IS学園1年生『如月あきら』だよー。
見事IS学園に入学し、見事な自己紹介を終えたぜ。
何故か、直ぐに千冬さんに教職簿チョップを喰らって悶絶しましたが。
いつの間に回り込んだんだ!?という速さで後ろから。
あれ、思ったよりずっと痛かった。
俺のプリティーでキュアッキュアな頭がへこんだらどうするんだよ!
ぶっちゃけありえな・・・これ以上チョップを喰らいたくないので静かにします。
いやー、入学式の時に一夏と箒の後姿を見た時は、咄嗟に隠れちまった。
でもあいつら、俺に気付かないんですよね。少し悲しかったんよ?
俺の窓ガラスの心が割れた気がします、2枚くらい。
まぁ、自己紹介の時際に、二人の驚く顔が見れたので大満足。
ドッキリ大成功!の気分です。
いやー、教室に入った後の一夏は見ていて面白かったわー。
まるで飢えた狼の檻に放り込まれた羊のように、みんなの視線を独り占め!って感じ。
弾が、「一夏ならモテモテに違いない!羨ましいぜ!」と言っていたが、
弾よ、多分お前だったらすぐに倒れると思うわ、これ。
あれだ、初めて動物園にパンダが来たみたいなことになってるんですもの。
俺は、あの時のパンダの気分を解った気がしたよ。
ストレス凄かったんだろうなぁ・・・。
さて、そんなこんなで放課後。
さっそくクラスの女子に質問攻めにされている一夏が見えます。
もうバーゲンセールに群がるオバチャンの如く、一夏はもみくちゃ状態。
女子の皆様ー、一夏は洋服じゃないですよー、人間ですよー。
そしてその光景に後ずさり気味の箒ちゃん。
うん、綺麗になりましたね。ポニーテールが可愛い。
そんな光景をニンマリと見つめていると、声をかけられた。
「いやー、凄い光景だよねアッキー」
振り返ると、猫がいた。いや、猫の着ぐるみをした人がいた。
眠たそうな目をしているけれど、大丈夫なのか、布仏さん。
「アッキーって俺のことか?」
「そうそう、アキリンじゃ怒られるから、アッキーにしてみた。
私は布仏本音、のほほんさんと呼ばれると嬉しい。よろしくね」
「おう、俺は如月あきら。改めてよろしくするぜ」
差し出される猫の手を、俺は握り返した。
うん、アキリンと呼ばれないだけで好感度が上がる俺は、チョロインじゃないだろうか。
そんな自虐をしつつ、のほほんさんと一夏の末路を見守る。
「アッキーって、おりむーのライバルなんだってねー。色々と面白そう」
「おう、俺は一夏のライバルだ。奴と俺は常に戦う宿命を持っているのだ」
「本当にー?アッキーはおりむーと仲がいいんだねー」
「待て、なぜそうなるんだよ」
そんなズレた会話をしていると、バーゲンセールの洋服がこっちに来た。
ポニーテールを連れて。
「よう一夏。随分とモテモテではないか。弾の奴が血涙を流す光景に俺は大満足だぞ」
「お前も俺と同じ体験をすればいいと思うんだ。
ってそうじゃなくて、なんでお前がここにいるんだよ!?
引っ越ししたんじゃなかったのか!?」
「そうだぞあきら!なぜお前がここにいるんだ!」
「だって俺もここ(IS学園)に引っ張られてきたんだもの」
「「はぁ?」」
一夏と箒の言葉に俺はしれっと返す。が、腑に落ちない2人は首を捻る。
まぁ、俺のことは別にいいとして、箒は一夏と久しぶりにあえて話したいだろうし、
俺は話の方向を変える。
「まぁ、積もる話はあとで良いから、それより一夏。
箒ちゃんがお前と話がしたいみたいだから、付き合ってやりな」
「なっ!?」
「え、そうなのか箒?」
一夏が箒の方に振り向き、俺のキラーパスに驚き、
顔を赤らめて俺を睨みつつ、口をもごもごする箒ちゃん。
まぁ、結局は2人は屋上に行きましたとさ。頑張んなさいよー。
「優しいね、アッキーは」
「べつにそんなんじゃないよ」
少しニヤニヤ顔ののほほんさんに、俺はぶっきらに答えた。
さて、女の子というのは基本、会話に飢えている・・・と思う。
ゆえに、彼女たちは常に話のネタになるものを探し求めている感じがする。
そして現在、初の男性IS操縦者で織斑一夏は、箒ちゃんと一緒に屋上へ行っている。
ゆえに、次なる話のネタになる存在を探すのだ。
そして、ある意味インパクトなことをやらかした者へと目を向ける。
つまり、俺にロックオン!というわけだ。
あきらは逃走をはかった!しかし回り込まれてしまった!
あきらは逃げ出した!だが逃げられない!
はい、質問攻めに合いました。おそるべし女子の怒涛の質問ラッシュ・・・。
女子も満足したのか、ようやく離れたことに、机につっぷして一安心したところで、
俺はまた声をかけられた。
「ちょっとよろしくて?」
「ただいま口が出かけているため話し合うことが出来ません。
お手数ですが、再度話しかけに来てください」
「あ、あなたねぇ!」
俺は疲れていたために、すこしつっけんどんな対応をし、
相手はすこし虚を突かれたようだ。
俺は正直メンドイと思いつつ顔を上げると、
顔を少し真っ赤にしてプルプルと振動しているコロネが見えた。
そう言えば、最近コロネを食べてないなぁ・・・。
「どうも、セシリア・コロネットさん」
「私の名前はセシリア・オルコットです!」
「ごめんなさい、セ尻ア・オルコットさん」
「何気なく馬鹿にしてませんか、あなた」
まぁ、言うまでもないだろうが、目の前にいるのは、
篠ノ乃箒、凰鈴音に続く3人目のヒロイン、もといチョロインと言われる、
セシリア・オルコットだった。