俺の夢にはISが必要だ!~目指せISゲットで漢のロマンと理想の老後~   作:GJ0083

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……生きてます(小声)

ホロライブ5フェスえがった……
初めてライブってもんに参加したけど、あれはいいね(感無量)


ダンジョン作成(後)

 

 質素な石室だが、中央に置かれた石造りのテーブルと椅子、そして磨かれた石床の光がこの部屋を神聖な雰囲気にしている。

 篠ノ之束のダンジョン、その最初の試練の間としてはかなりいいのでは?

 侵入者が椅子に座ると試練が開始。

 テーブルには仕掛けがあり、座るとテーブルの中に仕込まれている缶詰型の水筒がせり上がってくるのだ。 

 その中には白濁したドロドロの液体があり、全て飲み干さなければ次に進めない。

 ウェルカムドリンクってやつだ、味には自信があるので是非とも味合って欲しい。

 はい! ってな感じで第一の間の完成です!

 我ながら中々の完成度。

 さてさて……お次はお楽しみ、淫蕩の間だ。

 野球場程の広さにしたはズバリ、迷路を作る為である!

 媚薬を霧状か煙状にして迷路内に散布し、そこでゆっくり体に染み込ませるのが目的だ。

 服だけ溶かすスライムさんや触手君を登場させたいが……ここは地下の洞窟だし、制作を束さんに頼むしかないじゃん?

 スライムは地下水脈に流されて外に出る可能性がある。

 服だけ溶かすとか冗談みたいな存在だが、子供が襲われたら笑えないので脱走の可能性がある以上難しい。 

 スライムはエロトラップダンジョンの代表的存在だが、万が一年頃の女の子が襲われてトラウマを負ったら冗談で済まないからな。

 触手君もスライムさんと同じく顔役だが……束さんに、『女性を性的に襲う植物作って』なんて言えねー。

 そもそも束さんお願いしたら最終的にビオランテが誕生しそうで怖い。

 なんか俺の発言を受けて嬉々として遺伝子操作で化け物作りそう。

 んで被害の全部を俺の所為にするのだ。

 だから絶対に頼めない。

 その点、媚薬効果の煙はどうだろう?

 確かに白い目で見られるかもしれない。

 だが人体に影響が出るギリギリ、青年誌の裏表紙に載ってる様な胡散臭いレベルの媚薬効果で頼んだらどうだ。

 淫蕩の間に相応しい試練の為だと言い訳ができ、別に相手をエロい目に合わせる為ではないと言い張れる。

 そんなんじゃ淫蕩の名に相応しくないと思うだろ?

 だがこれはあくまで布石。

 俺の真の目的はその次の怠惰の間だ。

 媚薬によって微かに火照り高ぶった神経で、完全防音の個室に長時間閉じ込められたら……わかるな?

 俺は悪くない! 自分の性欲を制御出来ない奴が悪いんだ!

 それでは淫蕩の間の制作に取り掛かりたいと思います!

 迷路を作るのに簡単なのは、仕切りを並べていく方法だろう。

 だが綺麗な一枚板を大量に買うのは金が掛かる。

 自作するなら周囲に素材は沢山あるが、俺に綺麗な一枚岩を切り出す技能はない。

 なので、ここは石材のリサイクルで誤魔化す。

 石や岩を接着剤でくっ付けて壁を作る!

 多少不格好の方が迷路として通じると思うんだ。

 なので――

 

「強力接着剤をダースでください!」

 

 がばりと頭を下げてテーブルに額を押し付ける。

 夕食後のまったりデザートタイム、今ならお願い事を言いやすい!

 

「んじゃ石を壁に整形する機械を作ろうか? こう……上から石材を入れると石壁をにょろんと産み出す感じで」

「……お願いします」

 

 接着剤でチマチマ組み立てるの苦行だもんね!

 束さんからの提案なら喜んで受けますとも!

 

「おけおけ。明日までに作っておくよ」

「ありがたいけど、束さんの方の作業は大丈夫なんですか?」

「そこまで手が込んだギミックは考えてないし、よゆーよゆー」

 

 束さんが手を軽く振って答える。

 ……優しい。

 なんだこの無邪気なウサギは。

 普通の人間なら気が滅入る洞窟暮らしだが、束さんにとっては世間の煩わしさを忘れられる癒しスポットと化してるのか?

 今ならもう一つのお願いもいけるかも。

 

「ついでになんですが――」

「どうせ淫蕩の間に相応しいエッチな罠を仕掛けたいんでしょ?」

 

 バレてッ!? 咄嗟にISに触れる。

 大丈夫、出口までは俺の方が近い。

 流石の束さんでも、椅子に座った状態からISの瞬時加速に追いつく事はできまい。

 

「ねぇしー君、すぐさま逃げようとするって事はやましい気持ちがあるって解釈でいいかな?」

「いやいやそんなまさか……」

 

 逃げようとしてるのは読まれてるが殺気は感じない。

 まさかここで仏の束を見せるのかッ!?

 

「別に怒ったりしないよ。そりゃ度が過ぎたお願いならお仕置きだけど、その辺のラインの見極めは出来てるよね?」

「……極僅かな媚薬成分を含む霧を試練の間に散布したいんです」

「ふーん、媚薬の強さは弱くていいんだ?」

「そこは、はい。もう本当に弱くてオッケーです」

「ならいいよ。最低限の協力はするって言ったでしょ?」

 

 ありがてぇありがてぇ。

 本当に効果があるか怪しい市販の媚薬アロマキャンディを買うところだったぜ。

 

「迷路にするんで結構広いですがいけますかね?」

「空気より重くして空間の下部を満たす感じでやれば大丈夫。んで媚薬の具体的な効能の希望とかある?」

「効果はマジで薄くていいです。ですが効果時間が長いのがいいですね」

「エロ目的よりは精神攻撃に近い感じ? 了解、作ってみるよ」

「ありがとうございます」

 

 この山場を乗り切れたので後は楽勝だ。

 怠惰の間では束さんの手を借りる予定はない。

 これで明日からは憂いなく作業できるぞ!

 

 

 

 

 

 

 

「いでよ壁作りマッシーン!」

 

 翌朝、束さんが作ってくれた壁作りマッシーンを拡張領域から取り出し、淫蕩の間の端っに設置する。

 コンベアに岩や石片を乗せると、それが昇って行き上の機械に取り込まれる。

 上部の機械の中で粉砕、整形して下に3mの壁をにょろんと落としてくるマッシーンだ。

 ちなみに壁作りマッシーンは束さん命名で俺の趣味ではない。

 

「頑張れキラーマシーン君!」

 

 束さんから借りて来たキラーマシーン君がいそいそとコンベアに岩を運ぶ。

 流石に一人で製作と運搬と設置をするのは疲れるので。

 俺の仕事は出来上がった壁を運んで設置する係だ。

 上から落ちて来た石壁をキャッチ、束印の接着剤が注がれた巨大タライに石壁の下部を着け、予めチョークで目印を付けた場所に置く。

 

 ――石壁をキャッチ

 ――接着剤を着ける

 ――石壁を置く

 ――石壁をキャッチ

 ――接着剤を着ける

 ――石壁を置く

 

 あ、これ脳死でやらないと精神的にキツイ仕事だ。

 こんな場合は適度に他の事をして仕事に集中し過ぎないのがいいんだよ

 アメリカのラジオはさっぱりだし、ここはカラオケだろう。

 うちの流々武さんには数多くのアニソンが入ってるので、長期労働には困らない。

 

「よし! 歌でも歌いながら頑張るぞキラーマシーン君!」

「――――――」

 

 キラーマシーン君は答えてくれないけど、返事がないって事は許してくれるんだね!

 アメリカの地下深い洞窟の奥。

 俺以外の人間が近くに居る訳もなく。

 なので遠慮、配慮を一切なしで歌う。

 

「俺の歌を聞け~~~ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「らぶゆぅーらぶゆぅーせかいはー♪」

「え、うるさ。なにしてんの?」

「……全力でアニソン歌ってますがなにか?」

 

 急に現れた友達にアニソンを歌ってる場面を見られてもオタクは慌てない。

 スパロボα外伝のOPだぞ。

 ここは乗って来る場面やろがいっ!

 一度壁作りマッシーン君を止めて、音楽も止めてっと。

 

「上に登ってくるの珍しいですね。お出かけですか?」

「いやいや、媚薬が完成したから届けに来たんだよ」

「どちらにせよ珍しい。普段なら俺に持って行けって言うじゃん」

「その辺のインチキな媚薬じゃなくで私が作った本物の媚薬だよ? しー君に悪用されないよう自ら設置しに来たのだよ」

「流石の俺もそこまで外道じゃねーよ」

 

 マジでその発想はなかった。

 エロトラップダンジョンの制作に夢中だったから、悪用する方向の思考回路がなかったわ。

 

「でもしー君だし」

「まだ言うか。童貞の俺に使う機会があると思ってんの?」

「悪用って言ったじゃん。しー君なら……ねぇ?」

 

 悪用ってさー。

 どんだけ信用がないんだよ。

 相手居ないって言ってるじゃん。

 媚薬の悪用なんてお前…………束さんに使うくらいしか考えられなんだが?

 ぼく知ってるよ! 媚薬って毒じゃないから解毒って解決策はないんだ!

 多くのエロ漫画やエロゲ―で明言されてたからきっと本当だと思う!

 なるほど、束さんが警戒するわけだ。

 

「はいはい、戯言をそこまでにして媚薬を置いて帰りなさい」

「はいはい、悪用方法を思い付いた顔したね。黙って穴を掘れ」

 

 ちっ、顔に出てしまったか。

 一度取り付けられたら中身だけ出すは……束さんの事だから無理だろうなー。

 試しに慣らし運転を進言してみるか? それも無理そうだ。

 残念ながら諦めるしかないな。

 効果が薄い媚薬だし、原液が手に入らないならいいや。

 

「穴を掘ってどうするんです?」

「媚薬を放出する機械を埋めるんだよ。ちなみに遠隔操作で私にしか起動出来ない仕様だから」

「別に掘り出して盗もうだなんて考えてませんよ」

「本当かな? まぁ下手に触ったら自爆して原液をまき散らす仕様もあるから、別に掘り出してもいいよ」

「それを聞いてますます触らない決意ができました。んでどこに掘るんです」

「マーク付けるからよろ」

「うぇーい」

 

 やはりあったか自爆機能。

 全身に媚薬を浴びたらどんなに目に合うか……。

 絶対にうふふなお色気シーンは起きない! 身動きを封じて放置観察とかされそう!

 なので大人しく穴を掘ります。

 スコップで掘った穴に束さんが媚薬発生装置をセット。

 見かけは加湿器だな。

 なんか液体が入ってるタンクが付いている。

 穴の底に置き、天井部が見える程度に周囲を土で固める。

 最後に排水溝に付いている、正式名称不明の金属の網を被せて完了だ。

 それを全部で8基、束さん指導で埋めていく。

 

「設置完了だね。んじゃ私は戻るから。あ、夜は和食でよろ。具体的には焼き魚と味噌汁」

「食に興味がないくせいに具体的な要求ですな。魚なんて買ってないぞ」

「その辺の町で売ってるでしょ」

 

 簡単に言いやがる。

 内地だぞここ。

 川魚で焼き魚は……日本の魚と違ってアメリカの魚はクセが強そうだから安易に挑戦できんなー。 

 

「ブラックバスの塩焼きとか許される?」

「ちゃんと泥抜きして美味しく焼けるなら」

 

 ブラックバスってフライのイメージが強いんだよね。

 そのまま焼かないって事はそれなりの理由があるんだろうから……しゃーなし、ちょっくら海近くの町に行くか。

 怠惰の間制作の為に色々と機材も必要だし、

 

「んじゃ今日は早めに作業を切り上げて買い出し行ってきますね」

「よろー」

 

 背中を向けて手を振る束さんを見送り作業に戻る。

 さてキラーマシーン君、俺の懐かしアニソンまだまだ続くぞ!

 頑張って着いて来い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やっとゴールが見えて来た」

「お帰りしー君。お疲れな様子だね」

「ただいま束さん。そりゃ地下空間で長期労働してれば気も病んできますよ」

 

 ダンジョン制作を始めてもう一ヶ月を過ぎた。

 俺は買い出しでたまに外に出るからその時に日光浴をしているが、束さんは一歩も外に出ていない。

 よく元気でいられるな。

 

「この程度の閉鎖空間で何言ってるのさ。宇宙飛行士が体験する閉鎖空間テストに比べたら天国だよ?」

「閉鎖空間的な空気が辛いんじゃなくて、太陽が恋しいんです」

「まぁ長期間太陽光を浴びないと心身に変調をきたすのはしゃーなしか」

「束さんはよく平気ですね」

「ただの束式美白術の一つだよ? 篠ノ之束の美白肌はこの様な生活習慣で保たれてるのです」

「つまりただの出不精って事ね。慣れてるだけじゃねーか」

 

 束さんは日頃から潜水艦生活だもん、そりゃ慣れてるだろうよ。

 オタクと言えど週末の休日に引きこもる程度の男。

 しかも今は育ち盛りのお子様。

 太陽光なしの生活は結構辛い!

 だがそんな生活ももう終わりだ。

 先ほど、怠惰の間が完成したのだ。

 後は明日一日で各試練の間の最終チェックをし、掃除をして綺麗にすれば終わりだ。

 

「んな訳で、明日は最終チェックと後片付けして明後日には帰るんで」

「お? やっと終わったんだ」

「お陰様で。束さんの方の進捗具合は?」

「こっちはいつでも終われるよ。先に終わらせたら暇になるからしー君の足並みに合わせてただけだし」

「……お気遣いどーも」

 

 俺に合わせてたんかいッ!

 そら最大限マンパワーで頑張る俺と違って、最新マシーンを設計&制作できる束さんじゃ仕事のスピードが違うわな。

 束さんが一人でやってたら工事期間がもっと短かった模様。

 

「なら束さんも明後日には帰るんですか?」

「そだね。私も明日は仕上げと片付けして同じタイミングで帰ろうかな」

「憤怒の間はどうするんです? 家の外は何一つ変わってないけど」

「秒で終わるから大丈夫だよ」

「了解。ならそれまでに冷蔵庫の中身を全部使わなきゃ」

「色々と中途半端な具材があるけどどうするの?」

「鍋とカレーで解決するんで大丈夫です」

 

 ほとんどの食材はそれで消費できる。

 今日は寄せ鍋で明日はカレーだな。

 

「カレーとなれば私の出番だね」

「あー……」

 

 束さんのカレーは怖いが、鍋に適さない具材を全部ぶっ込める利点がある。

 食材を無駄にしないって点では優秀なんだよなー。

 

「おん? この私が作るカレーが食べたくないと?」

「味付けは有名店のを模した物でお願いします」

「最後なんだし、贅沢に松坂牛のステーキ味とかどうよ?」

「却下で」

 

 ドロドロ触感で味がステーキとか脳が壊れそう。

 カレーはカレー味が一番なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダンジョン制作の成果!

 アメリカの乾燥地帯にある草原にぽっかりと空いた穴。

 その穴に入ると、自然物とは思えない整備された道がある。

 そこを進むと現れるのは大きな石造りの扉。

 

 第一の試練【暴食の間】。

 侵入者が椅子に座ると仕掛けが稼働し、テーブルの上に特製ウェルカムドリンクが現れる。

 白くてドロッとしてて生臭くてやたら甘くて美味しいジュースを飲んでもらう。

 全て飲み干したら次へ進む扉が開くぞ!

 

 

 第二の試練【淫蕩の間】

 

 石壁が乱雑に並んだ迷路。

 その部屋に侵入者が一歩足を踏み入れると、トラップの媚薬が霧状になって噴射される。

 篠ノ之束作の媚薬は、呼吸器官はもちろん肌からも吸収される。

 悠長に探索していると媚薬に狂うってわけさ……げへへ。

 まぁ激弱なので原液を直接飲みくらいしないと劇的な変化はないけどね。

 なぜわざわざ弱い媚薬の制作を頼んだのか。

 それは次への伏線なのさ!

 

 

 第三の試練【怠惰の間】

 

 この部屋は……マンガ喫茶である!

 ま、用意してるのはパソコン部屋だけだけどね。

 普通のマンガ喫茶は個室でも天井が開いてるタイプが普通だが、この部屋の個室は完全防音の個室!

 侵入者が個室に入る事でタイマーが作動。

 全員が個室で24時間過ごすことで次への扉が開く。

 媚薬に侵された体で完全防音の個室……後は分かるな?

 嘘か本当かは知らないが、秋葉原のマンガ喫茶の店員はコミケ帰りのオタクが泊まるのを一番嫌がるらしい。

 家まで我慢できないんですかねぇ?

 俺は気にしないから十分ハッスルするといいよ! 

 備え付けのパソコンのカメラで誰かに見られてるかもだけど!

 暇つぶしの様のパソコン中には濡れ場やラブシーンが多めの映画が入ってるので、ゆっくり楽しんでくれたまえ!

 

 以上! これが俺のエロトラップダンジョン(R15)の全貌だ!

 ……うーむ、やはり健全である事と、任された区画が三つという少なさのせいでイマイチやりきった感がないな。

 機会があれば、全ての試練を一年かけて作りたい。

 

 

 

「へいお待ち。束さんお手製のスペシャルカレーだぞっ」

 

 語尾に星でも飛ばしてそうな笑顔で束さんがテーブルにコップを置く。

 中には真っ黒なカレーが注がれてあった。

 最後の晩餐はブラックスープカレーが。

 せめて米かパンが欲しい。

 

「束さん、ご飯は?」

 

 まだお米は残っていたはずだ。

 

「ん」

 

 顎で指すのはカレーが入ったコップ。

 どうやら白米はカレーの具材になったらしい。

 大丈夫大丈夫、海外では米を野菜として数えて料理する場合もある。

 この程度じゃ慌てないぜ。

 

「頂きます」

「どーぞどーぞ」

 

 手を合わせてコップを持つ。

 どす黒い粘液だが、匂いが完璧にカレーなのが救いだ。

 覚悟を決めてぐびりと一口。

 

「あっ……うまっ」

「でしょ?」

 

 濃厚な旨味とスパイスの刺激がガツンと舌に響き、鼻の奥からカレーの風味が突き抜けていく。

 くっそ美味いなこれ。

 白米の味がまったくしない純粋なカレールーだけどね!

 米どこにいったよおい。

 これは是非とも米で食いたかった。

 この際パンでもいいぞ。

 今から炊こうかなー。

 

「うん、我ながら中々のデキだね」

「お米ってどれくい残ってました?」

「お米? ないよ」

「……まだ多少は残っているはずだが」

 

 お昼の時点で2キロの袋一つは残っていた。

 まさか……だよね?

 

「残りのお米は?」

「全部ぶち込んだ」

 

 そっか全部ぶち込んじゃったかー。

 今日中に食材を全部使うって言った手前、束さんの仕事に文句は言えない。

 残念ながらカレーライスは諦めよう。

 

「どれだけ作ったんですか」

「あの鍋一杯に」

 

 台所に置いてあるIH調理器の上には、持ち込んだ鍋の中で一番デカいのが鎮座している。

 あれだと……カレーライスに換算したらカレー12杯分はあるな。

 なぜ分かるかって? 長期休暇前にカレーを作って引きこもるのはオタクあるあるだからだよ。

 

「あんなに作ったって食べ切れないでしょうに」

「残りは私の食料だね」

「持ち帰るんですか? 四日間カレーだけでよく飽きませんね」

「四日? あれも前にちーちゃんにご馳走したカレーと同じでコップ一杯で一日生きれるから、あのカレーだけで2週間は余裕だね」

「……そかー」

 

 手元にあブラックカレースープを見る。

 どう見てもただのカレースープなのに、ビタミンやミネラルを含んだ高カロリー食品とはとても思えん。

 

「ご馳走様でしたっと」

 

 束さんが飲み終わったコップをテーブルの上に置く。

 せっかくの最後の晩餐かコレか。

 自分で作れば良かったなちくしょう!

 

「ご馳走様でした」

 

 俺の残りのカレーを一気に飲み干す。

 まぁ洗い物がコップ二つだけで済むってのは良い事だ。

 

「しー君、コーヒー」

「甘さは?」

「カフェオレレベル」

「了解」

 

 スパイシーなカレーの後に甘い物は合うもんね。

 俺も甘めにしよっと。

 

「はいどうぞ」

「はいどうも」

 

 ふぃー、と二人でまったり食後のコーヒーを楽しむ。

 

「さてさて、これでやっと本格始動な訳ですが、いつから稼働するんです?」

「うーん……私的には明日からでもいいかな。せっかくだし、罠に掛かった反応とか見たいもん」

「造り的に少数精鋭を呼び込む感じですよね」

「だね。アメリカ政府にこの場所の存在を教えて、9人以下で挑めって言うつもり。そうすればアメリカ兵士の中でも最上級の兵士が挑んでくれるだろうし」

「最上級ですか?」

「そうそう。あのね、アメリカには”アンネイムド”って秘密部隊があるの。俗に言う暗部ってやつね」

「アンネイムド……なんか凄そうですね」 

 

 映画で主人公が所属してそうな部隊名だな。

 そして――

  

「日本語で書くなら、【名もなき兵たち】って書いてアンネイムドだね」

 

 溢れ出る厨二感ッ!

 アメリカ軍の上層部には確実にジャパンアニメーションのファンが居るな!

 

「その部隊ってISを所持してるんですか?」

「そりゃもちろん。今の隊長は女性だし、専用ISも持ってるよ」

 

 秘密部隊なのにモロバレしてるのはどうなんだろ?

 流石は束さんだよ。

 秘密部隊の女隊長とか期待値が高いが、肝心なのはその人達が来るかもって事だよな。

 下手したら特殊部隊のスネークさん×9ってなる可能性もある。

 束さんはIS持ちの特殊部隊を投入してくるって考えてるみたいだけど、そんなに上等なエサを用意してるのか?

 

「そう言えば束さん、今回の目玉商品は何なんです? アメリカの非正規部隊が導入される程の物なので?」

 

 なんだかんだで俺はソレを知らないままだった。

 ダンジョン制作で頭が一杯だったからな。

 

「ふふーん、気になるかね」

「もちろん」

「じゃあしー君だけに教えてあげようかな~」

 

 おっと、この話題で上機嫌とか予想外。

 束さんが笑いながら胸元から取り出したのは、メタリックな色をした鍵。

 普通の鍵とは違い、分厚く重そうだ。

 

「じゃじゃーん! 今回ダンジョンの最奥に置くのはこれ! ISコアの機能を一部開放するキーで~す!」

「機能の解放?」

「いえす! 現時点でもISコアは今の人類に過ぎたものだけど、本当はもっと凄いんだよ?」

「え、ナニソレコワイ」

 

 思わず待機状態の流々武を指で触る。

 隠された機能? そんなもん原作であったか?

 

「具体的には?」

「なんと――電脳ダイブが可能になるのです!」

 

 ……なんて?

 

「えっなんて? 電脳ダイブ?」

 

 なにその近未来FS設定。

 俺って現代のラブコメ時空に転生したはずでは? 

 攻殻機動隊の世界に転生した覚えはないんだが?

 

「ざっと説明するとね。操縦者の意識をISの操縦者保護神経バイパスを通して電脳世界へと仮想可視化して侵入させるの。これによって操縦者自身が直接ネットワーク上のシステムに干渉することが可能となるんだよ!」

「……それは………マンガとかである仮想世界にもう一人の自分的なアレで?」

「そだね。しー君が想像してるのでだいたい合ってるよ」

 

 IS……電脳世界……なんか脳にきた。

 思い出せ俺。

 どっかで聞いた、もしくは見た覚えがある……気がする。

 うーん……ん? 思い出したッ!

 OVA! 一夏が仮想現実世界でヒロイン達とイチャラブする微エロサービスシーン!

 電脳ダイブは原作ではほとんど語られない死に設定だが、確かに存在する技術!

 それはつまり……

 

「VRMMOが実現する?」

 

 えっまじ? 本気? 冗談ではなく?

 ISコアがあれば、なろう作品よろしくVRMMOで遊べるの?

 エロトラップダンジョンとか言って遊んでる場合じゃねぇ!!

 

「た、束さん? それって俺の流々武ちゃんはどうなってるのかな?」

「ん? そりゃもちろん封印されてるよ?」

「へ、へーそうなんだ。やっぱりオタクとして電脳世界に興味あるからさ、封印解除していい?」

 

 宇宙進出? プロジェクト・モザイカ? 知るかそんなもん!

 新な人類だとか人間の可能性だとかそんなSF設置こちとら興味ないんだよ!

 仮想現実世界でのMMOR! それこそがオタクの夢!

 シャンフロ! 防振り! 出遅れテイマー! それらこそが至高!

 好感度が一定数から上がらない天才科学者の相手をしたり、しょぼいエロトラップダンジョン作ってる場合じゃないだろこれは!

 束さんが持つ鍵へと手を伸ばすが、その鍵がスッと遠ざかった。

 

「あの……束さん?」

「しー君さぁ、まさか私の友達だからって篠ノ之束の恩恵を無償で受けれると思ってない?」

 

 おいまさか……お前…… 

 

「初日に言った事を覚えてるかな? 私さー、しー君が泣きながら足に縋りつく姿が見たいんだよね」

「お願いします束様!」

 

 椅子から飛び降り束さんの足元で即土下座!

 これはまごう事なき土下座案件!

 今俺は全世界のオタク達の夢を俺は今背負っているのだッ!

 

「あっれー? そんなに簡単に頭下げちゃうなんて意外だなー。しー君がそんなに仮想現実に興味があるとは知らなかったなー」

 

 白々しいセリフを言いやがる。

 絶対に俺の反応が分かっていただろがい!

 だってVRMMOはもちろんだけど、その技術があれば仮想現実のエロゲ―も可能なんだろ?

 仮想現実の技術が一般に普及すれば、絶対に……ぜ っ た い に! オタクはアニメキャラが登場する同人VRエロゲ―を作るはず!

 今から誰で童貞を捨てるか考えずにいられない!

 

「お願いだ束さん! 俺にはその技術が必要なんだ!」

「ふーんそうなんだ。取り合ず頭踏んで良い?」

「犬とお呼びください」

 

 グリグリと頭を踏まれるがなんて事はない。

 この程度、VRMMOやVRエロゲ―の前では必要経費と割り切れる痛みだ。

 

「んふっ」

 

 束さんの声に艶が……色っぽい声ですね! とても嫌な予感がします!

 

「まったくしー君はダメな子だなー」

「おっしゃる通りです」

「私は泣いて縋れって言ったんだよ? そんな軽い頭を下げられてもなー」

 

 グリグリと圧力を掛けながら、馬鹿にしたような声が頭の上から降りかかる。

 咄嗟に縋りつく姿勢に変えようとしたが、頭を踏まれた状態ではそれもままならない。

 くっ! 頭の上の足がなければすぐにでもそのおみ足にしがみ付いてやるのに!

 

「しー君が考えてる事なんて手に取るように分かるけど、そんなしー君に悲しいお知らせ」

「……なんでしょう?」

「電脳ダイブは今の人類には過ぎた技術。最初は一部の専用機持ちだけが許可され、それでも使用するのは厳しい制限が掛かると思う。一般人がその恩恵に与れるのは10年以上先だね」

 

 10年か……その時は二十前半。

 ぐぬぬ、欲を言えば高校時代にVRMMO部を立ち上げて青春を謳歌したい。

 

「でもその仮定は複数の技術力と影響力を持つ国で同時的に開発、運営をした場合。でもアメリカが鍵を得たら技術を独占に近い形で保持するだろうね」

「となるともっと先送りになる可能性が?」

「私は独占自体を許さないから、アメリカがこの鍵を得たら他国に売るように口を出すつもり」

「んー? って事はそれなりに早くなる?」

「だけどアメリカと他国の間の交渉までは口を挟まないから、やっぱり数年を無駄に時間を過ごすことになるだろうね」

 

 話をまとめると――

 アメリカだけ電脳ダイブが出来る状況を束さん的には許せない。

 だから篠ノ之束の技術を各国に売るように言い付ける。

 でも手に入れた功績は認めるから、可能な限り利を得ようとするアメリカと安く買いたい他国の交渉には口は出さないと。

 うん? 何が言いたいんだ?

 

「例えばなんだけど――。しー君が鍵を手に入れて世界中の国にばら撒いた場合、一般人が使える様になるのは10年以下かもよ?」

 

 おいその言い方はまるで――ッ!?

 

「あっ、言い忘れたけど」

 

 頭を押さえつける圧力が消えたので顔を上げると、俺を見下ろす束さんと目が合った。

 

「しー君が正攻法で最下層までたどり着いた場合はちゃんとあげるよ?」

 

 その目はランランと輝き、期待と好奇が混ざり合った子供の様な目で俺を見ていた。

 これはこれは……俺がちょっとエッチな試練作ったのはバレてますね?

 

「一応言うね?」

「一応聞くよ?」

 

 すーはー……

 

「俺、エロトラップダンジョンを作ったんですが?」

「知ってるよ?」

 

 目と目が合い止まる時間。

 あー……うーん……ですよねー。

 

「自分で攻略しろと?」

「期待してる!」

 

 キラキラ笑顔の束さんは可愛いなぁー。

 もうこれは最初から束さんの手の平の上で踊らされたと認めよう。

 全部仕込まれてましたねコレ。

 どうりで媚薬も簡単に作ってくれた訳だ。

 だが困った。

 俺は束さんがどんな仕掛けをしたのか知らないのだ。

 素直に聞いとけばよかったな。

 そっちはどんな仕掛け作ったの的な会話の流れを嫌って深く聞かなったのが失敗だ。

 ……しゃーなしだね。

 

「ふんっ!」

「おっとと」

 

 脚部に“ラディカルグッドスピード”を展開。

 足裏のローラーの勢いで土下座体勢からの足元タックルだが、束さんをそれをひらりと回避。

 壁に激突する寸前に全身に流々武を纏い急ブレーキをかける。

 

「この私に先制攻撃する度胸は見事。ご褒美に壁ドンしてあげよう」

「おがッ!?」

 

 背中の衝撃に押され壁にめり込み、そのまま壁を突き抜けて家の外に飛び出る。

 人が家を壊さない様に気を使ったのにお前は躊躇しないのな!

 

「しー君さぁ」

 

 背後を振り返ると、出来たばかりの穴から束さんがゆっくり歩いて来る。

 

「もし本気でコレが欲しいと思うなら全力で来なよ」

 

 手の中で鍵を弄びながら挑発しよる。

 はいはい、例えISを使おうとも俺が束さんに勝てる訳ないでしょうが。

 勝利条件が鍵の奪取でも無理ゲー。

 触れられる気もしない。

 だが! それでも!

 

「自作エロトラップダンジョンの攻略するよかマシだぁぁぁぁ!」

「うんうん、良い叫び声だね。だが無意味だ」

「おぶしゅ!」

 

 はい突撃からの頭地面に減り込みです!

 いやいやいや……どうやったら瞬時加速で突撃してくるISの頭を押さえつけられるの?

 飛んで来る銃弾の側面を指で叩いて撃ち落とす難易度だろ。 

 ……あ、束さんならやれそう。

 

「解除」

「おろ? 流々武解除しちゃうの?」

「これ以上は流々武を無駄に傷付けるだけなので」

「へぇ……それは良い心掛けだね」

 

 でしょ? ISには優しいんです自分。

 ところで束さん、流々武を解除したからって油断してない?

 

「とったぁぁぁぁぁ!」

「んにゃぁ!?」

 

 蹴られる覚悟があれば足を取るくらいできるんだぜぇぇ!

 へい! 束さんのおみ足ゲット!

 土ペロしても飛び掛かるくらいはできるんだよ!

 咄嗟に迎撃して蹴りを放ってきたのは見事。

 でも力加減を間違えたな。

 束さんなら蹴り殺す事は余裕でできただろうが、顔から向かって来る相手を殺さない様に蹴り倒すのは難しかったようだ。

 中途半端な蹴りじゃ蹴られる覚悟を決めた俺は止まらんよ!  

 

「お願いだ束さん! 俺は仮想現実の世界で最大加速称号持ちの邪気眼使い殴りサモナーになりたんだ!」

「そんなん知るか! ええぇい離せ!」

「縋りついて泣けって言ったじゃん! そんなに嫌がるなよ!」

 

 鼻血を出しながら束さんの足にしがみ付く。

 そんなに嫌がるなよ~げへへ。

 おっといけない。 

 目先の欲より電脳世界!

 

「いいでしょ? ねぇ~束さん~」

「鼻血出しながら縋りつく姿が気持ち悪いッ!? どんな妄想してるのは分からないけど、しー君程度の凡人じゃ主人公には成れないよ?」

「うるせーよ」

 

 なんで出した例えが主人公って分かるんだよ。

 俺だって流石に無理かなって思ってるさ!

 でも夢くらい見たっていいじゃない!

 

「しつこいな……私は決めたんだよ。しー君で遊ぶと!」

 

 なんて力強い発言ッ!?

 流石は篠ノ之束……だが俺も全世界60億のオタク達の想いを背負う者。

 そう簡単には諦めねぇ!

 

「はいあっちに注目」

 

 束さんが指差す壁を見る。

 なんぞ?

 

 パチンッ

 

 束さんの指パッチンを合図に壁の色がブレる。

 ホログラムが解除され、そこには半透明の筒が現れた。

 

「あれは脱出装置だよ。ちなみにダンジョンの最下層にも設置してます」

「お宝を手に入れたらそのまま逃げれるんだ? 優しい設計ですね」

「でしょ? でもまだ試運転してないから――」

 

 あらあら束さん、そんなに足を上げちゃってはしたない。

 まだ俺が足を掴んだままなんですが?

 

「ちなみに脱出方法はね、頑丈な球体に入れて射出するタイプだよ」

「SF映画なんかで見るよね。空に打ち出すんですが? そりゃ良い景色が見えそうだ」

 

 こちとらIS乗りでっせ? 空の旅は慣れてます。

 

「うんにゃ、下に」

「……下?」

「うん、地下水脈に流す。……どうなるか分かる?」

 

 地下水脈……球体……そこから導かれる答えは――

 

「ゴーレムの悪夢再びッ!?」

 

 球体の中で右も左も分からず、三半規管をぐちゃぐちゃにされるあの体験をもう一度って事だよね!?

 だって地下水脈ってグネグネしてるイメージあるし!

 

「今回はそれにプラスして暗闇もだね」

「パワーアップしてやがる!?」

 

 束さんの事だから数分で脱出はないだろう。

 最低でも30分は暗闇ジェットコースターをするぞこれ。

 

「じゃあ試運転よろしくね――いってらっしゃい!」

「ですよねー!?」

 

 束さんが振りかぶった足をサッカーキックで振り下ろす。

 掴んだ俺ごと高速で。

 もちろん掴み続ける事なんて出来ない。

 力に負け吹き飛ぶ俺。

 飛ぶ先にある透明な筒の一部が開き、入り口となって俺を向かい入れた。

 ナイスシュート!

 

「おごっ!?」

 

 あ、思ったより柔らかい感触。

 そっか、地下水脈の中は整備された水路じゃなくて天然の岩のトンネルだ。

 この球体がどんなに頑丈でも、衝撃で中の人間が死ぬかもしれない。

 それへの配慮だな。

 ひっくり返った体勢で着弾したので束さんが逆さまに見える。

 呑気に手を振っているのが腹立たしい。

 

「じゃ、仲間を集めて頑張って攻略してね。一週間だけ待つけど、それ以降はしー君のチャレンジは認めないのでよろしく」

「その期限を超えるとどうなります?」

「しー君がアメリカの土を踏んだ瞬間にISを封印し強制バックパッカーにして、ついでに匿名で人身売買組織や幼児愛者に顔写真付きで情報を流す」

「しれっと殺意高い嫌がらせすんなし」

「それが嫌なら早めに挑戦するんだね」

 

 あの大量のカレー、無駄に大量に作ったと思ったがこの為か。

 ……どうしよう、誰も居ない地下でスープカレーだけ飲んで俺を待ってる束さんを放置して、このまま家に帰って久しぶりの日本を謳歌したい欲が生まれてきた。

 ついでに一夏と遊んで写真を撮って、ウキウキで俺を待ってる束さんに送り付けてやりたい。

 

「そうそうしー君」

 

 俺と束さんの間に半透明の板が降りて来た。

 うーん、ジェットコースターに乗った瞬間に似た緊張感があるな。

 

「もしこのまま日本に帰ったら……処す」

「……ソンナコトシナイヨ?」

 

 なにを? とは聞かない。

 きっとあらゆるモノが処されるから。

 俺の身体から自宅のフィギュアまで全てが対象だ。

 

「しー君がやりそうな嫌がらせなんてお見通しです」

 

 いやいや、考えただけで実行しようとは思わないよ?

 流石に今回は電脳ダイブが優先です。

 おや? ガコンとストッパーが外れる音が聞こえた。

 そろそろ就航の時間か。

 

「んじゃ束さん、ちと仲間集めの旅に出てきます」

「ういうい、期待してるよ。ちゃんと人数は一桁でね? 一個師団とか投入してきたらこのダンジョン自爆させるから」

「……らじゃ」

 

 逆さまのまま敬礼すると同時に、視界が暗闇に覆われて協力なGに襲われる。

 射出されたか。

 嫌がれせその2として、それもちょっと考えたんだよね。

 物量で襲わせてそれを囮に鍵を盗む作戦。

 やはりズルは許さんか。

 いいよやってやんよ。

 俺がこのダンジョンを完全攻略してやるぅぅあぁぁぁ横Gはやめて! 胃がひっくり返えりゅぅぅぅぅ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良い夜だね。貴方が国防総省の№2であるカーター氏で間違いないかな?」

 

 汚物型ドラム式洗濯機を体験した俺が思う事はただ一つ……篠ノ之束を許すなッッッ!!!




た→例えどんなダンジョンに仕上がろうと参戦させる気でいた為、エロトラップダンジョンを作り始めてるの知って心の中で爆笑してた。が、中途半端に理性が残ってる仕上がりに内心がっかりした。

し→理性を蒸発させてたら精神的に死んでた人。ある意味良心に救われた。怒りを糧にアメリカの最大勢力を集め様としている。

とある№2→帰宅途中に公園でビールを飲みながら休んでいたら正体不明のISに出会った
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