いつものように誰よりも早く目を覚まし朝食の支度をして皆が起きるのを待っていると氷虎が目を覚まして
「アンタって朝早いのな…」
そう言ってきたから
「まぁね、飯当番が誰よりも早く起きるのは当然でしょ?」
そう答えると
「そっか…アンタにとって当たり前はのことなんだな?」
氷虎が言いたいことがなんなのかわからないボクは
「まぁね、ボクと夏至、立春に灯火の四人の中じゃ一番得意だし夏至と立春の二人は朝に弱いからね」
そう言って笑って見せると
「そっか…得て不得手かぁーっ…」
そう言って黙り込むのを見て
「何でも主観の違い、ナニが正しくナニが間違ってるかなんてね?
一方的に唱えられる正義なんかマジにクソゲーつか正義と言う言葉自体信ずるに値しない
そしてボクの言う正義は特殊能力の時の正義が決める
ボクは騙せてもこの力は騙せないし隠し事も見逃さないだけじゃなく罪が加算されるだけ
勿論それだけチートな能力だから行使者であるボクもそれ相応の負担があるらしいけど…
多分今回要求される負担は今までの子供の喧嘩の仲裁なんか比じゃないレベルだと思う」
憂鬱そうにそう言って淹れたばかりの熱いお茶を手渡すと
「俺…甘いのかな?」
そう聞いてくる氷虎に
「まぁね、ボクの主観で言わせてもらえばアマちゃんも良いとこだね、それが良いか悪いかは知らないけどさ」
ボクにそう言われて氷虎は暫く考え込んでいた
他の仲間達が次々と目を覚まし朝食をとることにした
重苦しい空気の中夏至が
「夕べの人間側に罪が「ボクの時の正義の秤は人間に有罪を示している
勿論現状はボクにもナニも指し示してはくれないから詳しい事は知らないけど咎人は人間の中にいる
それだけは今の現状でハッキリしてる事実だよ」」
改めてボクはその今下されているジャッジを宣告した
⑭ カチューシャ
夕べの黒い吹雪の残した魔力の痕跡を辿りながらその主を探すボク達
本来の目的地とはかなり方向は違うけどやむを得ない
魔力から感じる感情は怒り、憎悪…
そして近付くにつれハッキリしてきた
悲しみと絶望感…
不快感が顔に出ているボクに
「顔色が悪いが大丈夫か?」
心配顔でそう聞いてくる氷虎に
「問題ない、咎人に対する嫌悪感に吐き気がするだけで体調が悪い訳じゃないんだからさ」
そんな話をしているうちに未だ真新しい祠を見つけその前に集まっているボク達
ー人の子よ、今更人間が私になんの用があると言うのですか?ー
魔力の主に問われたボクは
「時の正義の行使者の責務を果たしにきた…ボクの感じた不条理を時の正義の秤にかけジャッジを下すために」
続きます