今回は桜が束を説教しつつ、最終的に落とします
でわ、どうぞ~
あれから、桜は篠ノ之家の地下に居た
其処は、シェルターのような作りになっている
色々な罠や扉にパスワードなどが付いているのだが、桜は素通りしていた
どうやったかは後ほど分かるだろう
何故、地下にあるのか分かったのかと言うと、此処に千冬が居ると分かったからだ
桜は千冬が居る部屋へと入った
どうやら、束と一緒に居るようだ
二人は桜の存在に気付き、少し警戒をする
「どうして此処がバレたの……?」
「私が知るか
それよりも……先程は有り難うございました
貴方のお陰で、私は救われました
本当に有り難うございます」
「でも、本当に凄かったね!
恐らくだけど、魔法かな?
魔法があることにも驚きだけど、神様って居たんだね!」
千冬は桜に頭を下げ、礼を言う
束は桜に興味津々なのか、眼を輝かせていた
普段の桜なら、笑って答えるだろう
しかし、今の桜は違っていた
桜は無言で歩き出し、束に近寄る
そして……束の頬をビンタした
「っ!?」
「いたっ……何するのさ!」
「貴方は……自分のした事の重さを理解してますか?」
「……」
そう、桜は怒っているのだ
ミサイルをハッキングした事により、日本は危機に陥った
それが、どれほど危険なのかを束は理解していないのだ
「私が居たから結果的に無事に終わりましたが
もし、私が居なかったら……千冬さんは死んでいたのですよ?
それだけでは、ありません
貴方もですが、貴方の家族も死んでいました
この日本の全国の方々の命を危険に晒したのです
お二人が何をしたかったのかは分かりません
ですが、命を賭けてまでする事なのですか?」
桜は命の重さを伝える
その言葉が束に届いたのか、束は泣きながら桜に謝罪した
「ごめん……なさい……」
「本当に分かりましたか?」
「……(コクッ)」
桜は束が、ちゃんと反省したと分かった
落ち込んでいる束を、桜は優しく抱き締める
束を抱き締めながら、耳元で優しく話す
「……分かって頂けて良かったです
叩いてしまって、ごめんなさい
ですが、これだけは覚えておいて下さい
例え、どんな方でも他の人の命を危険に晒していい訳がないんです
命というものは重く、尊く、儚いものです
ですが、その一瞬だからこそ輝けます
その命の灯を消しては駄目ですよ」
「うん……」
「……(この方は天使ではなく、神様なのだろう
そうでなければ、今までの言動が納得出来ないからな)」
桜は束の背中を優しく擦る
束は桜の説教により、良い方向へと変わっていくだろう
数分後に束は泣き止み、桜はお面を取り、二人に素顔を見せた
「桜……さん?」
「確か私よりも背が小さかった筈じゃ……?」
二人が疑問に思うことは多いだろう
桜の身長は120cmで止まっているのだから
二人の質問に桜は答えていった
「この姿は神力による変身なので、本当の姿は小さい方の姿ですよ」
「やっぱり神様なんですか?」
「はい、私は神です
ですが、普通の神ではありません」
「どういうこと?」
桜が神と知った二人だが、普通の神ではないとも知った
二人は桜の言葉に首を傾げる
桜は微笑みながら、自分の神としての正体を話す
「私は……概念と理から外れた神なんです」
「「概念と理……?」」
「はい(コクッ)
分かりやすく言いますと、死という概念から外れているんです」
「「っ!?」」
桜の言葉に、二人は息を呑む
誰でも死ねないと聞かされれば、息を呑むだろう
「概念と理から外れた理由は、また今度お話しましょう
さて……篠ノ之束さん」
「何?」
「もう一度、聞きましょう
名前で呼んでもいいですか?」
「あ……うん!」
子供の頃に名前で呼ぶなと言われたが、今になって許可を貰った
桜は束が変わった事と名前で呼んでいい事に微笑む
「ふふ、有り難うございます
さて、お二人に聞きますが
今回の事件を、どうして起こしたのですか?」
「私の作った、この『インフィニット・ストラトス』を世界の人に知ってもらいたくて
今回の事件を起こしたの
最初は日本政府に発表したんだけど……無視されちゃって……
だから、これの凄さが分かれば話を聞いてもらえると思って
ミサイルをハッキングしたんだけど……」
「そうでしたか……」
「私は束を放っておけず、今回の騒動に乗りました
桜さん、御心配を掛け申し訳ありませんでした」
「顔を上げて下さい、千冬さん
次回からは、ちゃんと相談して下さいね?」
桜は千冬が友人思いの確りとした子に育ってくれた事に嬉しく思う
だが、事前に相談しなかった事に関しては残念に思った
「はい!」
「このインフィニット・ストラトスの本来の目的は、どういうものなのですか?」
「本当は宇宙で活動出来るように想定して作った
マルチフォーム・スーツなんだよね」
「ですが、今回の事件で恐らく……
兵器として見られてしまうのは避けられないでしょう」
「うん……」
桜は束に辛い現実を突きつける
束は現実を突きつけられ、落ち込む
それを見て、桜は苦笑しながら、束の夢を叶えることにした
「束さんは……宇宙に行ってみたいのですか?」
「うん!だって、行って見たいじゃん?
この広い宇宙を冒険したり、旅行したり!
それに……私は地球が狭く感じるから
私は余り他人に興味がないから、宇宙に行きたい」
「そういう事でしたか……
千冬さんも宇宙へ行ってみたいですか?」
「はい、一度は見てみたいですね」
「そうですか……
束さん、千冬さん、お二人の望みを叶えましょう」
「「え?」」
「私の力なら、宇宙へ行く事が出来ます」
「「っ!?」」
「お二人は……行きたいですか?」
桜は微笑みながら、二人に行きたいかと聞く
束の目はキラキラと輝いていた
「行きたい!行きたい!行きたい!」
「本当に可能なのですか?」
「はい
先ほど言いましたが、私は概念と理から外れた存在です
それと同時に概念と理そのものになれるのです
なので、宇宙に行ったとしても息も出来ますから、大丈夫ですよ」
「概念と理そのものに……」
「辛くないの……?」
二人に心配され、桜は嬉しく思い、微笑む
そんな二人の頭を撫で、不安を取り払う
「大丈夫ですよ
最初こそ、辛い思いをしましたが
今では、この力に感謝してますから
では、行きましょうか……宇宙へ!」
「「うん(はい)!」」
三人は一旦、外に出た
外に出て、桜が羽を広げ、赤と白のオーラに包まれる
「これが……概念と理から外れた状態です……」
「凄まじい程の威圧感ですね……」
「立っているのが……やっとかな……」
「さぁ、行きますよ」
桜は二人の手を取り、地面を蹴る
すると、一瞬で高度数千メートルという高さまで来ていた
二人は驚きつつも、嬉しそうに景色を眺める
「凄い……
地面を蹴っただけなのに、此処まで飛べるなんて」
「流石ですね、桜さん」
「ふふ……
オゾン層に入りますよ……
此処から、お二人の身体には辛い環境ですので……
少しの間だけ……概念と理から外れてもらいます……」
「それって……戻れるよね?」
「はい、戻れますよ……」
「分かりました、お願いします」
「では、行きましょう……」
二人は少しの間のみ、概念と理から外れる
そうでもしないと、宇宙へいけないのだ
二人の準備が整ったので、オゾン層に入る
「綺麗……」
「あぁ……本当に綺麗だ……」
「……
(元気が出たみたいですね……
これからが大変でしょうが
今だけは何もかも忘れて、幸せで居て下さいね)」
オゾン層を越えて、目的の宇宙空間に入った
宇宙に来て、束は星を眺める
千冬も周りの景色を眺めつつ、地球を見た
「やっぱり宇宙は良いな~……
こんなにも綺麗で、余計なものがないから」
「本当にな……
でもな、束……地球を見てみろ
私達の星は、あんなにも綺麗で輝いているぞ」
「そうだね……私達を乗っけて頑張ってくれてるもんね」
「そうですよ……
地球は生きています
もし、星が死ぬと……
天候などが荒れ、人が住めるような場所ではなくなります
なので、母星である、地球を大切にしましょうね……」
「「はい(うん)!」」
三人は宇宙を満喫し、地球へと戻った
篠ノ之家の玄関前に下り立ち、二人は普通の人間へと戻る
今日は色々な事があり、これでお開きとなった
しかし、帰る直前で束が桜を呼び止める
「どうしましたか?」
「えっと、あのね……
これからは『さっちゃん』って呼んで良いかな?」
「束、お前……」
「さっちゃん?」
千冬は何かに気付いたのか、目を開く
桜は首を傾げ、何が何だか分からなかった
「うん、あだ名なんだけど……駄目かな?」
「あだ名ですか……
ふふ、いいですよ」
「やった!
じゃあ、これからはさっちゃんって呼ぶね!」
「はい」
「……」
束は更に心を開き、あだ名で呼ぶようになった
桜は嬉しく思い、微笑む
千冬は無言だったが、束に何かを囁いていた
その後は帰宅し、何事もなくその日を終える
これが切っ掛けで、ゆっくりと歯車が動き出した
どうでしたでしょうか?
今回は束に学習させつつ、夢を与えました
そして、フラグも建てておきました
でわ、また次回に(*・ω・*)