「はあ?アイドル?俺が?」
永遠は半信半疑で聞く。
「はい。そうです。今年から346プロダクションは男性アイドル部門もできたんですよ」
「じゃあ私は」
「渋谷さんと新田さんにはシンデレラプロジェクトの一員として入ってもらいます」
確かに永遠は笑った顔はかっこよく、きりっとした表情もいいかもしれない。渋谷さんはもう完璧だ。笑うとかわいい。絶対にだ。
けど、一つ勘違いしてる。
俺は男だ。
「あの、武内さん」
「どうしましたか?」
「僕、男なんです」
「え!?申し訳ございません」
「い、いや!大丈夫ですよ!僕よく間違えられるので」
やっぱ怖いな、この人。
威圧感ハンパない。
「悠真と凜はともかくなんで俺がアイドルなんかになる所があるんだ?」
「笑顔です」
「俺の笑顔顧問はイライラするって言われたけどな……」
「私はなんでなの?」
「笑顔です」
「はぁ?」
「笑顔です」
「とりあえず僕はやりたいことがあるので遠慮させてもらいます」
「僕もです。凛はやれよ?お前はいい顔してるんだし」
「私は、まだ良くわからないかな」
とりあえず話だけでも聞いて帰った。
☆☆★
「渋谷さんの家って花屋さんだったんだね」
「まあ、うん」
渋谷さんを家に送り、永遠は渋谷さんの両親にご挨拶してるらしい。
「あ、俺は新田悠真。永遠の同級生。よろしく」
「よろしく悠真。渋谷凛。凛でいいよ」
この娘やっぱ無愛想だけど可愛いな!!
「今なんか失礼な事思わなかった?」
「いや、なにも」
姉いわく、女の感はよく当たる。
「とりあえず、もう遅いから俺はもう帰るよ。永遠にも伝えといてくれ」
「うん、わかった。じゃあね」
別れを告げ、問題の家と帰るのであった。
☆☆★
「ただいま」
「おかえり、制服をハンガーにかけるから渡して」
「いやだ」
「制服をハンガーにかけるから渡して」
「だからそれぐらい自分っでやるってば!!!」
「いいから渡しなさい!!!」
「なんでだよ!!!!!!」
「匂いをかぐためよ!!!!!」
「変態じゃねえか!!」
「ちがうわよ!」
「じゃあなんて言うんだよ!」
「愛の行動よ!」
「あのね姉ちゃん、それをねみんな変態って言うんだよ」
この人ってなんでこんなに常識ないんだろ。
「もういいや、トイレ言ってくる」
大人しく、姉に制服を渡し、トイレに行く。
「おいこら」
「…………はい」
「てめぇおなごといたなこら?」
と姉ちゃんはドスの聞いた声を発しながら俺に近づき、胸ぐらをつかむ。
「うん、いたけ!ど!!!!」
頭に飛んでくる拳を間一髪交わす。
「てめぇ私とその一緒にいた女どっちが美人だっか?」
「…………姉ちゃんです」
「まあ!なんていい弟なの!」
もういいや。
俺はそう思いながら、姉ちゃんの愛のフルコースを二時間近く受けていたのであった。