IS学園の言霊少女(本編終了・外伝スタート)   作:ひきがやもとまち

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自分なりに白式の運用方法を考えてたら、知らぬ間に出来てたので投稿した回です。
最後ら辺は、かなり気持ち悪いセリフが多くなってきますのでお気を付けてください。耐性が無い方は御遠慮くださいね?

それとなのですが、ようやくのようやくでバケモノ最新話の構成が完成しました。はじめてプロットを本格的に書いたので疲れましたよ本当に・・・。

尚、作者が好きな今季アニメの「ナイツ&マジック」に憧れた結果web版「Knight's & Magic」の影響が強く出る展開になってしまいそうであることをあらかじめ謝罪しておきます。ごめんなさい。

IS使って戦争するには生産コスト高すぎて向いてなさそうだったので、EOSに第一世代のISコアを搭載したフルスキンのゲテモノ量産機を出すしか思いつかなかったんですよぅ・・・

追記:すみません、言葉不足で勘違いを誘発しかねないと今更ながら気づいてので追記させて下さい。
バケモノは今まで書いた分に続く形で戦争へ突入する流れに向かっていくだけです。今のを消すことはあり得ません。むしろ今まで書いてた未完成の最新話を途中まで流用できてラッキーなくらいでした。
尚、原作3巻までは作者のお気に入りなので余り変更点は加えません。補足並びに次へと続く布石を打っていく程度です。文化祭なども大まかな流れよりも裏側で激変していく情勢を描いて行けたらなと思ってます。

――そして又しても蚊帳の外に置かれて捨て駒となる亡国機業。哀れです(-_-)

追加説明:もう一つ書き忘れてました。
今話は途中で風間から一夏に視点が変わります。分かるように一応、数行だけ間を開けておきました。


43話「一夏・ザ・リッパー」

「お~い、織斑ー。啖呵切ってたところ邪魔して悪いんだが、向こうさんがお前に言いたいことあるから出てこさせろってウルサいんだが、どうするよ?

 もう相手は首相官邸の屋上に仁王立ちして待ってるぞー?」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

 大見栄きって大風呂敷広げた直後に冷や水を浴びせられて、一気に正気へと帰還させられた二人。

 冷静さが戻ってきたのか多少気恥ずかしそうな表情で、織斑一夏は俺の隣まで歩み寄る。

 

 そして聞く。自衛隊の能力で解決は可能か否かを。

 

「ーー狙撃で仕留められるか?」

 

 迷いも躊躇もなく不意打ちの奇襲によって、表に出てきた立て籠もり犯人を一発で即死させられるか否かの御下問だが・・・・・・

 

「無理だろうな。相手は既にISを展開している。対戦車ライフルでもあれば話別だが、通常の狙撃銃でISバリアを貫くのは事実上不可能だろう。

 むろん戦車砲で人質諸共吹っ飛ばして良ければバリア展開に必要な機体エネルギーを大幅に削れはするんだろうが・・・全国同時生中継されてる最中にそれはちょっとなぁー」

「ふむ。やはり無理か。宮仕えの悲しさという奴だな」

「こちとら特別職国家公務員の身なんでね。妻子ある公務員にとって上からの命令は赤紙も同然さ。受けなければ職失って一家ともども地獄行きよ。生き地獄だけどな。

 いつの時代どこの国だろうとも、お財布の紐握りしめてる奴が一番強くて偉いのは自然の理だよ」

「まったくだ、詮無きことを聞いてすまなかったな。

 ーーそれで? 奴さんは俺になに言いたいって?」

 

 織斑の問いかけに俺は親指で後ろ指さしながら、向こうさんの位置を指し示す。

 俺の指が向けられた先に視線を送り、不思議そうな顔で再び俺に尋ね返す。

 

「一番高い場所に人質連れて出てきてるんだが・・・何がしたいんだアレは?

 狙い撃ちするに容易く、防ぐのに使う遮蔽物もない。おまけに空は敵より多数の味方が優位に戦える場所だ。ホームグランドである母国が戦場になっているのも無視できない。

 最悪、俺たち全員を倒したところでエネルギー切れを起こしたりしたら、強制不時着強制解除の末に暴徒化した一般市民の手に掛かって嬲り殺しにされかねないぞ?」

「何故かは知らんがIS操縦者ってのは、高い場所から下を見下したがるもんなのさ」

「なるほど、バカなんだな」

「そうとも言う」

 

『織斑一夏ぁぁぁっ!!』

 

「はいはい」

 

 どうせ聞こえないと分かった上で返事をしてやる織斑は礼儀正しい奴だな~。

 あっちの自称文明国の民にも見習ってもらいたいもんだが・・・・・・

 

「吾々は最先端文明国の民として、君の様に礼儀を知らない蛮族を弾劾する!

 戦功に驕ったか、君は敵手に対する敬意と礼節を忘れ、戦う者たちIS操縦者の名誉に泥を塗った! 身に覚えがあるだろう!?

 吾々は君の倨傲を弾劾し罰するために人質を一人、見せしめに殺す!

 日本国総理の死体だ! 命は返せなくなる代わりに身体だけは返してやる!

 半分だけだ! 吾々から君たちへ払う最大限の慈悲と礼儀の証だ!

 彼女の死を見て、今一度己が生き方を考え直し改めるがよーー」

 

 

 ターーーーッン!

 

 

 ーーしゅうううう・・・・・・

 

 

 

 硝煙の煙が立ち上るのを見て、俺は後ろを振り返る。

 そこにいたのはISのレーダーには引っかからない通常兵器、それも火薬式先込銃マスケットを持ったイギリスの美人メイドだった。

 

「失礼しました。誤射です。狙いが大きくズレてしまい、目標以外に命中してしまったことを深くお詫び致します。

 当てるつもりは無かったので、当然事故と他殺の両方の線でお調べいただけるんですよね?」

「・・・・・・お前ら・・・なぁ・・・・・・」

 

 今日何度目かのため息を吐く俺の背後でドサッという、人型大の重量物が落下して地面に叩きつけられる時特有の鈍い音が響きわたった。

 

 ゆっくり振り返ってみると案の定、小池総理ご自身の遺体だった。

 静かに瞑目してご冥福をお祈りする俺と、怒り狂ってイギリスメイドに食ってかかる幸原大臣は対照的であり、案外漫才コンビを組んだら売れるのかもしれないな。

 

「あ、あああああ貴女までなんて事してくれてんのよ!

 撃ったでしょ? 撃ったわよね? 撃ちましたわよねぇ今、総理に向かって必殺必中の狙撃でヘッドショット狙ってましたわよねぇぇぇ!?

 完全に殺意ある一撃だったから殺人罪が適用されるに決まってるでしょ、この人殺し!」

「誤解ですわ、大臣様。私は人質が殺されそうになったため咄嗟の判断で相手の武器を狙って一発だけ撃ち放っただけです。ですので、これは誤射です。

 どうしても殺人罪を適用したいのであれば、確たる物的証拠を示していただかないと・・・」

「なにその、三流サスペンス序盤において見るからに怪しいけど実は小物な容疑者の台詞みたいな言い逃れ!?」

「シャーロック・ホームズ発祥の国から参りましたので。

 まぁ、私個人としてはアラン・クォーターメンの方が格好良く見えて好きなのですが・・・」

「どうでもいいわぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 うん、今回のだけは大臣に賛成票を投じよう。流石にこの状況でその情報は欲しくないと言うか、ぶっちゃけ凄まじく要らん。クーリングオフしたいこと山の如しだぞ?

 

「ーーところで風間様。こちらの騒々しい女性の方はどちら様なのでしょう?

 誤射してしまうか不幸にも流れ弾に当たってもらい名誉の戦死を遂げ、二階級特進していただいても問題のない方なのでしょうか?」

「いや、ダメだろ常識的に考えて。狙って当てたら誤射でも流れ弾でもないし」

「では、狙いを付けずに余所見しながら適当な方向に撃った弾が跳弾し、偶然にも彼女の眉間を貫いてしまった場合には?」

「それはまぁ・・・・・・流れ弾認定されるよな。普通に考えて」

「承知いたしました。流れ弾にて誤射させていただきます」

「お前らにとっての『問題解決』は『殺す』と同義語なのか?」

 

 なにソレ、怖い。キチガイじゃん。サイコパス集団じゃん。零崎一族じゃん。マジ怖い。

 

 

「き、きゃああああああああああっ!?

 だ、誰か助けて殺されるーーーっ!!!

 だぢげて、おがあぢぁぁぁぁぁっん!!!」

 

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

 

 ーー今日何度目かの重い沈黙。いい加減にダレカタスケテクダサイ。

 

「・・・まぁ、現場責任者が職場放棄して逃げ出しちまったんだし、次席の地位にあるアンタが指揮権引き継ぐしかないんじゃね?」

「え~」

 

 俺が下すの? 命令を?

 日本史上最悪の虐殺事件として永遠に記録されちゃいそうな攻撃命令を?

 ヤダ~、したくなーい。誰か他に責任とってくれそうな人いないの~?

 

「残念ながら、いない。今この場にあってはアンタが最高位だ。

 指揮すべき兵も、守るべき民草も捨てて指揮官が誰ひとり支持しない逃亡を選択した以上は、残された者たちだけでやるべき仕事だ。

 むしろ、やってくれる奴がいるだけ幸福だと思うぞ? 普通なら茨の王冠なんぞ誰も被りたがらないと思うし」

「事の発端で黒幕な悪の元凶が言う台詞じゃないよなソレ。絶対に。

 殺すだけ殺して責任全部丸投げしてくる主人公タイプの台詞ヤダー」

「ふっ、愚かなことを。

 日本の創作史上、問題起こした主人公が正当な裁きを受けたことなど一度としてないのだよ!

 そう! 例えば「生徒を殴って正しく導く熱血教師が、教育委員の幹部になる青春ドラマ」のようになぁぁっ!」

 

 言い切ったーーっ!! 言っちゃいけないこと言いきっちゃったよ、ワーイ!

 

 

 

 

 

 ・・・・・・はぁー。

 

 

 

 

「わかった。俺が責任以て命令してやる。

 いいか、よく聞け織斑一夏をリーダーとするIS学園派遣部隊ども。

『高度な柔軟性を維持しつつ、変化していく事態に対して臨機応変に対処せよ』以上だ」

「・・・驚きました。一言の謝罪も、責任をとることさえも明言しない曖昧な命令です。

 日本人が本音と建て前を使い分ける民族だというのは真実だったのですね・・・」

「まぁね。こちとら自衛隊幹部、半ば軍官僚だ。この程度の建前で本心を隠さんと真理になんて怖くて向き合えない。正直者は得をすると言って相手を騙して小銭を稼ぐのが、古来から続く日本の伝統芸能だよ。

 そうでもなけりゃ極東にあるちっぽけな島国なんざ、とうの昔に列強によって踏みにじられてたはずだしな。弱者には弱者なりの戦い方があるってことさ」

「もっともだ。

 ならば俺もその流儀に則り、正々堂々卑怯卑劣に戦い抜いて一方的に殺戮しよう」

 

 風間陸将の言葉に大きくうなずき、俺は刀を肩に担いで悠々と足を総理官邸に向け歩み始めた。

 

「敵は人質を取って立て籠もったことで十数人分の足枷を負っている。奴らを皆殺しにするまで連中は心理的に受け身となる。

 守る者を持たずに一人だけで乗り込めば、俺が精神的優位性を得るは必定。古来より籠城戦は戦う意志、勝てるという気持ちを維持できなければ負けるものだ。戦うよりも前から受け身の姿勢で挑んでは、勝てる戦も落とすと言うもの。

 剣は気合いとは「たとえ自分が殺されようと、敵は必ず殺す」と言う覚悟を指す言葉。太平の世で腐りきったモノノフどもに、戦人が行う本当の戦というものを知らしめてやるとするか」

 

 歩いてく途中でエクレアの頭に手を乗せワシャワシャとかき回してやると「わふぅっ!?」と、実に萌える反応を返された。

 なにこの可愛らしい生き物。お持ち帰りしたい。・・・でも貧乳なんだよなぁ~。

 

「やはり俺には、ロリ巨乳で萌える美少女でないと反応しないらしい。難儀なモノだ。

 せめて任務が終わり帰還した後、セレニアにも同じ事やって「わきゃっ!?」とか柄にもない黄色い悲鳴を上げさせたいものだが・・・」

「うふふふ・・・織斑様? 人の妹の頭を好き放題かき回しながら他の女性に萌えられるとは良い度胸で御座いますね。

 いい加減になさりませんと私、ダイヴ・トゥっちゃいますよ?」

「・・・・・・やれやれ。怖い保護者のお姉さんが武力介入してきたことだし、俺も本腰入れて真面目に真剣に地獄を悦しみながら戦争してくるとしますかね」

 

 肩をすくめ、俺はイグニッション・ブーストを発動させて総理官邸に突入する。

 

 一応の防衛用にクレイモア地雷やらワイヤートラップやらが仕掛けられてはいたようではあったが、音速に近い速度で突っ切られては対応できるはずもない。

 

 通り過ぎていった後から背中で爆発音を聞き流して俺は、軌道を読まれて到達地点を割り出させないために途中で一回直角に曲がってから総理官邸二階に跳躍して飛び込んだ。

 

 宇宙空間での使用を前提として開発されたISを用いた戦闘において瞬間的に相手との間合いを詰められるイグニッション・ブーストは、速度それ自体が武器となり得る突進力と破砕力を持ち合わせている。戦に兵器として用いるのであれば、攻城用と割り切った方がなにかと都合がいい。

 

 なにより兵器にとって早さとは、いかに早く敵陣へと突入し、対応策を講じる暇を与えずに殲滅できるかが全てなのだ。どんなに完璧な対処法を考え実戦に用いようとも、使用する前に壊されてしまえば意味を成さない。

 

 ましてISは『機動兵器』だ。

 戦車のように重武装兵器でない以上、真っ正面から力と力でぶつかりあう一対一の戦いに用いるのは間違っている。

 

「機動兵器だ。機動しなけりゃ意味がない。絶えず動き回って敵に狙いを付けさせないようにしないと只の的になる。動かないISなんて案山子にも劣るんだからな」

 

 まったく・・・ISを『世界最高戦力』などと言う美辞麗句で飾りたて、高機動兵器が試合会場という名の限られた限定空間で戦っているのを眺めながら愉悦に浸る世間のキチガイどもには困ったものだと思う。

 

 お陰で白式は本来の運用方法で用いられず欠陥機扱い・・・・・・ウンザリだ。

 

「近接戦用装備しか持ってないから、白式は欠陥機?

 ・・・ふざけるなよゴミが。近接戦でしか性能を発揮できないのなら、敵側が俺に対して接近戦しか挑めない状況を作ってしまえばそれで済む。なにも同じ土俵で不利な勝負を挑んでやる必要性なんて、この宇宙のどこを探してもありはしねぇんだよ」

 

 白式が欠陥機なのは、ISはスポーツの試合に用いられる物であると言う縛り(ルール)が大前提としてあるからだ。それをセレニアが取っ払ってくれた今、白式は最強の剣士であり、最強のゲリラ屋でありーー最強の人切りだ。

 

 

 市中に隠れ潜んで陰から奇襲し、夜の帳に逃げ込こんでは追跡の手をやり過ごす。

 

 街中すべての場所を戦場とする都市ゲリラとして大多数の敵を足止めし、物心両面から敵を疲弊させる究極の暗殺者。

 

 一人で行動してこそ真価を発揮し、何も背負わず守るものとて無い、只一人単独で戦う遊撃任務こそが白式本来の在り方であり戦い方であり、殺(や)り方と言うもの。

 

 

 

 

 

「血、血、血。血を流させよう、凶刃で。十年間眠りについてた魔王は喉が渇いてる♪

 血で満たそう、血で癒そう。十年間払い忘れた借款を血で購おう♪

 変化する歴史は多量の血を望んでる♪」

 

 

 小声で歌いながら敵陣に乗り込んだ俺ではあったが、実のところ戦人として先陣を切れたことによる喜びよりも、意外すぎる敵の脆さに対して困惑している方が強かった。

 

 

「セレニアが言い負かされた奴の元部下と聞いていたから慎重さを優先して突入するのをギリギリまで我慢してみたんだが・・・。信じられんことに奴ら半ば素人の集団だ。訓練され組織された軍集団ではなく、ただ才能ある市民が武装した強すぎるレジスタンスに過ぎない。

 なんでこんな奴らを先鋒に用いたんだ? 後続を警戒していた俺がバカみたいじゃないか・・・」

 

 ぶつぶつと愚痴をつぶやきながら立ち上がろうとすると、廊下の向こうから誰かの足音と怒鳴り声が聞こえたので、とりあえずはISを全面解除して無事な家具と瓦礫に間に生身の身体を押し込み、敵が通りがかるか過ぎ去るのを息を潜めて待つことにする。

 

 

 

「くそっ! ジャップめ!極東の黄色い猿どもめが!

 あくまで選ばれし民である優良人種アメリカ人に刃向かうか!

 ブシドーなどという時代錯誤な骨董品で吾々の最新ISに勝てると、本気で思っているとでも言うのか!?」

 

 

 ーーなにを言っているんだコイツは? 言葉の意味がまるで理解できん。

 

 俺に分かるのは声からしてコイツが屋上にいた奴だと言うことと、階下で待つ味方と合流する道を選ばずに一人で俺を迎え撃つため探しにきてと言うことだけだ。

 

 愚かなことだ。死にたいのか? それとも殺されたいのだろうか?

 

 奇襲を受けた際に玄人なら即座にその場を離れて一端後退し、態勢を整えてから反撃に転ずる。

 近くに来たから自分が迎え撃ってやろうとするのはズブの素人か、せいぜいバトル漫画好きが高じて勘違いしたモグリだろう。

 

 

 ・・・・・・随分と掻き取り易くて安っぽい首だ。

 

 ならばーー

 

 

 

 

 スゥ・・・・・・

 

 

 

 

「どこだ!どこにいる!正々堂々と出てきて私と戦え!

 それとも怖いのか? 怖いのだろう、臆病者め! 先祖の名が泣くーーモガッ!?」

 

 

 俺は相手が通り過ぎてから床に這いだし、暗歩を使って背後まで忍び寄ってから左手にISを部分展開。相手の口を閉じさせ悲鳴を上げられないようにしてから右拳を背中に押しつける。

 

 

「白式部分展開、《零落白夜》」

「・・・!!?」

 

 

 

 ずぶぶぶぅぅぅ・・・・・・。

 

 

 

 接射ならぬ接刺による《バリアー無効化能力》。一瞬にして強制的に『絶対防御』を発動させた上で心臓を刺し貫いたままの状態を維持すれば、自ずと相手は死んで冷たい躯となり果てる。

 

 

 ・・・・・・・・・ドサリ・・・・・・・・・

 

 

 やがてエネルギーも生命力も残らず使い尽くした相手が前のめりに倒れていくのを見下ろしながら俺は、無駄に警戒し続けてセレニアに良いところを見せられなかったことに対する怒りをコイツ等で発散してやろうと心に決めた。

 

 

「手柄にもならんお前らの首は要らん。手柄にならぬ首の名も要らん。

 利用してやるから、命と死体だけ置いてけ」

 

つづく




書き忘れてた追加説明
一夏以外のメンバーは自衛隊とかに銃口向けて「動くな邪魔するな」と威嚇して動けなくするフリしてます。風間陸将たちも保身のためにノリノリでやってます。

カメラマンはさっそく風間に、逃げ出した防衛大臣に対してのインタビューを始めるところです。

注:次回で総理官邸は地上から綺麗さっぱり掻き消えます。証拠完全消滅!
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