至らない点やミスも多いと思いますが、よろしくお願いします‼︎
朝、いつものドンチャン騒ぎで目が覚めた。
「はぁ…。全くどうしてそんなに元気なのやら」
俺、棺 遊希(ひつぎ ゆうと)は思いながらリビングに向かう。
『待ちなさ〜い‼︎』
『待てって言われて待つ訳ないじゃん。』
『ふぁ〜 』
『うふふふふ〜♪』
側から見れば何もなく、何も聞こえないが俺には確かに見えていて聞こえている。つまり朝から騒いでいるのは俺のカードの精霊、《蟲惑魔》達である。上から順に《フレシアの蟲惑魔》、《トリオンの蟲惑魔》、《ティオの蟲惑魔》、《カズーラの蟲惑魔》の4人。
もちろん普通ならこんなの見えたら、○薬か何かやってる事になるが生憎そういう訳でもない。
実は俺、遊戯王Gxの世界に転生してしまっているのである。死因はテンプrゲフンゲフン、ありがちだが交通事故。
世の中は不条理である。
まぁこれだけでもどうかと思うが、さらにあり得ない事に…
「やっほ〜!起きたね。朝ごはん作ってあるから食べな?」
幼馴染も一緒に転生していたという…。
彼女の名前は柊木 翼(ひいらぎ つばさ)。因みに彼女も精霊が見えている。
「本当に遊希の精霊は元気だよね!」
「お前はなにしてんだ?」
「えっ?何って?」
「何って?じゃねーだろ。ここ俺ん家だろ」
そう。ここは俺の家。翼がいるのはあり得ない訳だ。
「えっ、え〜っと…ナンダロネ?」
「よし、覚悟しろ」
「あっそういえばアトちゃんイナイナ〜」
ゾクリッ
『マ〜ス〜タ〜〜!起きたんだね〜』
ギィギギッと壊れた機械のように首を動かして見てみると、そこにいたのは《アトラの蟲惑魔》。フィールドにいるだけで《落とし穴》または《ホール》と名のつく通常罠を手札から発動できる優秀なカードなのだが、精霊の彼女はかなりヤバイ。
「おっオハヨ〜…。じゃあご飯食べるから後で〜」
『そうなんだ〜 でもちょっとだけガブッとさせて?』
「逃げるが勝ち‼︎‼︎」
そう、アトラはかなりのヤンデレな訳で、いつも彼女からは逃げなくてはならない。
そうでもしないと食べられてしまう…文字通りの意味で。いくらなんでもそれだけは勘弁してもらいたい。そんな訳で今日も朝ごはんを自室に籠もって食べるハメになっているのだ。
「なんでヤンデレになったんだろ。確かに見た目ヤンデレっぽいな〜と初めて見た時、思ったけど…。
まぁ考えても仕方ねーし、明日に備えてデッキの構築でもしようかね。」
そう、ここは遊戯王Gxの世界。となればやはりデュエルアカデミアに入ってみたいというのが、アニメを見ていた者の心情である。それに…
「《No.》ねぇ…。全く大変な事に巻き込まれたもんだね」
俺と翼はある使命を神様から受けて転生した。それは《ナンバーズ狩り》。遊戯王ZEXALを見ていた方ならわかるであろう。あの《ナンバーズ狩り》である。
俺たちを転生させた神様によると、何者かがこの世界に《No.》をばら撒いてしまったらしい。傍迷惑この上ないが、放っておくと全ての世界が崩壊する可能性すらあるそうだ。既にこの世界は《No.》がばら撒かれた影響か、シンクロ・エクシーズも普通に見かける。
有難い事にOCGの世界のカードは全てあり、《No.》も2人合わせて4枚、さらには神が俺たちに1体ずつ憑いている。
《ナンバーズ狩り》さえ終われば後の人生は自由だそうだから頑張るに限る。
「本当だよね〜 でもやらなきゃ」
「ぬぉ!ビックリした…。というよりなんで家に入れたんだ?鍵は掛けたはずたが…」
「それは企業秘密なんだな〜」
ミシミシミシミシ…
「あんぎゃーー‼︎‼︎」
無言でアイアンクローで翼を沈め、デッキ構築に励む俺でした…。俺は悪くないよね☆
今回はプロローグという事でデュエル無しにさせて頂きました。
本当はやりたかったのですが、区切りがいいのでご了承下さい。
次回は実技試験になります。お楽しみ下さい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!