『これが落ち着いてなんかいられるもんですか!』
「?」
『君のこれは、束さんの想像を遥かに上回る、予想外っぷりだよ!これで興奮できなかったら、そいつはもう人間じゃない!というか、何で出来たの!?だから、今から君の機体を隈無く調べるから動かないように!』
「あ、はい。」
そういって、博士に馬乗りにされた状態で大人しくする青年。
数時間後
『これは、ISなの?』
「そうじゃないんですか?コアから生み出されたわけですし。」
『それにしても、異端過ぎる。ここまでピーキーな基本設定初めて見たよ。束さんですら、こんな設定にはしない。というか、しようとは考えない。君は一体何者何だい?』
「え、人間(笑)です。」
『ふーーーん。じゃあ、………』
その後、土日丸々使用し学園用の書類作成と動作練習を行い、度々博士の呆れ声を聞く羽目となった。
そして、日曜日の深夜
「そろそろ、帰らないとまずいっすね。」
時計を見つつ、そうつぶやく青年。
『そこは、無問題さ!束さんが学園まで送って行ってあげるよ。』
「色々と混乱を起こしかねないんで、やめてくらはい。」
返事をしつつ、家に戻る為の準備を始める青年。そして、突如思いついたかのように話し始めた。
「あーそうだ。紅椿なんですけど、あのままだと勿体無いですよね。」
『そうだね。でも良いよ、君のそれに比べたらゴミみたいなものさ。』
「まあまあ、そう言わずに聞いてくださいよ。」
「 って面白く無いですか?」
それを聞いた博士は、目を見開き、その直後口角を吊り上げ、回答していく。
『君、頭おかしいんじゃないの?』
「博士も、顔笑ってますよ。どうやら、似た者同士っぽいですね。」
『だね。面白そうだから作ってみるよ。でも、時間がかなり掛かると思うから数ヶ月は待っててね。』
「あ、出来るんですね。」
『この私を誰だと思っているの?束さんだよ?私に不可能はない! 多分』
「おい。最後にmay be って入れるのやめなさい。」
『あはははははははは。』
そうこうしている内に準備が完了し、転送を始めた。
『じゃあ、次はアレの受け渡しの時かな?』
「ですね。楽しみにしてますよ? 後、それも送るの、遅れないでくださいよ。」
『まっかせなさい!』
そう言って、青年はラボから退出し、家を経由し、学園に戻るのだった。
ども、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
やっと青年の専用機を出せました。長かった。
名称や詳細はもっと後で出すつもりです。
のんびりとお待ちください。
やっぱりストックが切れたので、何時も通り次回の更新は未定です。
コメント(理不尽な批判以外)、質問、代替案、どしどしお待ちしてます。