ドラクエX 銀髪のアニア   作:ももぴょん

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アンルシア編、やるつもりなかったのに、スタートォ・・・

キャラたちがいうコト聞いてくれん!!


21話 ふたりのアンルシア

「ここがグランゼドーラ、広いぬーん!」

ミシュアとクロウズを追った一行は、グランゼドーラ王国へと到着した。

城下町は活気にあふれている。道具屋・骨董屋・日用品や食料品を売る商人たちが店を広げ、皆も珍しい品物に興味津々だった。

「あー、やっぱりここで商売したかったですねー・・・」

そんな風景を見ながら、ブロッコリーがつぶやいた。

町の中心部には噴水があり、人々の憩いの場になっている。

そんな噴水からあふれ出る水を、ぼんやり眺めているときだった。

「あそこにミシュアがいる・・・・・・。お城、行ってみるぬーん♪」

そう言うとシアンは躊躇なく走り出した。

「え!?ちょっと待って、シアン~!!」

仕方なくアニアも追い始める。

「おいこら!まずは情報収集じゃないのかーーー?」

置いてかれたスラムスが叫ぶ。走りながらアニアが振り返り言った。

「あんたたちは城下町にいて!あんまりゾロゾロ歩くと目立つからさ~!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・って言ってたけど、どうする?お前ら」

スラムスが二人を見上げながら言う。

「女っ気なくなっちゃったねー。つまんないや」

苦笑いしながらリョンが両手を上げた。

「オレ、ちょいと町見てくんねー。お、カワイコちゃん発見ー♪」

そう言うと、リョンはあっという間に雑踏の中へと消えてしまった。

「あいつ……。まあ、元々ああいう奴か」

「仕方ないですね、自分たちだけでも調べましょう」

「お、お前はやる気だな」

「もちろんですよ、調べることは大好きです」

「気が合うな、俺もだ」

意気投合したスラムスとブロッコリーも、人混みへと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニアとシアンが城へ入ろうとしたとき、既にミシュアの姿はなかった。

「でもさっき、入って行ったぬん」

「分かったわ、探してみましょ。ミシュアの顔馴染みであるアンタがいれば、ここでも動きやすいわ」

二人が城の入口だと思って入った場所は、兵士たちの詰所のようだった。キョロキョロしていると、一人の兵士が近づいてくる。

「君たちは初めてグランゼドーラへ来たのかね?」

「まあ、そうね」

「ならば、この先の橋を渡るとグランゼドーラ城だ。橋はみんなから『勇者の橋』と呼ばれている。城を狙ってこの橋を埋め尽くした数百の魔物の群れを、勇者がひとりで全滅させたって伝説があるのさ」

聞いてもいないことを喋り終わると、兵士はまた元の場所に戻っていった。

どうやら、『勇者の橋』というのは自慢の場所らしい。

「ん~、じゃあ、開けてみましょ」

アニアが扉を開けると、頬を海風がなでた。

「うっわ!ここもまた広い」

グランゼドーラ王国は何もかも規模がでかかった。

城下町、噴水、城・・・。そして勇者の橋もまた、長く広くつながっている。

「よーし、ここは・・・、走るぬん!!」

長い橋を見てテンションが上がったのか、またもシアンが走り出した。

「ちょっと!・・・もう~!」

見失わないためにアニアも走る走る。

気が付くとそれは競争に変わり、

「は~い、アタシの勝ち・・・ね・・・ふう・・・」

と、門の前でアニアが勝ち誇っていた。

なにやってんだ、と、スラムスがいたのならツッコミを入れていただろう。

代わりに勇者の橋でデートしてたらしいカップルが、変な顔でこちらを見ていた。

少し息を整えると、アニアは重厚な門を押し開けた。

城に入ってすぐ、大広間が広がっていた。

最初は気づかなかったが、すぐに【ソレ】が目に入る。

「なにこれ、スゴイぬん・・・」

人の何倍もある石像。右手に剣をかかげ、大きなマントをなびかせている。古い物ではあったが、よく手入れされ、階段を上ると眺めることが出来るようになっていた。恐らく、グランゼドーラの歴史に重要な人物なのであろう。

その時、見知った高い声が聞こえた。

「シアンさん、何を見てるんですか?」

ミシュアだ。

「わあ、すごく大きな像ですね……。こんなに立派な物が作られるなんて・・・。いったい誰の像なんでしょうか?」

そう言うとミシュアは階段を駆け上がった。その後ろから、

「この像は王国に伝わる、勇者の姿をかたどったものさ」

と、落ち着いた声の女性が返事をした。

「祈りを捧げにきた。すまないが場所を空けてくれるか」

「これが、勇者……さま…」

見上げたまま、ミシュアが後ろに下がる。入れ替わり話しかけてきた女性が前へ出るが、その姿を見たアニアは思わず声を出して叫びそうになった。

「そうだ。私のご先祖さまというわけだ」

「えっ、ご先祖さまって・・・?」

ミシュアも女性の【何か】に気づき、お互いマジマジと見つめあった。

「これは・・・、どういうことだ?」

そう、アニアが叫びそうになったのは……。ミシュアも、その女性も、同じ顔をしていたからだ。




あっちのアンルも大好きです
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