ドラゴンクエストX 〜ワルキューレ〜   作:リョンさん

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言ってしまった言葉は戻らない。
ハルカの発言にショックを受けたオルセリアは別行動を取ってしまう。

ミュスナは、オルセリアを追い、先にスイの塔の最上階に、
ユイナは、ハルカと共に、そのあとを追うことになった


第19話 でも愛してる

天ツ羽の間、フウラの話によると、ここに目的の衣、

風の衣があるらしいが、

 

あたしたちを迎えたのは、立派な祭壇では、なかった。

桃色の、ファンシーな部屋だった。

 

「……なんだここは?

雰囲気が一変したな……」

 

きっと、あたしと同じく仰々しい、エルトナ風の祭壇を想像していたのだろう。

 

しかき、出迎えたのは、年頃の女の子よろしく、ピンクピンクしたお部屋だった。

 

「いい趣味だな、目が痛くなる」

 

部屋の中央に置いてあるテーブルも、部屋の隅に、等間隔に置いてあるツボも、かなり高価そうなものばかり。

 

奥に佇むベッドは、まさに、「お姫様のそれ」だ。

 

「あーいうベッドに寝れば、あたしもお姫様だな」

「牛は、藁で寝るがいい」

 

聞き捨てならないことを言うオルセリアを、

「あぁん?」と威嚇するが、すっかり慣れられたようだ。

 

オルセリアは、ベッドに近づき、勢いよく飛び込んだ。

 

「見ろ!ふわふわだぞ!これ欲しいな!」

「いかにも頭の悪そうな感じが、よく似合ってるじゃないか」

 

ベッドで飛び跳ねるオルセリアを、苦笑しながら、見るしかし大きなベッドだ。

 

「でけーベッドだなー。オルセリアが6人くらい寝れるだろう」

 

どんな行為に及んだら、こんなスペースが、必要になるんだろうな

 

と、軽く、そんな想像をしてみたところで……

 

「み、ミュスナ!」

 

オルセリアが叫ぶ。

あたしも、背後に気配、そして、強烈な怪物のニオイを感じた。

 

振り向きながら、振り下ろされた、それを躱す。

振り下ろされたのは、巨大で、強大な、腕。

 

「……この部屋の主か。」

 

竜の腕だった。

 

かなりメタボリックな体型の竜が、あたしを襲った。

目は鋭いが、つぶら。首には桃色のリボン。

ぽこんっ、と出たお腹は、何だか愛らしい。

 

黄色い体色の、中量くらいの竜だ。

 

「おい、オレサマがトイレ行ってる間に、勝手にお邪魔してるお前らは、誰だよ」

 

しゃ、喋っただと……?

しかも、無駄にいい声で!

 

……いや、焦るな。

こういう時は、先手必勝た。

 

「……郵便局員だ!」

 

床を、蹴る。

飛び上がりながら、拳を振りかぶり……

 

竜の腹に、思い切り、殴りつける!

不意討ちは、完全に決まった。……が

 

「……なにも頼んでないぞ?」

 

驚くことに、あたしの拳は、ヤツの腹に取り込まれていた。

脂肪に包まれていた、という表現が正しいだろう

 

「ぐ……っ」

 

まずい、腕を引き抜こうとするが、抜けない。

ずむむむ……とか気持ち悪い音がなって、あたしの腕を腹の中へと引き込む。

 

「ヒトにしては、いいパンチだが……」

 

竜は、大きく息を吸い……、

風船のように、腹を一気に膨らませた!

 

それだけで、あたしの身体は、吹き飛ばされた…!

 

「そんなんじゃ、届かないな。クーリングオフだぜ、

郵便局員さん」

 

オルセリアのいる、ベッドへと、叩きつけられる。

それが、幸いだった。

 

「なんだよ……!あの腹……!」

 

衝撃を包み込むほど、柔らかいと思いきゃ、膨らんだ瞬間、恐ろしく硬かった。

 

勢いが足りないか……、拳がダメなら……

 

「あたしの十八番は、蹴りだッ!」

 

また、飛び上がりながら、今度は、ヤツの横腹に、蹴りを入れた。

 

「ミュスナ!あいつに物理攻撃は……!」

 

オルセリアの忠告は、1歩遅い。

もう、あたしの脚は、ヤツの腹に取り込まれ、抜けなくなっていた。

 

「凶暴な女だぜ」

 

あたしの全力の蹴りを、受けておきながら、

悠々と、深いため息をついてやがった。

 

……そうだ、このまま、蹴り抜けば…!

 

再び力を入れた脚を、ヤツの腕が、掴んだ。

 

「やれやれだぜ」

 

あたしを持ち上げ……

 

「おいおいおい…!?」

 

叩きつける気か、あわてて受け身を取ろうと、体勢を、整えた。

 

ヤツは、床に、あたしを叩きつけた。

 

背中に、強い衝撃を感じ、腹の中の団子が、逆走しそうになるが、なんとか受け身に成功。

 

それに、大したダメージじゃない。あたしは、すぐに立ち上がれた。

 

「……はぁ。ちょっとタンマな」

 

また、ため息ひとつ、ついてから、あたしを、指をビシッと指してから、中央にあるテーブルを片付けた。

 

いちいち癪に障るヤローだ。

 

「よし、来な。お前、名前は?」

 

手を打ち鳴らす竜。

 

「ランガーオのミュスナだ」

 

シンプルに、出身と名を教える。

 

「オレサマは、プスゴン

あるお方の命令で、ここの、『かぜのころも』?を、

守ってやってる」

 

プスゴンは、両手を広げて、それは、自分の偉大さを示すようだ。

 

「ここには、数え切れないほどのエルフ共が、その衣を取りに来てな?

ヤツら、どーしてると思うよ?」

 

……生きてるはずがないだろう。

 

「丁重におもてなしして、お帰りいただいたんだろ?」

 

プスゴンは、ニヤリと、笑った。

 

「おもてなし、ってとこは、合ってるぜ。

例えば、こういう風にな」

 

プスゴンは、指をパチンと鳴らす。

 

天井から、イチゴの置物が、4個、振ってくる。

 

「……? なんだこれは……?」

 

傍観していた、オルセリアのとこにもだ。

近くに落ちてきた、イチゴの置物を、まじまじと、見ている。

 

あたしの鼻は、そこで、ある物を嗅ぎ付けた。

 

それは、大量の、火薬。

 

「オルセリア!それを離せ!」

 

あれは、爆弾だ。

あたしは、ベッドに飛び乗り、イチゴの爆弾を、蹴りつけた。

 

飛び乗ったときには、すでに、着火されていた。

蹴ったが、飛距離が、近い。

 

「……クソッタレが……!」

 

オルセリアに覆いかぶさる。

背中で、爆弾が、爆発した。

 

爆発は、近かったが、鎧のおかげで、軽傷だ。

 

「ミュスナ…、しっかりしろ……!」

 

オルセリアが、あたしの下で、心配そうに、声をかける

あたしは、黙れ、と伝える。

 

「しーっ…」

 

あたしは、そんなオルセリアに、ヘタクソなウィンクをひとつ。

唇に、人差し指を当てる。

 

「……今ので、くたばったか

まァ、冥土の土産に、教えてやるよ」

 

すっかり油断したヤツが、無防備に、近づいてくる。

 

「おもてなし、されたエルフのお客さんは、今、ここにいる。」

 

ぽんぽん、と。腹を叩く音だろう。

つまり……、食ったのか。

 

「オーガを食うのは初めてだけどな……

まァ、仲良くやれよ?」

 

ヤツの影が、あたしを、覆う。

 

……今だ…!

 

「テメーが、あの世でなッ!!」

 

叫びながら、立ち上がり……

 

思い切り脚を、蹴りあげる!

 

「あぁあぁあぁああぁッッッ!!」

 

脚が長いというのは、とにかく得で、素晴らしい。

 

あたしの蹴りは、見事、ヤツの目を抉った。

 

「て、てめえ……!てめえ……!!

オレサマの左目を……!」

 

プスゴンは、目を抑えながら、ゆっくりと、後退した。

そこは、脂肪は、ないんだな。当たり前か。

 

脚の長さもあるが、ベッドがデカイおかげで、大ダメージを与えられた。

 

「その立派な蓄えが出来るまで、何匹のエルフを食ったんだ?」

 

ベッドを降りながら、プスゴンの腹を指さした。

 

「覚えてるわけねぇだろ!!」

 

憎悪を乗せた声で、続けた。

 

「お前らは、今まで食ったパンの枚数を覚えてんのか…!?」

 

食人ならではの理屈だ。

不思議と聞き覚えが……、名セリフなのかもな。

 

「そうか」

 

格闘家のように、フットワークを取る。

 

槍があれば、もう少しうまく戦えたと思うが、仕方ない

 

「お前は、ここで殺す」

 

プスゴンは、首のリボンをほどき、左目に、眼帯のように、巻き付ける。

 

「死ぬのはお前だァ…!」

 

ヤツを闘志が、その身に、満ちる。

先ほどまで、本気ではなかったようだ

 

比べ物にならないくらい、巨人な気が、あたしの脚をすくませた。

 

だが……

 

「面白れぇ、やってみろよ……!」

 

面白いと思ってしまうのは、オーガの本能だろう。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「やっと、着きましたね……」

「けっこう、迷ってしまいましたね……」

 

1方、わたしたちは、ようやく、最上階に到達できた。

姉さんは、すぐに来れたようだ。

 

「ミュスナさんは、迷わず、ここまで来れたのでしょうか?」

「たぶん、最上階の強い怪物の気配を追ったんだと……」

 

ニオイを追ったり、何かをクンクンしてる姿は、まるでワンちゃんみたい。

 

「まるで、狼みたいですね」

「あ、そんな感じですね!気高くて、孤高って感じで!それで、気難しくて、ちょっと非情で!」

 

我ながら褒めてないなぁ、でも、まさに狼って感じ。

 

頑な心で、迷いがない。そして、

 

「でも、狼は、群れを大切にする優しい生き物ですよ」

 

そう、決して、仲間を見捨てない。

銀色の、狼さん。

 

早く姉さんに会いたいな。

 

そう、思った、その時、天ツ羽の間の扉が、開かれた。

そうして、飛び出したきたのは、息を切らした、オルセリアさん。

 

「ど、どうしたんですか、オルセリアさん!」

 

オルセリアさんは、わたしたちを見ると、安堵したように、へたりこんで……

 

「た、助けて!ミュスナが……!!」

 

一瞬、気まずい顔をした、ハルカさんも、表情を変えた

わたしは、何かを考える前に、天ツ羽の間に、飛び込んだ。

 

すると……

 

竜の尻尾をお腹に叩きつけられ、吹き飛ばされる姉さんが、いた。

 

「姉さん……!!」

 

わたしがいるほうと、反対側に、吹き飛ばされてしまいかけ寄れない。

 

わたしは、姉さんと、竜の間に、指を向けた。

 

「イオラ!!」

 

姉さんに追撃しようときた竜は、閃光を、躱して、距離をとる。

 

「ヒャダルコ!!」

 

ハルカさんの声だ。竜のまわりに、氷が降り注ぐ。

 

「ちくしょう!新手か……!」

 

竜は、そう叫んで……叫んだ?竜が!?

 

「まァ、いい。お前らを殺してから、あの銀髪をなぶり殺しに……」

「姉さんをよくも……!!」

 

傷だらけで、動けていない姉さんを見たら、怒りがわいてくる。

 

「イオラ!イオラ!!」

 

連発する。

竜は、苦しそうに呻くが、倒れてくれない。

 

「この、地味女が……!お前から殺してやろうか……!?」

 

イオラを浴びながら、近づいてくる。

ハルカさんも、ヒャドで、応戦するけど、竜は足を止めない。

 

「なんてタフなんだ……!」

 

ハルカさんが言う。

 

竜の影が、わたしたちを、覆った。

 

「地味な女と、羽虫が2匹……ひねり潰してやる!」

 

まずい、やられる……!

その、瞬間、その竜の頭に、何かが、当たる。

 

円盤状の、なにか。

投げたのは、姉さん。

 

「悪い、趣味が悪すぎて、フリスビーかと思っちまった」

 

高価なツボの、蓋。

竜は、怒りを、つのらせた。

 

「オレサマのコレクションを……殺すッ!!」

 

竜は、姉さんへと、向かっていった。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

やばいやばいやばい死ぬ死ぬ死ぬ

 

あたしの頭の中は、そんな感じだ。

だが、それでも、ユイナを傷つけさせるわけには、行かない。

 

「殺すッ!!」

 

うまく、挑発にのったようだ。

 

怒りにのった、大振りな攻撃を、躱す。

そして左側へ、回る。

 

「こいつ、死角になってる左側に!?

戦い慣れてやがる!」

 

ツボを、振り回す!

デカイツボだ。重いが、プスゴンの顔を殴るつけた。

 

ツボが砕け、プスゴンがよろめく。

その砕けたツボの先端を、ヤツの腹に突き立てる!

 

「ぐぁっ……!

くそっ、オレサマのウルトラハイセンスのインテリアで、ぶっ刺しやがって!」

 

言いながら、ヤツは、あたしを渾身のチカラで殴りつけた。

 

あたしは、また、すごい、ぶっ飛ばされたが、ユイナの近くへ、幸いにも、行けた。

 

「ゆ、ユイナ、ごめん死にそう、回復してくれ…」

「ご、ごめんなさい、それがさっきのイオラで……」

 

マジかよっ

どうすんだ、あたし死んじゃうよ?

 

「ごめんなさい……ごめんなさい……

許せなくて……」

 

な、泣きそう……、怒れないよ、こんなの

あたし、死にそうだけど。

 

「……あたしのために、怒ったんだろ?ありがとな」

 

ユイナは、なんとか泣かずにすんだが、事態は好転したりしない。

 

「私を逃がすために、ミュスナは一人で……」

 

オルセリア、泣き出しそうだ。

それどころじゃないだろう……

 

「…セリア、考えがある。」

 

その空気を一変させたのは、ハルカだ。

オルセリアは、少し、ハルカと話すのに動揺したが、話を聞くようだ。

 

「キミの最大火力で、あの竜を消し炭にするんだ」

 

未知数の、オルセリアのチカラ。

この戦局を変えるには、これしかない。

 

「む、無理だ!お前達も吹っ飛んでしまうかも……」

「僕が横から調整する!」

 

僕が、調整。その言葉に、オルセリアは、表情を喜ばせた。

……が。

 

「だ、ダメだ!1人で出来ないと、ダメなんだ!」

「セリア!そんな場合では……!」

 

ハルカは、ぐっ、と言葉を抑えた。

そう、それでいい。

 

「僕が……悪かった。

あんなこと、言うべきじゃなかった。」

 

オルセリアに、かける言葉は、それだけで充分だ。

あたしは、立ち上がる。

 

「姉さん、なにを……!?」

 

ユイナが、あわてて、フラつくあたしを支えた。

 

「時間を稼ぐ」

「そんな身体で、だめです!」

 

そんなに必要ない。少しでいい。

少しで…、いいが……

 

「大切な時間だ」

 

その意図は、ユイナにだって、分かってる。

苦渋、と言った感じで、引き下がってくれた。

 

「大丈夫、死にはしない。」

 

水竜のときのようなあんな無茶はしない。

だが。

 

「あたしの全力で、お前たちを守る。」

 

こちらを睨む、プスゴンを、睨み据える。

 

「オレサマの必殺技で、全員、一掃してやるぜェ!」

 

必殺技……!あたしは、身構える。

 

プスゴンは、床を蹴り、その体型から信じられないくらい、飛んだ。

 

「フライング・ボディプレスだぜ!!!」

 

恐ろしく、そのまま、

だが、恐ろしい、落下速度。

 

あたしも、ユイナたちも、よけられない。

 

ならば……

 

「はぁあぁああッ!!!!」

 

迎え撃つだけだ…ッ!!

あたしは、全身全霊を、右腕に、集中させる。

 

ヤツの体重全てを、右腕で受け止め、吹き飛ばす…ッ!!!!

 

「潰れろォォォ!!!」

 

濃くなる影、落ちてくる巨体。

 

全神経を集中させ、拳を、ヤツの左頬に打ち込んだ!!

 

「ぐぅ……!」

 

……腕が、砕けて落ちそうだ。

……が、それは作戦の成功を意味する!

 

このまま!ヤツの左目に、親指をかけて!

 

「お……らァアァッ!!!」

 

殴り抜けるッ!!!!

 

腕のチカラ以上の、衝撃を生み出した。

それは、拳の絶技、『正拳爆撃』。

 

そう、後、名付ける。

 

「な……にぃ!!?」

 

プスゴンの巨体は、空中で軌道を逸らされ、あたしたちの、すぐ真横に落下した。

 

「ね、姉さん……、腕が……」

 

くそ、腕が折れた。

利き腕だぞ、クソッタレめ

 

……この、クソッタレが!!!

 

怒りのままに、倒れるプスゴンを蹴りつける!

 

眉間を蹴られ、白目を剥いたようだ。

それを確認してから、振り返る。

 

「セリア、僕を信じろ」

「けど……!」

 

まだやってた。

あたしは、2人に言う。

 

「この腕じゃ、こいつを倒せない」

 

ぷらん、とした腕を、2人に見せて、

頼んだ。

 

「おまえら2人で、あたしたちを、助けてくれ」

 

これが、効いた。

 

2人は、こくん、と頷く。

 

「セリア、すまなかった。

キミの想い、…その」

 

オルセリアが、かぁっ、と赤くなる。

 

「……嬉しかった。

僕も、伝えたいことがある」

 

オルセリアの鼓動が、ハルカの鼓動が、

そしてユイナの……なんでお前が一番ドキドキしてんだ

よ。

 

聞こえた。

 

「それは、終わってからだ。」

 

手を差しのべるハルカ。

それを取るオルセリア。

 

「うん!」

 

オルセリアは、全魔力を開放した。

部屋が熱気に包まれ、巨大な火球が現れる。

 

「セリア、もっとだ!もっと!もっと来い!

僕を信じろ!」

 

ハルカが言うと、さらに、火球が大きくなる。

ハルカは、オルセリアに触れ、魔力を調整している。

その手は、少し火傷している。

 

「信じてる…!」

 

発火しそうなほど、ハルカの手が赤く光る。

苦痛に顔を歪ませるが、彼は耐え切った。

 

オルセリアの身体は、宙に浮いた!

 

「なんていう魔力……これは、『メラゾーマ』…?」

 

巨大な火球を見上げたユイナが言う。

 

「いや……それ以上だ……」

 

メラゾーマより、上って確か……

 

「メラガイアー……?」

 

ユイナが、呪文名を、告げた。

オルセリアは、それを叫んだ。

 

「サウザント・ノヴァーーーーーッ!!!!」

 

メラガイアーじゃないんだ…

 

が、それは、名前負けしない威力だ。

 

火球は、倒れ伏すプスゴンを襲い……

巨大な火焔の渦となった。

 

「あぁあぁあぁああ!!!」

 

プスゴンが、起き上がる。

火にまかれながら、走り回る。

 

「あぢぃ!あぢぃぃい!!」

 

窓へと、乗り出す。

 

「ちくしょう!ちくしょー!!!」

 

そのまま、湿原へと、落ちていった。

 

焦げた部屋、窓枠を見て、

あたしは、中指を立てた。

 

「その火で痩せるといいな、メタボ野郎」

 

言い放ち、一気にフラついた。

「姉さん…!」ユイナが支えてくれる

 

そして、安心からか、意識が飛んだ。

 

勝つには、勝った。

なんとか、死なないで。

 

 




だいぶ暴れ回ってますがプスゴン大好きですよ?
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