⑪ 食糧の確保はお忘れなく
一気に人数が膨れ上がってしまった僕のパーティー…
食糧の確保は僕の重大問題となり道々確保するため注意深く周囲の状況を観察しながら先を急いだ…ごめん、一番移動速度の遅い僕はウルサスの背中に乗せてもらっましたから童謡の
『くーまにまぁったがりっお馬の稽古っ♪』状態のためリーダーの威厳全くなしです…ってそんなの誰も期待してないから問題ないって?
それを面と向かってはっきり言われたらマジに泣きたいです
まぁそんな誰も相手してくれなさそうなぼけはおいておくとして候黄鶯睍睆に頼んで探索させてた通称探調バトが草の実を一房加えて帰ってきたのでそれを受け取り
「黄鶯睍睆(うぐいすなく)、これってこのまま食えるの?」
取り敢えず任務を果たして帰ってきた探調バトん労いながらそう聞いたら
「不味くはありませんがジャムや酒に漬け込むのが一般的でやすが現状と希少価値が高いんでこの先にある町で売って食糧の買い付けに使う方がよいと思いやすが? 」
と、言うと
「私もその意見に賛成だ…確かに漬け込んだ酒は旨いが飲めるようになるまでに時間が掛かりすぎ現状ではただのお荷物だからな」
と、教えてくれたから
「わかったよ、有難う…ジャムにってのは魅力的な提案だけど今は必要ないし時間が惜しいし下手に敵を呼びかねない火の使用は極力避けたいからね
取り敢えず草の実を収集…で、良いのかな?」
と、聞いたら僕同様に事情に詳しくない立春と啓蟄もうなずいたので探調バトに案内してもらい収集に向かった
この世界の事情に精通してると言うには未々程遠く未熟過ぎた
だからこそ情報が必要だと思った…
僕達が弱いという現実を知っているから
多少の力を得たけどそれがどうしたと言うのだ?その些末な力ではカーストの最底辺から抜け出すことさえできないのに王族、ましてや魔王を倒すなんて偉業を今の自分に等到底できるわけない
ならどうするか…
僕達の最終目標は僕達をこの世界に閉じ込めている魔王を倒しそれぞれの世界に帰る…
なのに正直な話魔王の棲む魔宮…世界の中心地から遠く離れた最果ての地に飛ばされた…
要するに今この地において人間の驚異となっている魔物、魔族は彼等?の社会においては敗北者な訳でそんな奴等に怯える現状が悲しかった
もっとも元々異世界から来た余所者なんだから全て聞き齧りの知識に過ぎず真実なんかわからないけど僕達は生きていて敵ばかりの世界で戦う以外に生き残るすべはない
そう、まるっきりどこぞのラノベみたいな状況に陥っている