「冗談じゃない、誰が入るか」
「そうかね?君は素質充分に見えるが」
「そんな大した闇なんざ抱えてない。」
ゲームでも思ったがホントに嫌な奴だな、この害悪を排除しないと…俺の身が危ない。
「どうしてもスカウトしたいなら…俺を倒して連れていけばいい…」
これは賭けだ、今の俺にそこまでする価値があるのか否か…
「いいだろう、今日の夜12時に闘技場に来るといい、そこで君を倒すとしよう。」
ワイスマンは口角を吊り上げて嗤うとそう言ってきた。
ここまで執着してこられるのは予想外だが仕方がない、ヨシュア君の襲撃を乗り切った時点で既にマークされていたんだろう…
「逃げ切れると思わないことだ」
クソが、わかってるよそんなこと…
「夜12時、だな…忘れるなよ?」
その後に食べた渾身ブイヤベースは…正直どんな味かわからなかった、死刑囚の気分だ全く…
その後もグランセルの探索をして時間を潰して、宿をとって休憩する
「(このままいくとマジでヤバいかもな…ステータス的に負けることはない…と信じたいが…)」
考えが纏まらずイライラしていると約束の時間が迫っていた…
「はぁ…」
闘技場に急いで行くと閉まっているはずの扉が開いている、どうやら右側しか開いていないところを見るとそっちから入れということらしい
「ふむ、5分前に到着か…君はどうやら律儀らしい」
闘技場に入るとアルバ教授の服装ではなく、《白面》のワイスマンの格好をしている奴が立っていた。
「その悪趣味な服装はどうにかならないのか?」
「震えているぞ?」
「武者震い、だよ…お前を倒して星杯騎士団に引き渡せば快挙だからな…最悪の破戒僧…《白面》のワイスマン!」
言い切ったところでワイスマンに向かって特攻を仕掛ける、コイツの技はほとんどが相手に阻害効果をもたらすものばかり、時空追放はやっかいだが接近戦に持ち込めばそれもできないだろう。
「やはり君は身喰らう蛇にふさわしい…だが…甘かったな」
「!?」
ワイスマンの背後にデカい眼のようなものが現れる、まさか…!?
「真・魔眼」
「ぐっ…」
奴までの距離、約90㎝…届かなかった…
「惜しかったよ、最初の口上が無ければ私も無事では済まなかっただろう」
嘲笑うように奴が言う…
「ほぅ、君はこんなことをしていたのか…しかも…」
コイツまさか俺の記憶を…
「■サか■と■■リンは元気かね?」
その瞬間、俺の意識は途切れた…
~ワイスマンside~
つくづく面白い存在だクロ・ナハト、まさか彼がゼムリア大陸より更に外からきた異邦人だとは…これは是非とも欲しい
「■サか■と■■リンは元気かね?」
やはり向こうの言葉ではこちらでの再現は難しいな
「その名を…」
彼の雰囲気が変わる、身体全体から黒いオーラを発し魔眼の拘束を弾いている…ここまでとは
「■■■■a■■■■■■!!!」
意味不明な咆哮を上げ魔眼の拘束を弾き飛ばすと突貫してくる。
「マズい!!」
咄嗟に防御姿勢を取るものの防御ごと私の身体は弾き飛ばされ宙を舞う
「(あぁ、これは骨と内臓がいくつか逝ったな…彼は…?)」
薄れゆく意識の中で見た彼は…オーラに相応しくないほど悲しい表情をしていた。
オリ主が持つチート能力その3、狂化(A)…ステータス(レベル含む)を2倍に跳ね上げる(もちろんレベルアップにより強化も適用)狂化が解除された場合ステータスも元に戻る