僕と私の物語   作:春の雪舞い散る

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脱落の危機に陥った一年生に渇をいれる上級生の話です


乙女の涙…って誰が乙女だよっ!?

 

 続きです

 

 

 そこから先はその場に立ち合ってない僕の知らない話

 

 「はぁーっ、なんかスッゴい感じ悪い態度とっちゃっよね?僕ってば…ホント最低だよ…ね?」

 

 僕がそう言ってうつ向いて涙を堪えてた頃

 

 「お前らなに勘違いしてるんだよ?ここで一年、二年と鍛えてきた俺達に基礎体力が敵うとでも思ってるのかよ?」

 

 そう言われて言葉につまる一年生達に向かって

 

 「でもな…お前らにはヒカリちゃんがいるんだよ、料理が上手で天然な可愛いマネージャーがな…」

 

 「例年この合宿でかなりのやつが挫折するがお前らもこのままおめおめと尻尾巻いて逃げるのか?」

 

 「可愛いあの娘に良いとこ見せようって気概はないのか?

それに女の子にあんな悲しそうな顔させててどうすんだよ?全国つれてくんじゃなかったのか?」

 

 そう言われて顔を見合わせる一年生達に

 

 「この合宿で折れなかったから俺たちは今年もここにいる…特別な才能の有る無しじゃないそれが結果だ

 

 無論この先上の世界を望めば嫌でも問われてくる問題かもしれんがそれはその高みまでたどり着けたらの話で今の俺達に手の届く世界じゃない」

 

 「だから俺達は手を伸ばす勝利の女神ニケに…国立さんとヒカリちゃんが俺達のニケだからなっ♪」

 

 そう笑って言う高等部のキャプテンに

一年生の一人が

 

 「俺達はもうその女神に見捨てられてるんじゃ…」

 

 消え入りそうな声で言うと

 

 「そんな訳じゃないでし?あの娘は自分のダメなところもちゃんと受け入れてるから人のダメなところも受け止める優しさがある

 

 だから自分のダメなところから目をそらす貴方達を見るのが辛かっただけ

 

 だから誰かさんのセリフじゃないけどニケに向かって手を伸ばしなさい、女神が微笑んでくれるようにね」

 

 その後洗い物を終えた僕達マネージャーも勉強会に参加

 

 「宿題終わったんだからもうやらなくても「大丈夫、私の方からご両親から貴女の学力の不安を相談されてましたし…」」

 

 「私もアルバイトしたかったから貴女の家庭教師を頼まれまさに渡りに船ですからね、有り難く引き受けましたから一緒に頑張りましょうね」

 

 とても良い笑顔でそんなことをさらっと言われましたけど『ホント冗談じゃないよっ!』って叫びたいけど冗談じゃないホントの話なだけに言っても仕方ないんだよね…

 

 そんなやり取りの後に勉強部屋に入り

 

 (この微妙な空気の中での勉強会か…)

 

 そう思ってこっそり溜め息吐いたら

 

 「その…心配させて悪かった、今はまただ辛いけど頑張って体力つけるからコレからも応援してくれ…そうしたら俺達もっと頑張れるからさ」

 

 そう言われてナニを言えば良いのかわからなかった

 

 どのみち言葉はでないしナニも思い浮かばなかった

 

 ボクは涙を流していたらしく慌てふためいている男子達のようすが不思議だった

 

 言葉にするならそれは

 

 『貴方達がそんなに騒いでいるのは何故?』

 

 と、言ったところだと思う

 

 泣き方を知らない僕は自分が泣いている事にさえ気付けないでいた…

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