「あ!先輩じゃないですか!」
「おう!新田!俺の頼み事がある!」
「どうしたんですか?」
「これ着ろ」
と言われて渡されたものを見ると
セーラー服
「先輩。野球しすぎて脳が湧いてるんですよ!僕がいい精神科知ってるんで今からでも病院でも行きましょう!」
主に姉の件で何回も調べたことやら。
「なぁ……」
「はい?」
「スケベしようや……」
この日、生まれて初めて悠真は悲鳴をあげるのであった。
「はあはあ、死ぬかと思った……」
この話を聞いただけで死にそうになるってどんだけ心臓弱いんだよって、言いたくなったけど、胸の中で止めておこう。
「ごめんな、お前の姉はものすげえ化物だっていうことがわかったわ」
「お、おう。わかればいいんだ。これ以上姉はみんなの秘密にしとけよ!?わかったな!?ああ゛?」
念押しに俺はものすごく怖い顔をして近づいた。
これで言わないだろ。
「……………………(ぽっ♡)」
「わかった。お前死にたいようだな」
「いや!待てよ!お前があのお姉さんに似すぎて……ぐほぉ!」
腹に1発入れてやった。
確かによく瓜二つって似てるけど、姉の方が顔や肌の綺麗さに性格の良さは姉の方がいい。
あれを除けば完璧なのにな、と思ったら涙がでてきた。
「お前も色々と苦労してるんだな……。ってあれって!おい!お前あれ見てみろ!」
あいつが指さす方向を見る。
そこには、美人な女子高生と、泣いた子供に警察官という組み合わせだ。
『ねえ、君がこの子を泣かせたの?』
『いや違います』
『じゃあなんでこの子が泣いてるの』
あれ?
この娘めっちゃ困ってる?
「なあ、あれ助けに行かないか?」
「ああそうだな、実はあれは俺の長馴染みだからいろいろと知ってるんだよ」
やれやれ。という顔をした永遠はベンチから
立ち上がり、彼女の方向へ向かった。
☆☆★
「すみません」
「どうしたんだい?」
「えっ?永遠がなんでここに?」
永遠が警察官に話しかけると、その子は無愛想な顔を変えずに驚き、警察官がめんどくさそうにこちらを見ながら反応する。
これが国の税金で給料もらってると考えると憤怒しそうになりそう……。
「こいつ無愛想で、いろいろあるんですよね。この子多分迷子だと思うんですよね。僕ちょっと見てたんで!な!迷子かな?」
と警察官にしゃべりながら子供も気遣う永遠にちょっと尊敬した。
「あの……すみません」
今度はなんだろうと思いながら振り返る。
「「「ひぃ!」」」
永遠と警察官と俺は驚き、子供が泣き出した。
身長が高くガタイがいい、良く似合うスーツ姿、そして何よりインパクトに残ったのは……。
この強面の顔。
そして俺は思ったのである。
----ヤクザだ。
「に、逃げるんだあ……」
と俺は逃げようとすると永遠が俺をつかむ。
「な、どこに行くんだよ!!」
半泣きになりながらも俺を止める永遠。
こいつ何もわかってないの!?
「お前逃げないの!?馬鹿なの!?ヤクザだって!?間に合わなくなっても知らんぞ!!殺されないのか!!」
「いや!何いってんの!?しかもなにベジータ口調になってんだよ!」
動揺してる俺を永遠が諭す。
ヤクザは困った顔をして首に手をやってから、スーツの裏ポケットに手をやる。
「拳銃だすぞ!!殺されるぞ!!警察官!!なんとかしねえのか!?ああ゛!?」
俺はわけがわからなくなり、警察官に文句を言いつける。
「いや、私こういうものです。」
と、3人に名刺をだす。
俺はよく読んでみる。
346プロダクションのプロデューサーの武内さんだと……!?
「す、すみませんでした!!」
「大丈夫ですよ。よくあることなので」
この人、優しい。
☆☆★
無事こどもの親も見つけ、武内さんが俺達をお茶でもと言い、喫茶店へ案内してくれた。
「すみません、いろいろあったのに……」
「気にしないで大丈夫ですよ」
この人ほんとに優しい人だよな。ヤクザだって勘違いしてもおごってくれるなんて。
「ところで君達の名前をまだ聞いてなかったので、名前を教えて貰ってもいいですか?」
「俺は新田悠真です」
「牧方永遠です」
「…………渋谷凜」
「なあ凜!お前年上の人には敬語だろ?」
「うるさい。永遠は部活してるから敬語使うけど、私は何もしてないからそんなことしなくていいの」
「いやそれは常識だろ」
あ、この娘、凜って言うんだ。
さっきはあんまり顔を見てなかったけどよく見たら可愛い顔してるな。
「新田さんと牧方君と渋谷さんですね。よろしくお願いします。こちらから伝えたいことがあります。」
伝えたいこと?
「みなさんはアイドルに興味ありませんか?」
この一言に、衝撃が走った。