俺の夢にはISが必要だ!~目指せISゲットで漢のロマンと理想の老後~ 作:GJ0083
モンハンワイルズ配信までの暇潰しにどうぞ。
オレの名前はホワイト・ヘンリー。
カリフォルニア州サンディエゴにある、ポイント・ロマ海軍基地に所属するナイスガイな兵曹長だ。
今はダガー1のコードネームで極秘任務を進行中である。
極秘任務……そう、極めて緊急性と重要性が高い極秘任務……のはずだった。
最初この極秘任務のメンバーに選ばれた時は心が踊ったものだ。
同部隊に所属する3名と共に“アンムネイド”のサポートをする。
とても名誉な任務になるはずだったのだ!
軍内部では存在すると噂されるも、その全てが真偽不明だった特殊部隊と一緒に任務に当たるんだぞ!?
光栄以外の何物でもない!
他のメンバーと一緒に肩を組んで喜んださ!
なのに! なぜ!
――オレはどう見ても男のアレみたいなものを飲む事を強要されてるんだ!?
俺を含めた男全員が死んだ目でマグボトルを持つ。
落ち着け、落ち着いて考えるんだ俺。
これは果たして本物なのか?
あの篠ノ之博士が自分で集めて瓶詰した?
ないない、彼女はそんなクレイジーなビッチじゃないさ。
だとしたこれはフェイク!
横目で仲間達の顔を見るが、全員が顔を曇らせたまま飲もうとしない。
ならば俺が! ダガー小隊の隊長である俺が! やるしかない!
「神よ……」
マグボトルに口を付けた瞬間、生臭い匂いが鼻孔を襲い思わず祈ってしまう。
だが手を止めず、そのままマグボトルを傾けた。
ぬるりと口に入ってくる液体。
口に含んだ事で更に強調される匂い。
そして――舌に感じる慣れ親しんだ甘さ。
……おばあちゃんが作るクソ甘ジュースと同じ味だこれ。
◇◇ ◇◇
「……うまいっ」
静かに見守る女性陣。
震える手でマグカップを持つ男性陣。
静かば時間が流れる中、最初に動いたのはダガー1だった。
ジュースを飲む前に小さな声で神に祈り、彼はジュースを口に含む。
他の面々が凝視する中、彼は一言だけ呟いた。
やろ? せやろ? 我ながら良いデキだと思ってるよ。
「ダガー1……コレ、うまいのか?」
「あぁ、オレのばあちゃんが遊びに行った時によく作ってくれた、バナナとコンデンスミルクのジュースと同じ味だ。妙にダマになってる物体があったが、舌で潰したらバナナだった」
「ダマまであんのかよ。しかしよく舌で潰そうと思ったな。流石だぜ」
「一度口に入れたらどうでもよくなった。これはつまり、『嫌な感じにバナナの果実を残して生臭い匂いを加えたバナナジュース』って事だ」
「自分、甘いの苦手なんですが」
「同じく」
「いいから黙って飲め」
ダガー1の勇気ある行動で、この飲み物が自分達の想像と違うと知れた残りのメンバーが次々とマグカップに口を付けていく。
感想としては――
『甘すぎる』、『絶妙に舌に感じるダマの感触が嫌がらせとして最悪』、『勢いで飲まないと匂いで吐きそう』などなど、高評価を頂いた。
ガチムチマッチョが苦悶する姿に世のアニキたちもにっこりだ。
だが俺はノンケなので微塵も心に響かない。
「ぐふっ……意外と胃に重いぞこの飲み物」
「これ二杯目いけるか? 糖分の取り過ぎで頭痛がしてきたんだが?」
「自分もだ」
「捨てたらダメ? ダメだよな……」
おおう死屍累々。
一杯目を飲み切ったダガー小隊の面々はぐったりとした様子だ。
これ無理矢理飲ませたらリバース必死だな。
「ダガー小隊、今更の確認だが、体調……特に胃に違和感はないか?」
「胃ですか? 多少胃が重く感じる程度です。お前らはどうだ」
「ダガー2、特にありません。強いて言うなら頭痛くらいです」
「ダガー3、体調に問題はありません」
「ダガー4、胃に問題なし。多少の頭痛がします」
「ふむ、頭痛だけか。それは短時間で糖分を多量に摂取した為だな。なら問題なさそうだ」
スター1が方向を聞き、少し安心した様子を見せる。
一応心配はしてたんだ。
「隊長、なにか懸念があったのです?」
「いやなに、ここは【暴食の間】だろ? もしかしたら胃の中で体積が膨らむ性質があるのでは心配したが、これなら二杯目もダガー小隊に任せられるな」
いやその発想はなかったよ。
確かに暴食ならそのギミックは有りだ。
勉強になる。
だけどスター1、その安心した顔って自分で飲む必要がなくなったからだよね?
見ろよダガー小隊の顔を。
絶望した表情でお前を見てるぞ。
「まぁそんなに急いで飲む必要はないと思うのです。幸い時間制限はない様なので、少し腹休めしてから二杯目に手を付ければいいのです」
とても優しい意見のスター2だが、やはり自分で飲む選択肢はないらしい。
しゃーなしだよダガー小隊諸君。
男なら、このセクハラ要素満載の飲み物を女性に飲ませる訳にはいくまい。
頑張って飲んでくれ!
30分後。
体調の異変も胃の膨張も確認できなかったダガー小隊が、死んだ目で残りのウェルカムドリンクを飲み干した。
異変があればワンチャン押し付けられたのにな。
どんまい!
「うぷっ……隊長、申し訳ないが少しだけ休んでも? このまま動いたら胃の中を戻しそうだ」
「作戦時間にリミットはないから問題はないが、可能なら少しでも先に進みたいな。フォクス、次の部屋はなんだ」
「次は【淫蕩の間】です。攻略方法は分かっているので危険はないですが、ダガー小隊には走って部屋を抜けてもらう予定なので、胃が落ち着くまでは休んでもらった方がいい。……四人が吐いたら地獄ですよ?」
「淫蕩か……ロクな部屋ではなさそうだ。それに吐かれても困るな。ダガー小隊、30分の休憩を認める」
「「「「了解であります!」」」」
心底安心した顔でダガー小隊が敬礼する。
一人でも吐いたら、匂いと見た目のインパクトで確実に連鎖反応を起こすもんな。
そんな絵面、俺も見たくないよ。
「隊長」
「ん? どうしたスター3」
「先ほどの飲み物、自分以外はなんなのか知ってる様子でしたが有名な物なのですか?」
突然の流れ弾がスター1を襲う!
さぁどうするスター1!
「……私はフォクスと次の部屋の事で話し合う。詳しくはスター2に聞きなさい」
「隊長っ!?」
流石のお姉様でも無知ロリに白濁液の正体は教えられないらしい。
秒で部下を犠牲にしやがった。
「ではスター2、教えてください」
「ええっと、アレはその……隊長! 恨みますです!」
年下少女の性教育に顔を赤らめるお姉さんいいぞー。
男共の痴態はただの罰ゲームだが、この様子を見れただけで結果オーライだ!
「でフォクス、次の部屋の情報を詳しく――」
あ、ガチで話し合うのね。
「次の部屋は――」
スター1と話しながら視線を横に向ければ、わたわたと手を振りながらなんとか誤魔化そうとするスター2の姿が。
これには俺もダガー小隊もにっこりだ。
小休止を挟んでダガー小隊の腹休みが済み、出口の扉に手を掛ける。
「すんなり開いたな。そしてまた道か」
隊列を組んで次の部屋への道を進む。
そしてなんのイベントもなく次の部屋の扉の前に到着。
【淫蕩の間】は媚薬効果がある煙が充満している迷路の部屋だ。
共に居るメンバーを見る。
スター1 スタイル抜群の綺麗なお姉さん
スター2 同じくスタイル抜群で可愛い系のお姉さん
スター3 無垢な褐色スレンダー
この三人の痴態が見れないの悲しくない?
「ここは中が迷路になってるんだったな? そしてマッピング済みだと」
「……はい」
さっき話してた時に、この部屋のギミックについては話してある。
だが部屋を目の前にすると、どうしてももったいない精神が生まれてしまうのだ。
迷路の内容が前回と違うとは言って、中で適当に迷ってみたい。
まじでこの三人が媚薬の効果で顔を赤くする姿を見たい。
でもなー
束さんがなー
美女&を美少女を意図的に媚薬を摂取させた場合のお仕置きが怖い。
確かに媚薬を作ったのは束さんだが、あれって絶対に使わせる気がないから作ってくれたんだろう。
仮に俺が迷ってふりをして三人を迷路で迷わせたら、束さんが俺のISを封印とかしてきそう。
俺だけなんの備えもなく媚薬の煙を体内体外に浴びまくり、悲惨な状況になりそうなんだよね。
束さんならその程度の嫌がらせは絶対にする。
なんで、当初の計画通り正面突破しかあるまいて。
「作戦通りに行くぞ。ダガー小隊、指示した装備を」
スター1の指示でダガー小隊の男連中が服を脱ぎ、背嚢から取り出した全身タイツを着始める。
女性の前で堂々と着替えるのがなんとも軍人らしい。
まぁ流石に下着までは脱がなかったけど。
事前に用意してもらったのは軍用のラバースーツだ。
外気から皮膚を守る用だな。
それとガスマスク。
「シュコー」
うん、男連中はまるで変質者だが、一見するとダイバーに見えるからセーフ。
「しかしギミックが迷路で迷わせて媚薬を吸わせるか……暴食の間もそうだったが、プロファイリングしていた篠ノ之博士と発想が違い過ぎる。この違和感はなんなんだ?」
ギクリ。
だって作ったは、性格がひん曲がった天災じゃなくて思春期の男子中学生だからね。
そら束さんを想定してたら違和感強いだろうさ。
「篠ノ之博士ですからね。正直、そうやって侵入者を悩ませる為に他人の意見をワザと取り入れてる可能性もありますよ」
「なるほど、その考えもあるな」
「それより準備を。そのまま媚薬のガスを浴びるつもりですか?」
「様々な戦場を渡って毒ガスの危険も何度か味わった事があるが、それは流石に断らせてもらう」
男性陣はガスマスクとぴっちりラバースーツで身を守る。
んで我ら専用機持ちは――
「スター2、スター3、ISの使用を許可する」
「イエスマム、【シルバービー】起動」
「イエスマム、【シルバーイーグル】起動」
こうしてISで身を守るのだ。
二人がISを展開し、目の前の銀色のISが現れる。
名前は違うが形状が似てるな。
「【シルバーウルフ】起動」
そしてスター1もISを使用。
“シルバー”の名前で統一されているそのISたちは、基本的なシルエットは同じだ。
だが武装や細部の形状が違う。
「アメリカの第二世代……」
「そうだ。先行試作型第二世代【シルバー】シリーズ。だがこれは汎用性を犠牲にして、それぞれ武装に合わせた合わせたチューンアップがされている」
ISの第二世代は、後付武装で戦闘での用途の多様化に主眼が置かれた世代。
だがシルバーシリーズは武装に合わせた調整が入っているみたいだ。
例えばシルバーイーグルは大型ライフルを持ち、ヘッド部分にアンテナがある。
狙撃、遠距離、支援が用途なのだろう。
シルバーファングはソード。
シルバービーはアサルトライフル。
近、中、遠の装備の違いで名前が変わるのか。
「いつまでも見てないでお前も用意したらどうだ」
「それもそうですね」
流々武を展開。
もちろん名前を口に出したりしないよ。
「黒いIS……全身装甲型とは珍しいが、どう見ても既存のISとは完成度が違う――」
おいおい、そんなに見つめるなよ照れるじゃないか。
完成度で言えばそうだね。
そちらさんは先行試作型の機体。
こっちは篠ノ之束製のワンオフ機。
そりゃ違って当然だ。
「ワタシが先頭で突っ込みます」
「了解だ」
扉の前に整列すると、待っていたかの様に扉が開いた。
束さんは俺がどうやってこの部屋を攻略するのか興味深々かな?
ならば見せよう! 俺の攻略法を!
「ハンマー」
拡張領域からハンマーを取り出す。
さて、出口はあっちだな。
では――
「はぁぁぁぁ!」
瞬時加速の突進力をそのまま壁に叩き付ける!
侵入と同時に立ち上がった煙と、迷路の壁が崩れる際に生まれる土煙が混じり合う。
ごめん……ごめんよ【淫蕩の間】。
君は生まれる時代を間違えたッ!
今度は束さんが居ない時にじっくりゆっくり作ってやるかなら!
「スター2、スター3! 足元の瓦礫を蹴散らしながら進め! ダガー小隊は全力で着いて来い! スーツとガスマスクでどこまで防げるかは不明だ! 油断するな!」
真後ろに居るスター1が声を上げた。
だよねー。
防護服じゃかさばるからラバースーツ的な物とガスマスクを用意しろって提案したのは俺だけど、ぶっちゃけ束さんの媚薬はその辺りの防護を貫通してきそうで怖いんよ。
だから出来るだけ急いで部屋から出ないと。
むさい男の発情した顔なんて見たくねぇ!
俺が壁を壊し、スター小隊が地面スレスレを飛んで瓦礫を吹き飛ばし、ダガー小隊が必死に走る。
しかしこれ、壁を壊す度に心にダメージが入るぞ!
束さんの力を借りたとは言え、頑張って立てた迷路を自分で壊すとか泣きたくなりますよ!
だが泣いてる暇はない。
束さんへの怒りを込めて――叩くべし! 叩くべし! 叩くべし!
「媚薬のガスが充満する迷路。最初に聞いた時は難儀すると思ったが、こんな力尽くの方法とはな」
「てっとり早くていいと思うです」
「同意。成分不明のガスの中で長時間いるのは危険がある」
俺はハンマーをぶん回す。
ダガー小隊はISの後ろを必死に着いていく。
それに比べて君らは楽でいいね!
そら出口だぞ! 無駄話は次の休憩スペースでしなさい!
入り口から出口まで、一直線で進んだ結果1分足らずで淫蕩の間をクリアした。
楽でいいね! スライムや触手を配置しなくて本当に良かった。
束さん相手にひよって簡単な内容にしたのが功を奏したな。
出口が開いた瞬間にガスが通路に入ってきてる可能性があるので、通路の途中ではISを解除せずそのまま進む。
ダガー小隊は申し訳ないがそのまま駆け足で。
次の怠惰の間の扉前に到着し、そこでやっと動きを止めた。
ISを解除してっと。
「状況を確認する。スター小隊、ダガー小隊、体調に異変はあるか」
「スター2、問題ないです」
「スター3、異変なし」
IS組は問題なしっと。
ダガー小隊はガスマスクを外して自分達の体調を確認している。
軽い媚薬だが、吸収していれば確実に影響はあるはず。
「ダガー小隊、媚薬の効果による体調の異変は感じません。発汗や体温の上昇はありますが、それは運動のせいかと」
「ふむ、大した距離ではないが走らせたからな。どうするフォクス」
「次の部屋は戦闘行為がないのでこのまま入りましょう。万が一発情して襲い掛かってきても皆さんなら対応可能ですよね?」
「それは問題ないな」
スター小隊が笑顔で待機状態のISを見せつければ、ダガー小隊は慌てて両手を振る。
「勘弁してください隊長! 生身でもアンムネイドの隊員に勝てる気がしないのに、更にIS持ちの相手を襲う程バカじゃないです!」
「それもそうか」
やっぱり兵士としての実力も上なんだな。
若く見えてもそこはアメリカ暗部の人間。
IS頼りではないって事か。
では問題なそうなので行きますよー、はい並んでー。
怠惰の間の扉はあっさりと開いた。
「……変な空間だな。小部屋がいくつも繋がってるのか?」
怠惰の間に入るとまずスター小隊が部屋の中を調べ始めた。
ダガー小隊は変な仕掛けがないか壁や床を注視している。
どうやらスター1はマンガ喫茶を知らないらしい。
いや、そもそもアメリカにマンガ喫茶の文化がないのか?
「日本で言うマンガ喫茶の作りになっています。小部屋を借りて、備え付けのパソコンでゲームをしたり寝転んでマンガを読んだりする施設の模倣ですね」
「あぁ、名前だけは聞いたことあるな。ここがそうなのか。で、試練の内容は?」
「人が中に入りドアを閉めると、パソコン画面内のタイマーが動きます。そのタイマーが24時間経過すれば次への扉が開きますよ」
「つまり中でダラダラしてるだけでいいと? それは怠惰だな」
「隊長。部屋の中にある小型冷蔵庫の中にコーラがあるです」
「お菓子が入ってるカゴもあった」
「至れり尽くせりだな。フォックス、篠ノ之博士からの差し入れだが、頂いても問題ないのか?」
「大丈夫かと。食料も水もありがたく頂きましょう。なにしろ、ここから先はワタシにも情報がありませんから」
いやまじでここから先はどうなるか分からないから怖い!
長期戦に備えて、持ち込み分は手を付けず大人しくポテチとコーラで栄養補給するのをオススメするよ。
「隊長、角にある二ヶ所のカーテンですが、奥は簡易シャワーとトイレでした。地下水を垂れ流してるだけですがちゃんと排水場所もあります」
「トラップの類はどうだ?」
「確認できませんでした」
「せっかく用意されているんだ、使わせてもらおう」
そうそう、遠慮なく使ってください。
使ってもらった方が作った側としても嬉しい。
「出来るだけタイマーの時間を合わせたい。シャワーやトイレの時間をこちらから指示する」
さてはて、これで俺が制作した試練の間は終わり。
あっという間だったな。
中間地点の休憩所兼で作った怠惰の間だが、正直言って体力が有り余ってる。
だがこれくらいが丁度いいのかもな。
スター小隊はともかく、ダガー小隊は疲れてるだろうし。
なんせ疑似精液一気飲みの後にラバースーツ装備で全力ダッシュだ。
軽く休憩を挟んだとはいえ、俺だったらリバースしてるかも。
まぁ俺もゲームしつつゆっくり休もう。
たぶん明日は…………地獄だろうからね?
◇◇ ◇◇
くっそつまらない。
それが私、篠ノ之束が侵入者の行動を見て思った素直な感想である。
しー君も色々と手を加えて頑張っていたが、試練の内容は学園祭レベルの物を大きくした程度の稚拙なもの。
そんなんが攻略される様を見てもなぁーんも面白くない!
私の目を気にして中途半端な仕掛けにしやがってヘタレ童貞が!
と思うものの、私は寛大な心でそれを許すのである。
だってしー君のヘタレ具合なんて最初から分かってたからね。
全て計算の上なのだよ。
あー、しー君に教えてあげたいなぁ。
しー君が作った試練の間は、試練でもなんでもないただの暇潰し用のアトラクションだって。
大罪をモチーフにした試練? ぷぷっー、そんなの嘘だから!
しー君の役目は私の話し相手とご飯係、それ以外になかったのです!
でもイイ感じに兵士たちの緊張感を削いでくれたらグッジョブ!
ガシャンガシャンと機械が動く音だけが部屋に響く。
しー君は私が色々なロボットを持って来た事に疑問を持たなかったのか?
どうせ束さんのする事だからって深く考えなかった? だとしたら甘すぎるよ。
量産しているこれらは、掘って出た土くれを混ぜてプレスし、その素材で作ったコンクリロボだ。
穴を掘り続ける限りいくらでも量産できる。
メタルな外見? ちょっと配色に気を付けて塗装しただけです。
さぁさぁここからが本番だよ侵入者諸君。
迎え撃つは100体の武装したコンクリートロボットのキラーマシーン君。
武装も原始的な四足歩行のロボットなんて、IS四機なら余裕だよね?
……若干一名、料理用の鉄板と工具のハンマーをツルハシを振り回す非武装がいるけどね。
でもしー君の攻撃力でも十分破壊できるから頑張って欲しい。
手を抜いてなぁなぁで済ましていいけど、下手したら生身の男共は死んじゃうよ? 目の前で人死になんて嫌だよね? 怖いよね? そして……私を人殺しにしたくないよね?
私はねしー君、しー君がISを大事にしてくれる事を嬉しく思ってるんだよ。
でもね? 暴力に酔いしれたしー君にもちょっぴり興味ある訳でして――
だから頑張って戦い抜いて欲しい!
ちなみに帰りの扉は絶対に開かない!
逃げる事はできないのであしからず!
し「束さんがどんな試練を作って気になるけど、俺が居るのに流石に即死トラップはないよね?」
た「ポップコーンとコーラの準備完了! 今日の映画はキラーマシーン×100VSアメリカ特殊部隊だぞ! あとおまけで一般男子中学生」