ドラクエX 銀髪のアニア   作:ももぴょん

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なかなか話が進まねー。
遅いんですよ、書くのがね。


6話 軽はずみにも程がある

「ふーん、中は結構広そうねー」

ようやく開いた扉からのぞき込んでリョンが言う。

中は暗くてハッキリ見えないが、広い空間があるのは分かる。リョンはようやく会えるお宝に待ちきれない様子だった。

「じゃ、おっじゃましまー・・・」

「待って!」

「え?」

アニアの言葉よりも先にリョンの右足が踏み出した。

【 カチリ 】

嫌な感じのスイッチ音がした。

「オイオイ・・・これって」

【 シューーーーーーーーッ 】

リョンの足元から、黄色い煙のようなものが勢いよく噴き出す。

その煙はあっという間にリョンの身体中を覆った。

「言わんこっちゃない~!」

アニアは予想してたかのように自分の顔下半分にバンダナを巻き付ける。

「こういうお宝にはワナが付きモノなのよ」

言い終わる頃にリョンはしびれて動けなくなっていた。

「ほら、足をどかして!」

アニアは動けなくなったリョンを引きずるように抱えると、素早くワナを外した。

煙はもう出てこないようだ。

「ちょっとしっかりして!!」

アニアは不安そうにリョンの様子を観察する。

「・・・なんだ、しびれてるだけか」

ピリピリしているリョンを見てアニアはホっと胸を撫で下ろした。

と、同時に軽率な行動を取るリョンに腹がたってきた。

「道具は勿体ないわね」

アニアは自分のカバンから、ツッコミ用のハリセンを取り出した。

「この!バカも~~~~~ん!!」

アニアはそのハリセンでリョンの後頭部を思い切り殴った!

ハリセンの巨大化!

会心のツッコミ!!!!

リョンのマヒが解けた!!

 

(*ツッコミ=眠り・混乱・魅了・マヒを、ハリセンで叩き一定確率で治す技。会心のツッコミが出れば100%治すことができる)

 

 

 

「いってえなー、まだヒリヒリすんよ」

巨大化したハリセンで後頭部を勢いよく殴られたリョンが、自分の頭を撫でながら不満そうに言う。

「生きてるだけマシと思いなさい。毒ガスだったら死んでたかもしれないわよ」

壁、床、天井と、洞窟内部全てを調べながら、アニアが言った。

「そりゃそうだけどー。まんげつ草もオレ大量に持ってるし・・・ブツブツ」

「何か言った~?」

「いいえー別にぃーーー」

クスッ。中に入らず、扉の影でビクビクと大人しく待機しているリョンが少し可愛く見える。

一度失敗しただけに、多少は慎重になっているようだ。

アニアが念入りに調べ終わると、入ってよろしいの許可がおりた。今度は恐る恐る足を踏み出す。

「はー、こえっなー」

「もう大丈夫よ。ワナは外したわ。全部で12ヵ所あったわね」

「12ヵ所も!?やっべー」

「まあ、あったけど」

言いかけてアニアは辞めた。

「ん?」

「いいえ、何でもないわ。まだ憶測の段階だし」

アニアはそう言うと、置いていたランタンを手に取った。

持ち上げたランタンで洞窟内が明るくなる。リョンの目に石造りの祭壇が見えた。

四角い石が丁寧に詰まれ、一つ一つの石に古代文字が彫ってある。

その、いかにもといった祭壇を見て、リョンは急にソワソワし始めた。

「なあ、コレもうワナ外してあるんだろ?じゃあちょいと・・・」

そう言いながらリョンが祭壇に触ろうとした。

「ああ!待って!」

アニアが叫ぶと同時にリョンは見えないチカラに弾き飛ばされてしまった。

飛ばされたリョンは床に転がり、後頭部を打ち付けてしまった。

さっきアニアに叩かれた箇所である。

「いってぇー!ワナは外したんじゃないの!?」

尻もちをつき、両手で頭を抱えながら叫ぶリョンに、アニアはやれやれといった顔をしながらゆっくりと近づいた。

「ワナは全部外したわ。でもね、祭壇には封印が施されてるの」

「封印!?」

「しかも魔法使いじゃないと解けないような、ね」

「えー、オレ魔法使い出来ないし・・・。そうだ!アニアちゃん、キミがいるじゃん」

マヌケな声を出すリョンに、二度目のツッコミをしたくなる。その衝動を抑えながらアニアが言った。

「仕方ない、いったん戻りましょ。気がノらないけど転職するわ」

 

 

 

 

 

ルーラで城下町へと戻ったアニアはダーマの出張転職所で魔法使いになった。

レベル64。盗賊や賢者ほどではないが、そこそこレベルを上げている。

だが魔法使いの装備をあまり持っていない。賢者装備はあるが、レベルが合わなくて使うことは出来なかった。

「もう久しぶりだしな~、魔法使い」

アニアは転職所の着替え室で水の羽衣に着替えると、アークワンド(両手杖)を手に持った。

「うわー、手と足と頭は麻の装備?」

「いいの。これで!めったにやらないんだから」

麻は装備可能レベル1。つまり、とってもリーズナブルな初心者用の装備だ。

転職が終わると、二人は速足で元の洞窟へと戻っていった。

「それじゃ、封印を解くわよ」

アニアは両手杖を祭壇に掲げ、リョンには理解出来ない言葉で呪文を唱え始めた。




ワナの感じはトルネコのダンジョンを想像していただけたらと思います。
(ゲームやったことないけどな!)
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