イシュガルの大陸に位置する永世中立国の『フィオーレ王国』。そのとある場所にある漁業の盛んな街『ハルジオン』。
そこにひとりの青年が居た。
その青年は魔導師ギルド「
「とりあえず酒場で聞き込みをしよう」
青年は今とある情報を聞きこの街にいるのである。その調査の一環で酒場の中に入った。
青年はスキンヘッドのいかつい見た目をした筋肉質な酒場の主人に声をかける。
「すみませんマスター。少しお尋ねしたいことがあるのですが」
主人は声を掛けてきた青年の身なりを見た。
長年この仕事をしていると客なのか客じゃないのか、やばい人間なのかそうでないのかの区別を見ただけでわかるくらいの眼を持っている自信はあった。
「なんだ坊主、客じゃないなら出てってくれ」
青年は眉間をピクリと動かし再度主人の顔を見る。
「マスター、同じことを2度言わせないでください。1度でいいことを2度言わなきゃあいけないってのはそいつは頭が悪いってことだからです・・・少しお尋ねしたいことがあるんです。3度目は言わせないでください」
主人は青年が放つ「凄み」に固唾を呑み額には冷や汗が1滴流れた。
(コイツの眼は『覚悟』している人間の眼だッ・・・。コイツにはやると言ったらやる....『スゴみ』があるッ!!)
「・・・チィッ、言いだろう。そのかわり一つだけだ。質問に答えたらすぐ帰ってくれ」
「十分だ、ありがとうございます。この街に今妖精の尻尾の魔導師が来ていると風の噂で聞いたのですがそいつの話を聞きたい」
主人は顎のヒゲを触りながら答える。
「あぁ、さっき来た客がそんなことを言っていた気がする。確か港の方で女を誑かしてるって話だ。妖精の尻尾って言えばそういう種類の悪い噂は聞かないギルドだがそいつに関してはどうもきな臭い印象だな」
青年は眼を鋭くさせる。
「確か妖精の尻尾の
「火竜...港にまだいるといいが…。では、約束通り質問が終わったので僕はで出ていくとします。ありがとうございました」
出ていこうとする青年をマスターは呼び止めた。
「坊主、お前はなかなか良い目と凄みを持っている。おそらく魔導師なんだろうが一応名前を聞いてもいいか」
青年は背を向けたまま少し考えたようにした後に答える。
「僕の名前はジョルノ。ジョルノ・ジョバーナ。魔導師です」