IS 一夏は俺のライバルだ!   作:SINSOU

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俺の学園生活の開始

あーはっはっはっは!IS学園の新入生『如月あきら』じゃー!

 

念願のIS学園に入学ですよ!パパ!ママ!学園ですよ学園!

俺の目的である原作が始まったということだ。

まぁ、色々とおかしなことになっているんだけどな!

そんなことは俺は投げました。もう原作でなくてもいいんじゃないの?と。

そこ、諦めたとか言うんじゃない。

だってこれ現実なんだから仕方ないだろ!?俺だって困ってるんだから!

そんな愚痴は置いといて、ここまで長かったなぁ・・・としみじみ思います。

 

引っ越しの手続きは終わり、予習を入念に行って教本などをとりあえず読破。

さぁ、俺の『インフィニット・ストラトス』が始まるのだー!

 

「ねぇ、あの人おかしくない?」

「しっ!指さしたら気付かれちゃうよ!」

「うわぁ・・・」

 

パパ、ママ、学園の門をくぐる前に心が折れそうです。

 

 

駄目だ俺、ここで挫けちゃ駄目なんだ。

俺はここから一夏を鍛え上げ、その一夏を打ち負かし、

ヒロインたちと仲良くする目的があるのだからな!

いざゆかんIS学園!そして待っていろよ俺のライバル(織斑一夏)よ!

だから私の前をモーセの如く人波が裂けるのは止めてください。

俺だって哀しむ心はあるのですよ?

 

というわけで学園の門をくぐり、無事IS学園に入りました。

えっと、地図はどこにしまったかなー?無いと場所が解らないんですけどー?

そして何故か俺は迷っていた。

いや普通は迷わないのだが、IS学園って思っていたよりも広かったのよ。

学生用の寮はあるし、食堂にアリーナに体育館に校舎と諸々あるけれど、

まさかここまでとは思いもよらなかった。

これじゃあ、男子トイレとか探すの大変ですよ、一夏。

そんなことをシミジミ思いつつ、ずっと迷っていたら不意に声をかけられた。

 

「おやおや、見かけない顔だねー。もしかして新入生かい?」

「!?」

 

声の聞こえた方を振り向くと、

そこには『誰』と書かれた扇子を広げた、水色の髪をした女子生徒がいた。

扇子と水色の髪、そしてIS学園の制服から、俺は目の前の人物に思い至った。

 

『更識楯無』

本名:更識刀奈という、日本人なのにISのロシア代表選手で、

対暗部用暗部という、何か意味が解りづらい家である更識家の17代目当主様だ。

ロシア国籍なのは、更識家の特例だとかなんとか。

いや、ロシアさんのプライドを思いっきり踏んづけてるよね、この人。

それか、そこまで人材不足なのでしょうか、あの大国は。

 

話を戻すが、束さんとは別ベクトルで引っ掻き回すタイプだが、

文武両道・スポーツ万能・料理は完璧、スタイルは素晴らしくカリスマもあると、

もうなにこのチートキャラー!と叫びたくなる存在である。

対暗部組織の長なので、肉弾戦は軍人であるラウラを翻弄し、

ISの操縦技術は屈指故に『学園最強』の名を持っている。

やめてください、泣いている黒兎さんもいるのですよ!

もちろん、代表ゆえに専用機も所持している。

 

一番やっかいなのは、この人は屈指のトラブルメイカーであり、

妹さんに爆弾発言をやらかして嫌われてしまったシスコンである。

まぁ、妹さんも何かと拗らせているのだが・・・。

 

そんなことを思い出し、俺は驚きから立て直して答えた。

 

「すみません、地図を失くしてしまい、迷子になってしまいました。

 俺、今年からここに入学することになった如月あきらです!」

 

「ああやっぱり。見ない顔かと思ったから声をかけてみたけど、新入生だったかー。

 ここ(IS学園)は広いからねー。私も時折迷うこともあるのよ。

 そこの道を行けば案内板があるから、それに従えば行けるわ。

 もうすぐ入学式が始まるから、急ぎなさいよ」

 

「はい、ありがとうございました」

 

俺はとりあえずお礼を言い、すぐさま楯無さんから逃げるように走った。

目をつけられると、絶対に何か嫌なことに巻き込まれるのは明白だからだ。

俺は、誰かの手のひらで踊らされるのは嫌いなのだ。

 

待ってろよ織斑一夏!、俺とお前にはライバルとして競う未来が待っているのだー!

俺はその思いに促されるように、体育館へと走って行った。

 

 

如月あきらが去った後、更識楯無はその場で考え事をしていた。

先ほど出会った如月あきらという存在は、書類と事前調査通りの人間だった。

自分からしてみれば、少し変わっているという印象しかない。

自分の経験からして、自身を偽る輩とは対面してきたが、

如月あきらからはその印象もない。

まぁ、自分にすら気づかせないのならば、それはもはや芸術レベルと言えるのだが。

 

楯無はIS学園から渡されたレポートを取り出し、改めて目を通す。

如月あきらのIS適正ランクはCと平々凡々だが、それ以外が突出しているのだ。

ISの技術は素人ではあるも、その知識はもはや教本が人になったようなものに近い。

それ故に、政府の方も判断しづらかったらしく、

こうして自分にお鉢が回ってきたというわけだが。

 

「さてさて、ブリュンヒルデの弟である織斑一夏、

 適正ランクがCなのに、高成績をたたき出した如月あきら、

 そしてISの開発者の篠ノ乃束の妹である篠ノ乃箒。

 今回の新入生は面白い子ばかりだね」

 

レポートの方を見ながらつぶやく楯無の顔は不思議と笑っていた。

 

「さてさて、もうすぐ入学式が始まっちゃうから。私も急いでいかないと。

 生徒会長が遅れるとか、やっちゃいけないことだからねー」

 

楯無は紙束をしまうと、スキップしながら体育館へと向かって行った。

 

 

 

入学式が終わって教室へ移動し、自己紹介で盛大にライバル発言をした如月あきらは、

すぐさま織斑千冬先生の教職簿チョップを頭に浴びて悶える羽目になった。

 

 

 

 

 

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