ジョジョの奇妙な冒険 妖精の尻尾   作:ぱなっぷ

4 / 6
第3話 火竜

〜数分前〜

 

船内ではジョルノによりあらかたの敵は片付いていた。残すは数人の男と偽サラマンダーだけである。

 

ナツは船に乗っているので乗り物酔いになってしまい1人だけグロッキー状態である。

 

「テメェら一体何者だ...」

 

ジョルノとナツはほぼ無傷で偽サラマンダーの方を見ていた。

 

「あなた如きに名乗る名は持ち合わせていない」

 

ジョルノは偽サラマンダー達に1歩、また1歩と近づいていく。

 

「お前達のやっていることは違法だ。それはお前達も理解しているはず。それだけのことをするというのならば『覚悟』をしているのだろう?今から自分たちがどうなるのかの『覚悟』を」

 

男達は思わず後ろに下がってしまう。ジョルノの放つ『凄み』にはそれだけの力があるのだ。

 

「おいお前らァ!何をびびってやがるたかが小僧2人だろうがよォ〜!!」

 

偽サラマンダーは必死に仲間を鼓舞しようとするもその額には冷や汗が流れている。

 

ジョルノが偽サラマンダー達に攻撃を仕掛けようとした瞬間、

 

突如として船の横っ面を幾度もの衝撃が襲った。

 

「な、なんだってんだァァァッ!!」

 

「何が起きているッ!?!?」

 

ナツたちは何が起きたのか分からず船はそのまま港へと押し戻されていった。

 

*

 

船は無残にも港にぶつかり全壊となってしまった。

 

アクエリアスのラッシュにより船は港まで戻されたが一緒にルーシィまで流されていた。

 

「あんた何考えてんのよ!!普通あたしまで流す!?というかそんな派手な攻撃は頼んでないわよ!!」

 

アクエリアスは眉間に手を当てウンウンと首を横に振っていた。

 

「不覚だ、私としたことが船までながしてしまうとはなァーーッ!!」

「あたしを狙ったんかァーッ!!」

 

「やかましいぞッ!!このアマッ!!私はしばらく彼氏と旅行に行く!!呼ぶんじゃあないぞッ!!」

 

と言い残しアクエリアスは星霊界に帰っていった。

 

「なんて勝手なやつなのかしら!!」

 

「あんまり関係は良好じゃないみたいだね」

 

派手な自体になっているため騒ぎを聞きつけて街にいた軍人達がぞろぞろとあつまってきていた。

 

「そんなことよりナツとジョルノは?」

 

ハッピーが吹っ飛んでしまった船の中からジョルノ達を探す。

 

ジョルノとナツはなんとか船の中から逃げ出しており無事だった。というかナツはジョルノに担がれていた。

しかし偽サラマンダーと何人かの仲間達も無事なようだ。

 

「ナツ、もう船からは降りたからそろそろ自分で歩いてくれないか」

 

ジョルノは乱雑にナツを放り投げナツは地面に落ちたがすぐに立ち上がる。

 

「おっ!揺れてねえな!!」

 

ナツは手をグルグルと回転させ改めて準備運動を始める。そして男達の方に向かい直す。

 

「さてと、そんじゃあお前らもう1度俺達によォく面を見せてみろ」

 

ナツはまるで雰囲気が変わったかのようなオーラを纏い男達に言う。

 

「何言ってっか分かんねぇがサッサとこいつらを片付けろ!!」

 

男達がいっせいにナツとジョルノに飛びかかる。

 

「危ないわッ!!ここは私が」

 

「ナツとジョルノなら心配ないよ。二人とも凄腕の魔道士だから」

 

男達がナツにおのおのの武器や魔法で攻撃しようとする。しかし、その攻撃はナツに届く事は無くナツの炎を纏った拳により叩き伏せられる。

 

「オレ達は妖精の尻尾の魔道士だ!!オメェらなんか見たことねぇぞ!!」

 

ルーシィはナツの言葉に驚く。

 

「妖精の尻尾!?ナツ達は妖精の尻尾の魔道士なの!?」

 

ナツの肩、ジョルノの胸元にある妖精の尻尾の紋章を見せつける。

 

「あの紋章!!本物ですぜェボラさん!!」

 

「馬鹿野郎!!その名前で呼ぶんじゃあねェ!!」

 

ジョルノの眉間がピクリと動く。

 

「ボラ....聞いたことがある。紅天(プロミネンス)のボラ...数年前に『巨人の鼻(タイタンズノーズ)』というギルドから追放された魔道士だ。魔法による悪行が過ぎたことにより追放されたと」

 

「別にテメェが悪党だろうが善人だろうが知ったこっちゃあねぇ。だが妖精の尻尾を語るのは絶対に許しはしないッ!!」

 

「ごちゃこちゃうるせぇぞビチグソがァァァ!!俺の魔法をくらえェェェッ!!」

 

ボラはナツとジョルノの雰囲気に気圧されながらも炎の魔法を放つ。炎の魔法はナツ達にまっすぐ飛んでいく。その魔法はナツに当たったかと思われたが何故かどんどん消えていっていた。

 

「マズイ!なんだこの炎はよォォォッ!!」

 

ナツはその炎をすべて食べたいたのだ。

 

周りの人間は何がなんだか分からず驚きを隠せない。

 

「ナツに炎は効かないよ」

 

ナツは炎を食べて自分のエネルギーにすることが出来る。

 

「食ったら力が湧いてきたァァッ!!」

 

ナツの体から溢れんばかりの魔力が迸り周囲の空気もジリジリと熱を帯び始める。

 

「ボラさん!!俺はコイツを見たことあるぞ!!」

 

「火竜の」

 

「桜色の髪と鱗みてぇなマフラー、コイツァ本物だ!!本物の」

 

「咆吼ッ!!!」

 

「火竜...」

 

ルーシィはその光景を呆然と見ていた。本物のの妖精の尻尾の魔道士を目の当たりにしいろいろな感情が胸の中を駆け巡っている。

 

ナツのブレスにより炎の膜があたりを覆う。

 

火が収まり周囲の様子が見えた時には既に男達は全員倒れていた。しかし、その中にボラはいない。

 

「ナツ!!ボラが逃げてるよ!!」

 

ハッピーがナツに向かって叫ぶがナツは全く動こうとしなかった。

 

「大丈夫だ。既にジョルノが行ったよ」

 

ボラと一緒にジョルノも姿が見えなくなっていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。