久々の更新です。
良かったら最後までお願いします。
街に入ると人や物。
辺りを見回してもそれらで溢れかえっていた。
それに周りの活気。
活気が良いのは景気が良いこと、治安が良い国っていうのが伺える。
「今日は特に盛り上がってるねー!……うむうむ。なんか王子が魔物を一人で退治したお祝いみたいだよ」
「なるほど。因みどんなの退治したの?」
「えーっとね……デビルークだってさ」
「デビルーク!」
相当な強さの魔物って聞いた事がある。
悪魔のような容姿に、空中浮遊、それに硬い皮膚、並みの剣じゃ傷すら付かないという。
それ故、素材はどれも一級品で売ればそれだけで住処を変えるほど。
正直言って戦ってみたい。
「ハナは見た事ある?」
「デビルーク?依頼で何回か討伐した事があるよー」
正直羨ましい…!
「そうなんだ…」
「何?シロ興味あるの〜?」
「へっ?…まっまぁ…多少…ね?」
「へー。シロでも興味ある物あるんだー」
「私をなんだと…」
「えへへ…ごめんごめん。………そーだ!なら行く?デビルーク討伐しに!」
「そんなタイミングよくいないんじゃ…」
「一応依頼書見てみようよ!私も久々に戦いって見たいし、何よりお金…お金はいくらあっても…」
「ハナがお金に眩んでる…それよりもデビルークって強いんじゃないの?」
「ボクとシロで余裕だよ!」
「私ずっと1人で戦ってきたから…そういうの良く分かんないかも…」
「…もう、ホント可愛い……」
「ハナ大丈夫?顔ちょっと赤いし、さっきも小声で良く聞こえなかったんだけど…」
「あははーごめんごめん。ちょっとね。戦闘だけど、ボクは密かに特訓してたシロの動作とか、得意そうな行動とか実際の戦いも見てるし、それに合わせるから大丈夫だよ!シロはいつも通りに戦ってくれればそれで平気平気っ♪」
「いつのまに…」
「これでも得意分野だからね!」
そういえば…ハナはどんな戦いをするのだろう。
まだ一回も見た事がない。
「ハナ」
「ん?」
「私ばっかずるい。ハナはどんな戦い方するの?」
「えーっとね…んー内緒、かな?見てからのお楽しみで♪」
「ハナのいじわる…」
「グハッ…」
「ハナ!!??」
「今の不意打ちは卑怯だよ…まだ心の準備が…ガクッ」
ハナーっ!
って一応心の中で叫んどいた。
一応死んでる身なので目に付く行動は避けたい。
広場に出て座れるような場所を探そう。
周りが少しざわついてきた。
「あっちかなぁ」
ハナを連れて大衆の流れと同じ方に進んでみる。
「あった」
円型の広場の真ん中に高く聳え立つ一本の木。
木陰が差して丁度良さそう。
「んー…」
髪が地面に着くのはやだな…
足伸ばして太ももに頭置ば平気かな。
「しかし…」
髪さらさら…
手櫛が簡単に出来る。
ほっぺもぷにぷに。
「ふふ」
ほっぺを伸ばしたら変な顔。
起きる時にやってみたい。
「……」
ハナをこんなに近く見るのは初めてかも。
意外と細い腕にまだちっちゃい手。
私の第一関節しかまだないんだ。
ハナのことまだ全然知らないんだな…
なんかポカポカしてて気持ちいい…
私も…なんか眠く……
「ん……?」
なんかすべすべしてぷにぷに…
それに良い匂い。
なんだろ…
「んー」
ゴロンと寝返り。
あっかいしふにふに。
それにさっきとまた違う感じの甘い良い匂い…
すりすり…
ぎゅー。
気持ちいい…
「あれ?ボクなんで寝てるんだっけ…?」
シロとデビルーク討伐!って言って、ボクの戦いみたいって言ってその返しが普段とのギャップで気絶……
気絶…!?
「シロっ!どこ!ぃいっった!!??」
「ッ!!!!」
頭に何かしらの突起が!!!
めっちゃ痛いんだけど!
「何!!??シロ!!?目の前!!」
って事はさっきまでぎゅーってしてたのは…
「シロのお腹…!ごめんね!」
「ん…?」
あれ覚えてない?
「いやいやいや何でもないよ!!気にしないでね!」
良かった…
「あれ…、なんか肌寒いね」
「もう日が暮れ始めてる」
「今日のお出かけ…気絶で終わっちゃった…」
「私も気持ち良くてつい…また今度」
「うぅ…ボクとした事がぁ…あっ!依頼書!見に行ってみよ!」
「行こう。何処にあるの?」
「あっちだよ!」
ハナが伸ばした手を取って、立ち上がってそのまま走り出した。
「此処が?」
「そーだよ!沢山…!」
討伐依頼や山菜採り、調合レシピの使用感想など様々。
私が知らない物や魔物も載ってる。
「デビルーク…デビルーク…あった!」
本当だ…
しかも相当な懸賞金が…
「じゃ行ってくるー……これお願いしまーす」
「はい。デビルークですね。承りました。でも王子の影響ですか?真似っこも良いですが相当な強さですよ」
「真似っこって…ボクの方が王子よりも強いからへーきへーき」
「は…はぁ」
ハナが周りに見られてる…
デビルーク討伐ってこのタイミングだし容姿が容姿だから…
なんかそわそわする…
勝手なイメージだけどお使い頼む母親のような…
ハナが精一杯こっちに向けて手をブンブン振ってる。
どうやらちゃんと出来たらしい。
良かった…
「シロー!受付の人にいろいろ聞いたんだけど森の洞窟だって!明日!明日いこ!そんで他のデビルークとは違って腕に十字の傷があるんだって!」
「弱ってるの?」
「そういう事じゃないんだって。古傷だってさー」
「そう」
魔物は戦闘を得て学習する事が分かってる。
人と同じく戦闘を積んでいる魔物は経験が多ければ多いほど手強い。
人との戦い方を学習し、弱点や死角を狙うようになったりする。
大型になればなるほど倒せなくなり、魔物は経験を積み、退治しにくくなる。
今回の魔物もその例の一つだろう。
「なんか手強そうだねー!楽しみだなー」
ハナと私そういうこと似てるかも
「私も」
帰りは明日の事や次街に行く予定、買いたいものなど他愛のない会話をして帰路に着いた。
最後までありがとうございました。