現在、世界は非常に“戦争”を嫌っている。
暴力を許さない、戦争は一切行わない、核には断固抗議する、テロには屈しないといえばほとんどの人が同意し、支持する。
それらの行為で血が流れれば、すぐさま世界は元凶に対し報復する。
かつての大戦以来、世界はこのようなルールで再構築されようとしている。人類史上大きな成果、といえるかもしれない。
だが、これを失念してはならない。
人類の歴史は“戦争”の歴史である
紀元前の石や棍棒あるいは素手で殴りあう、今から見ればまだかわいいといえる戦争から、青銅器や鉄器による剣や弓などの登場、
より多くの破壊を可能とする火薬兵器の登場、より遠くの敵を殺す銃の登場、“悪魔の装置”とさえ言われ、未来の発展を約束した蒸気機関の登場、
それを搭載しより遠方での戦闘を可能とした蒸気船の登場、地球全域を戦闘地域と化すことの可能性を示唆した戦闘機、人類がこれまで予想しえなかった潜水艦の登場、
音も無く大量殺戮を実現する毒ガスの登場、撃てば目的地に勝手に飛んでいくミサイルの登場、はるか遠方の敵を機械の力で察知するレーダーの登場。
そして、半永久的にエネルギーを生み出し、世界にとって空想でしかなかった“地獄絵図”を出現させる“核”という“神の力”の登場。
だがいまだに人類は新兵器の開発に尽力している。
もちろん、この流れを阻止せんと動いた人たちはいた。だが現状、その動きは大きな成果を成していない。
また、人類の歴史はこうも表現できる。
人類の歴史は“業”の歴史である
例えを一つ上げよう。
かつて、その強大な軍事力をもとに植民地を拡げ、現在に続く莫大な富を手に入れた先進諸国。彼らの文明は、多くの異国の血で汚れている。
その地に築き上げられていた文明を破壊した時に流れた血。
より多くの資源を生み出すべく、過酷な労働を現地住民に強いたことにより流れた血。
積もり積もった現地人の不平不満が爆発した時に流れた血。
それらをすべて見て見ぬふりをしている間に流れた血。
人間だけではない。
貴金属や石炭、石油を採取するために山は破壊され、木々はなぎ倒され、水は汚染された。
そこに本来住んでいた数多なる動植物は、何も訴えるすべを持たないのに殺されていった。
なかには“スポーツ”と称して殺戮を行うものもいた。いや、現在でもいる。
いまでは先進国に交じり、発展途上国もこの事実を全く顧みることなく目先の富、利権を求め続けている。
誰かが「こんなはずじゃなかった」といった。
誰かが「こんなにも我々はみじめな生き物だったとは」といった。
誰かが「終わらせなければならない」といった。
世界に充満した恨み、辛み、憎しみ、怒り、苦しみ、妬みは“器”を求めた。
この歴史を終わらせるに足る実力を持つ“器”を。
人類の天下を終わらせ、地球に今後を委ねさせることのできる“器”を。
有史以来、その願いのもとに集いし数多なる“魂”は、ついにその“器”足る人物を探し当てた。
後に人類全体、人種性別年齢住所関わらず震え上がらせた“亡霊”が、奇しくも人類の手により造られようとしていた。
はい、というわけで何一つ動きませんでした!
・・いや、その、せっかくお読みいただいてるのに申し訳ないです、はい。
というわけで始まりましたこの二次小説。
書かせていただいてるのは
kuroyuri
と申す1学生でございます。
とりあえず、今回はここまで!(何