オーバーロードと桃太郎のクロスオーバーです。
設定がかなりオーバーロード寄りになっているので、苦手な方はご遠慮ください。
桃太郎が原作でした。申し訳ございません。

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あらすじ

川でモモンガ様を拾って、それが育って鬼退治をするお話です。


誤字脱字あれば教えて下さい。
批判もかなり覚悟してます。どうぞ。


モモ太郎

 むかし、むかし、あるところに、

 お(ばあ)さんと、お(じい)さんと、お(ばあ)さんと、(いぬ)さんと、花嫁(はなよめ)さんが住んでいました。

 

「あのさぁ、シャルティア。家の中ではやめてって言ってるじゃん」

「……ちっ。おぬし、まだ出発してなかったでありんすか」

「え、えっと、お、お姉ちゃん。どうしたの?」

 

 お婆さんは何となくムラムラしたので、花嫁さんの、たわわに実った乳房(ちぶさ)を揉みほぐそうとしましたが、お婆さんに見つかって、怒られてしまいました。

 

「……しかたないでありんすねぇ。ほら、行くでありんす」

 

 そういうと、お婆さんは、花嫁さんを連れて、しぶしぶと川へしっぽりしに、お婆さんと、お爺さんは、飼い犬に乗って、仲良く山へモンスター狩りに行きました。

 

「……あっあっあっ、あー」

 

 お婆さんが、いつものように花嫁さんの顔に乗り、秘部(ひぶ)を舐めさせて快感に浸ってにいると、ドンブラコ、ドンブラコと、霧のように見える絶望のオーラを纏った髑髏(ドクロ)が流れてきました。

 

「――まぁ、なんて素敵な髑髏でありんしょう! あのチビに自慢できるでありんす!」

 

 お婆さんは、生粋の屍体愛好家(ネクロフィリア)だったので、髑髏を大変気に入りました。

 その髑髏をひろいあげて、ベロリと眼窩のあたりを一舐めすると、家に持ち帰ることにしました。そして、家に帰ってきたお婆さんは、お婆さんの静止も聞かずに、神棚を設置して髑髏を掲げます。

 

「これはきっと、神さまに違いないでありんす」

「……うーん、たしかに何かすごい感じはあるね。マーレはどう思う?」

「あ、あの、僕も凄いと思うよ。お姉ちゃん」

 

 部屋の神棚で、絶望のオーラを垂れ流す髑髏の神さまの訪問に、みんな大喜びです。

 

「私が命名するでありんす。モモ太郎。この神さまはそう呼ぶように」

「悪い気はしないけど、理由は?」

「なんとなく」

「あんたさぁ……」

 

 お婆さんの安直な考えで、拾った髑髏の神さまを『モモ太郎』と名づけました。

 

「で、でも、不思議としっくりくるよ」

「うん……まぁ、ね」

 

 ――ニヤリ。

 

 不敵に笑い顔を作ったお婆さんに、お婆さんが食って掛かります。

 

「何がおかしい! この偽乳!」

「うるさいドチビ!」

 

 と、いつもの様に喧嘩して、夜が更けていきました。

 そして、家の皆に暖かく見守られ、いつの間にか手足が生えたモモ太郎は、スクスクと山でパワーレベリングを繰り返していると、とてもとても強いオーバーロードになりました。

 

 ――これが、おれ?

 

 そしてある日、モモ太郎が言いました。

 

「まずは情報収集だ」

「「ハッ!」」

 

 目の前で平伏するお爺さんとお婆さんたちに様々な指示をだして、モモ太郎は世界の情報を集めていきました、

 

「――なるほど、その『鬼ヶ島』。それがこの世界の強者なんだな」

「はい、近辺の人間たちの街から宝を盗んで溜め込んでいるそうです」

「ふふ、コソ泥風情か。それは丁度いい」

 

 モモ太郎は鼻で笑いました。名声を得るには格好の獲物だと思ったのです。

 お婆さんは、モモ太郎のために、いくつかの肉団子をこしらえて渡しました。

 

「……ん? シャルティア、一体誰が食べるんだ?」

「あっ……そうでありんした」

 

 誰も必要としないので、肉団子はゴミ箱に捨てられました。

 

 

 

 

 旅の途中で、白ひげを生やした初老のイヌに出会いました。

 イヌはこちらをみるやいなや、片膝をつき、頭を垂れました。

 

「私の名前はセバス・チャンと申します。至高の御方、どうか私を旅の一行に加えてください」

 

 鋼の忠誠心を見せるイヌを、モモ太郎は歓迎しました。

 そして、今度はずる賢そうなサルに出会いました。

 

「私はデミウルゴスと申します。至高の御方、そこのイヌよりも、必ずお役に立てることでしょう」

 

 ゆっくりと頭を下げるサル。

 高貴な相手に従僕がするような、深く敬意に溢れたその振る舞いをモモ太郎は喜びました。

 イヌとサルが、どちらがモモ太郎の後ろに並ぶか順番を争っていると、キジに出会いました。

 

「……モ、モ、モモンガ様ー!」

 

 突然叫んだキジが、まっくろな羽を広げてモモ太郎に襲いかかりました。

 モモ太郎の貞操の危機です。しかし、それを見過ごす仲間たちではありません。頼りになる仲間たちに、すぐさまキジは押さえつけられて、家に強制送還されました。

 

 こうして、イヌ、サル、お婆さん、お爺さん、お婆さん、犬さん、花嫁さん、の仲間を得たモモ太郎は、船を使って、ついに鬼ヶ島へやってきました。

 

 

 

 

 鬼ヶ島では、鬼たちが街道の商人などを襲って宝を溜め込み、酒池肉林を楽しんでいました。

 

「リリア!」

 

 さっそく船頭を始末すると、一気に襲いかかります。

 しかし、モモ太郎には油断はありません。

 

「アウラとマーレは周辺警戒をしろ、デミウルゴスが指揮を取れ、シャルティアとセバスは私に続け」

 

 モモ太郎は死体を屍の騎士に変えると、鬼たちに突撃させました。

 

「オオオァァァアアア―――!」

「……これで相手の強さがはかれるだろう」

 

 屍の騎士は、歯向かう鬼たちを次々と殺していきました。

 ある鬼は、胸を踏みつけられ、またある鬼は、ノコギリのようにギコギコと剣で斬り裂かれ、またある鬼は、何度も何度も剣を突き立てられて、叫び声をあげました。

 

「ぎゃぎゃぎゃぎゃ、おかね、おああ、おかねあげまじゅ、おえええ、おだじゅけて――」

 

 屍の騎士は、剣を振り回して大暴れです。

 

「流石はモモ太郎さまが御作りになった下僕でありんす。このシャルティア、感服でありんすぇ」

 

 満身創痍の鬼たちは、切り札を出しました。すると、世界が光で満たされます。

 

「<聖なる極撃(ホーリースマイト)>を放て!」

 

 ゴジュウ、と、音を立てて光の柱が屍の騎士を瀕死に追い込みました。

 

「ははっ! 見たか! これが神の力だ!」

 

 屍の騎士を倒した鬼たちは大喜びです。

 そこに、モモ太郎たちが絶望を引き連れてやってきました。

 

「絶望を知れ、<暗黒孔(ブラックホール)>」

 

 宴もたけなわ、モモ太郎の魔法で、鬼たちは静かになって自分たちの運命を悟りました。

 

「ま、待て! ちょっと待って欲しい! モモ太郎殿……いや、様!」

 

 焦った鬼の親分は命乞いを始めました。

 

「私たち……、いや、私だけでかまいません! 命を助けてくださるなら、望む額を――」

「やれ、セバス」

「ハッ!」

 

 イヌは風のように早く動いて、残った鬼たちを殺していきました。

 一通り殺し終えた頃、モモ太郎の頭に直接声が聞こえてきました。

 

『――モモ太郎さま。アウラの警戒網に強者と思われる者たちがかかりました』 

 

 サルの声です

 さっきの勝利で気を良くしたモモ太郎は、その鬼たちもついでに皆殺しにしました。思ったよりも強かったですが、頼れる仲間たちがいたおかげで、造作もありませんでした。鬼たちから金銀財宝をすべて取り上げると、皆で家に帰りました。

 

 帰って来たモモ太郎の無事な姿をみて、謹慎していたキジは大喜びです。

 そして、さらなる財宝と力を求めて、モモ太郎は世界に足をかけるのでした。

 

 ミーンミーンミンミン。

 

 それは夏の暑い日のことでした。

 

 

 おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<おまけ>

 

デス太郎

 

 むかしむかし、お婆さんの執拗なセックスアピールに、うんざりしたお爺さんが川で黄昏れていると、川の上流から、ドンブラコ、ドンブラコと人間の死体が流れてきました。

 

「村人の死体か……中位アンデッド作成! デスナイト!」

「オオオァァァアアア―――!」

 

以下カルネ村へ

 

おわり

 

<おまけ2>

 

デミウルゴス、太郎

 

 むかしむかし(略)

 お爺さんは、最近川で興行を始めました。

 お腹がぷっくり膨れた女性を、川に次々と落として、川の岸まで泳がせて出産させるという賭け事です。元気な子供を産めたら自由になると聞かされている妊婦たちは必死に泳ぎます。

 しかし、川で出産してしまったり、泳ぎ切っても中の子供が死んでしまえば脱落です。

 一生懸命な母親たちの様子に、観客席の悪魔たちや、貴賓席の人間たちも大喜びです。流れるようにオッズの数字が変わります。

 

「デミウルゴス様。あなたわ本当にお優しい。わたしわ感涙の極みです!」

「ほう、何故かな?」

 

 道化師は大仰に両腕を広げて語り始めました。

 

「はい。本来ならば、子を亡くすことわ、とても悲しいことです。しかし、デミウルゴス様わ、これを皆々様で喜び合う儀式にされた。これを感動と言わず、何というでしょうか!」

「しかし、子を亡くした母親は悲しんでいるのではないかね?」

「それは一面に過ぎません。ここで脱落した者たちわ、夫と愛の営みをして、また子を授かることが出来るのです。おお、なんと素晴らしいのでしょう!」

 

 歓喜の声をあげる道化師に、お爺さんは満足気に頷きました。

 

「なるほど、まさにその通りだよ。ところで、そろそろここも手狭になってきたね」

「左様でございますか。偵察隊が『鬼ヶ島』を発見しております」

「……それは素晴らしい。では――」

 

おわり

 

<おまけ3>

 

 モモ島太郎

 

 むかしむかし(略)

 心優しいモモ島太郎が浜辺を歩いていると、近所の子供達がコキュートスを捕まえていじめていました。

 

「やーい、裸族ー! 裸でありんすー!」

「皮膚が鎧代わりなんですぅー!」

 

 見ると、コキュートスは下顎をガチガチと鳴らして、警戒音を響かせています。

 

「おいおい、もうやめてあげなさい」

「「ハッ! 申し訳ございません!!」」

 

 平伏する子供たちを追い払うと、コキュートスはお礼をしたいと言いました。

 

「是非、御身ニ竜宮城マデ来テ頂キタイノデス」

 

 竜宮城は海の中ですが、モモ島太郎はアンデッドなので問題ありません。

 せっかくなので、ご招待にあずかりました。

 やがて、立派な御殿へ着きました。

 

「あ、モモンガさんじゃん。こんなところにいた!」

 

 バードマンの姿をした男が、モモ島太郎に話しかけました。

 モモ島太郎がびっくりしていると、次々と知っている人達が現れました。

 

「ギルマス、どこいってたんですかー」

「もーお兄ちゃん。待ってたんだよー」

 

 キョロキョロと辺りを見渡していると、白銀の騎士が近づいてきました。

 

「モモンガさん。私たちはいま竜宮ダンジョンを攻略する会議中なんです」

「たっちさん……みんな、みんな」

 

 涙声のモモ島太郎でしたが、次の瞬間、思い切り声を上げました。

 

「アインズウールゴウン万歳!」

 

 突然の叫び声に驚く仲間たちに茶化されながら、41人の輪の中に入って行きました。

 こうしてモモンガは、竜宮城で、ずっと夢の時間を過ごすのでした。

 

 おわり

 

 

 

<おまけ4>

 

闇妖精人間、ベラ、ベロ

 

アウラ「ねえ? 人間になりたい?」

マーレ「へ? ど、どうして?」

アウラ「だよねー」

 

おわり




配役

桃太郎:モモンガ様
お爺さん:マーレ
お婆さんA:アウラ
お婆さんB:シャルティア
飼い犬:フェン
花嫁:ヴァンパイア・ブライド
きび団子:ロバーデイク

イヌ:セバス
サル:デミウルゴス
キジ:アルベド

船頭:ザック
鬼たち:法国の人達
親分:ニグンさん
お宝:プレイヤーの遺産

セミ:コキュートス

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