ただ今、原作ヒロインであるセシリア・コルセットさんに絶賛絡まれている、
『如月あきら』である。
本当ならば、ヒロインであるセシリア・コンポートさんと仲良くしたいのだが、
今の俺はクラスの女子に洗濯機に回された洋服の如く、
もみくちゃにされてしまって疲れている。
だが、そんな俺を見ながらセシリア・アプリコットさんは話しかけてくる。
もしもし?貴女は少し空気を読むべきだと思うの。
まぁ、読めたらクラス代表推薦であんな暴言を吐かないと思うから、仕方がない。
「あなた、先ほどから私(ワタクシ)が話しかけているというのに、
顔を伏せて失礼ではありませんか?話を聞くなら、私の目を見なさい」
「すみません、貴女は先ほどまでの俺を見て、元気があると思うのならば、
納豆巻きの酢飯とノリ抜き塗れになってしまえ」
「あなた、何を言っていますの?」
俺の遠回しの嫌味に首を傾げるエゲレス人(セシリアさん)。
やっぱ文化が違うと意思疎通も難しいね!
「それよりもあなた、
このイギリス代表候補生の私が話しかけているですから、喜ぶべきではありませんか?」
「分かりました」
そう言うと俺は、椅子から降りて床に正座し、五体投地のポーズ!
「あ、あなた何をしてますの!?」
「いえ、感謝の意を表しているのですが」
俺の突発的な行動に混乱するセシリア・エアポートさん。
そしてそれを傍から見た生徒の反応は、セシリアさんに対して視線攻撃である。
まぁ、傍から見たらセシリアさんが俺に土下座をさせた風にしかみえないので。
周囲からの視線に戸惑ったセシリアさんは、俺に必死に声をかける。
「止めなさい!周りの視線が私に刺さって痛いので止めてください!」
「あ、はい」
そういって椅子に戻り、セシリアさんの方をみると、彼女には疲れが見えていた。
「それで、話ってなんですか?」
「あ、あなたねぇ・・・!」
ケロッとした顔で聞く俺の態度にセシリアさんは睨みつけるも、
そこは優雅なイギリス貴族の嗜みか、直ぐに態度を改めた。コロネがプルプルしてるけど。
「先ほどの自己紹介でのあなたの発言が興味深く感じ、お話を聞きに来ましたの。
なぜあんなことを言いましたかしら?」
「いや、俺は思ったことを口に出しただけですけど」
そう、俺は一夏のライバルである故に、俺はあいつと切磋琢磨するという決意があるのだ。
あれ?俺の目的ってそうだったっけ?なんか違う気がするけど。
「変わった方ですわね。
今の社会、男は皆、女性に怯える臆病者しかいないというのに。
なぜ男性操縦者をライバルと言ったのですか?それではあなたの価値が下がりますわよ」
「好きでやってるんだから貴女には関係ないだろ。俺はあいつのライバルなだけだ」
そういうとセシリアさんは、俺に対して笑った。
「まぁ、それはあなたの勝手ですわね。ですが、私からの善意の忠告と思ってください。
男なんて、ただの臆病者なだけですのに」
「何も知らずに一夏を扱き下ろすな。あいつの強さは俺が知ってる」
そう言って俺に背を向けたセシリアに、俺は何故かムカついて言ってやった。
セシリアは、「なら楽しみですわね」と答えて席に戻っていた。
あれ?俺はなにしてるんだろ。
なんでセシリアにあんな喧嘩腰になったんだ?
別に俺が疲れてたからって、話を合わせればよかったじゃん。
まぁでも、初期のセシリアって女尊男卑に染まった典型的な女性だったんだよな。
それで一夏に対して、すこし侮って敵対する態度だったわけだし。
ただ、俺が一夏のことで怒るってのもなんでだろ?
あ、そうか!俺はライバルだもんな。ライバルを侮辱されたら誰だって怒るぜ。
なーんだそう言うことか。悩んで損した。
さて、肝心の一夏はというと、
セシリアが話しかけて、一夏がボケをかまし、そしてセシリアが戸惑っておるぞー。
ここは原作通りなんですね。
セシリアが一夏に振り回されてらー。またコロネがプルプルしておられるぞー。
そして授業のチャイムが鳴り、
「また来ますわ!」と捨て台詞を吐いて席に戻るセシリアと、
俺、なにかしたか?とこっちを見る一夏。傍から見たら楽しかったです。
そして授業が始まってから、クラス代表を決める話に移る。
そして原作通りに、一夏を推薦するクラス女子の皆様。
あのねクラスの君たち、すぐに始まるであろうセシリアとの口論で、
一夏がハンデをやろうか?と言った際に、男は女に勝てないって言ったよね?
だったら推薦するのは駄目なんじゃないかな?
面白いから推薦するっていうのは、正直ナイワーでございます。
セシリアの言い分も解る気はするんよ?
イギリスの代表候補生としてやってきて、いざ来てみれば、
好まない男性(一夏)がいて、そして実力を自負しているのに、
推薦されたのが一夏(素人)とあっては、許せない!というのも解るんよ。
でもね、だからって極東の猿とか言っちゃぁ駄目だと思うんですの。
下手したら国の問題になっちゃうんだから。
そしてIS学園には日本人が多いということを考慮する必要があったんだぜ。
俺の予想通り、セシリアが「納得いきませんわ!」と叫び、一夏と口論を勃発。
さて、この瞬間に俺が自推をすれば、かっこいいんじゃないか?と思い、
俺が空気を読まずに手を挙げようとした瞬間、それは起こった。
「はーい、私はアッキーを推薦しまーす」
「なん・・・だと?」
俺の名が挙げられ、タイミングを外されて呆然とし、声の方を振り向くと、
ほんわかで眠たそうにしているのほほんさんが手を挙げていた。