IS ~男の娘が行くIS世界~   作:神夜 晶

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どうも、神夜晶です

今回は・・・分かる人にはタイトルで分かると思います
(シリアスが含まれます)

でわ、どうぞ


第3話 『桜と崩壊』

一夏が生まれ、約1年が経った

まだ自我は生まれていないが、何故か桜に懐いている

それを見て、千冬も桜に甘えていた

そんな幸せな日々が続けばいいと、誰もが願う

しかし、幸せな日々が崩壊していく

更に1年後のことだ

千冬の両親、晴海と拓海に突然の死が襲った

これには桜も驚愕し、すぐに病院へと向かう

病室に居たのは、静かに泣いている千冬と無邪気な笑顔を向ける一夏だった

 

 

「……千冬さん」

 

 

「……桜……さん……」

 

 

「……ごめんなさい

亡くなった時、傍に居れず……」

 

 

「……少し……胸を貸してもらえますか……?」

 

 

「はい……

私でよければ、どうぞ……」

 

 

「有り難う……御座います……

我慢していたんですが、もう限界のようです……

うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

 

千冬は下を向いたまま、桜に近寄り抱き締める

抱き締めたまま、千冬は大声を上げ泣いた

桜は千冬を強く抱き締め、背中を優しく撫で続ける

一夏は首を傾げて、何が何だか分からない顔だった

それから、約1時間くらいで千冬が泣き止み

桜が、これからについて、千冬と一夏の二人に案を出した

 

 

「千冬さん、一夏さん」

 

 

「何ですか……?」

 

 

「何~?」

 

 

「私の養子になりませんか?」

 

 

「……え?」

 

 

「ようしって何~?」

 

 

桜は自分の子供にならないか?と聞いた

二人は首を傾げ、状況を理解出来ていない

 

 

「ふふ、一夏さんには難しかったですね

簡単に言うとですね、私の子供になりませんか?」

 

 

「桜さんの子供? なるなる!」

 

 

「ふふ、有り難う御座います

千冬さんは……どうでしょうか?」

 

 

「ですが、それだと桜さんに御迷惑が……」

 

 

養子になるか聞くと、千冬は申し訳なさそうな表情をする

しかし、桜は微笑みながら話し出す

 

 

「確かに迷惑が掛かるかもしれません

ですが、私は独り身ですから

家族が増えるのは嬉しいのです」

 

 

「本当に……頼ってもいいのでしょうか?」

 

 

「はい」

 

 

「有り難う……御座います……!!」

 

 

千冬は嬉しさの余りに再び泣き出してしまう

それを、桜は先程と同じように背中を撫で続けた

後日、二人は桜の家に住み始める

 

 

「姉ちゃん、広いね!」

 

 

「あぁ、広いな」

 

 

「今日から、お二人の自宅になる訳ですから

我慢をしては駄目ですよ?」

 

 

「「は~い(はい)」」

 

 

「ふふ、良い子ですね

一夏さんは、あっちで遊んでて下さいね

私は千冬さんとお話がありますから」

 

 

「は~い」

 

 

桜は一夏にリビングで遊ぶように言った

千冬は真面目な表情になる

 

 

「桜さん、お話とは一体……」

 

 

「そんなに身構えなくても大丈夫ですよ

ただ、聞いておきたいことがあるのです」

 

 

「聞きたいことですか?」

 

 

「はい、書類上は私の養子になってもらいますが

今の名前を使いますか?」

 

 

「それは……」

 

 

千冬は初めて、苦渋の選択を迫られる

両親との思い出の織斑という名前を残しておきたい

しかし、桜に迷惑を掛けられないと思ってしまう

その両方の思いがぶつかり、苦渋の選択なのだ

千冬の思いを覚ったのか、桜は微笑んでいた

 

 

「ふふ、では……名前を残しましょうか」

 

 

「しかし、それでは桜さんに負担が……」

 

 

「千冬さん?」

 

 

「は、はい!」

 

 

千冬は、やらかしてしまった

先程、桜は「我慢をするな」と言ったばかりだ

今の千冬は誰がどう見ても、我慢をしている

その我慢の所為か、桜は微笑みながら重圧を出していた

 

 

「私は先程、我慢をしてはいけませんと言いましたよね?

今、我慢をしましたね?」

 

 

「ですが、名前変えないというのは大変と聞いた事が……」

 

 

「大変と言いましても、書類手続きが大変なだけですから

書類は私が書きますから、それほど大変ではありません

今の名前を使うということで、この話は終わります

いいですね?」

 

 

「は、はい……

(桜さん、本当に有り難う御座います)」

 

 

桜は微笑みながら説教をしつつ、強制的に今の名前を残すことにした

そして、次の話題に切り替える

 

 

「今は大丈夫ですが

隣の家、お二人の実家はどうされますか?」

 

 

「それは……」

 

 

「辛い選択でしたね

では、こうしましょう

一夏さん、来てもらえますか?」

 

 

桜は辛い選択だと分かった上で聞いた

千冬は即決することは出来ない

そこで、桜は違う方法を選ぶ

それは一夏に聞くことだった

一夏は、まだ正真正銘の子供だ

子供が故に正直に言ってしまうこともある

桜は、それを選んだのだ

 

 

「どうしたの?」

 

 

「一夏さんは前の家を残しておきたいですか?」

 

 

「桜さん……!?」

 

 

「う~ん……残しておきたい!」

 

 

「一夏!」

 

 

「え、何?」

 

 

千冬が怒り口調で言うが、怒られていると分からなかった

桜は微笑みながら、一夏の頭を撫でる

 

 

「ふふ、何でもありませんよ

一夏さん、引き続き遊んでて下さい」

 

 

「は~い」

 

 

「では、残す方向にしましょう

異論は……ありませんね?」

 

 

「待って……下さい……

確かに残したいです……

ですが、家を残すということは家を持つということ

家を維持するのに、お金も必要になってきます……

固定資産税もあるはずです……」

 

 

「千冬さんの心に引っかかるものは……お金のことですか?」

 

 

「はい……」

 

 

千冬が渋るのは、お金のことのようだ

それも、そうだろう

自分達を拾ってくれただけでも、恩があるうえに

家まで残してもらうとなると、誰だって答えにくいものだ

桜は苦笑しつつ、千冬の悩みを解決する為に行動に出る

 

 

「分かりました

では、少しお待ち下さい」

 

 

「……? はい」

 

 

桜は自分の部屋に戻り、何かを持って来た

千冬が見ると、手に持っていたのは貯金通帳だ

 

 

「これは私の貯金通帳です」

 

 

「はい」

 

 

「これを見ても……躊躇いますか?」

 

 

「……」

 

 

「どうですか?」

 

 

桜は現在の貯金の額を見せる

その額は千冬の予想を遥に上回った額が記入されていた

0という数字が何十個も書かれているのだ

見た事もない数字に千冬は唖然とする

すぐに元に戻り、千冬は泣きながら頭を下げてお願いした

 

 

「桜さん……あの家を残して下さい」

 

 

「えぇ、任せて下さいね

必ず、残してみせますから」

 

 

「有り難うございます……!」

 

 

桜は微笑みながら、千冬を宥める

この日から、千冬は物凄く甘えるようになったようだ

桜は二人を引き取ったからには、必ず幸せにしてみせると決めた




如何でしたか・・・?

はい、二人の両親の死です
捨てるでも良かったんですが
こっちでもいいかなと思いました

でわ、また次回に!
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