【幻想郷のとある場所】〔数年前〕
「芳香えらい、えらい。」
「えへへ。」
どうも芳香じゃ。
私は青娥の操り人形・・・キョンシーじゃ。
・・・どうも私の体はキョンシーになってからの船数百年私の意思で動いてくれないのじゃ。
「青娥の役にもっとたちたいよ~。」
本心ではない。
この邪仙の都合の良いことしか私は喋れないのじゃ。
いや、二重人格となっていると言った方が正しい。
私の本来の人格はこうして心の奥で自分行動を見守ることしかできない。
感覚はないので体がバラバラになっても青娥が体を修復すれば私も戻る・・・体という牢屋にいる囚人が本来の宮古芳香じゃ。
「青娥!!青娥!!」
私の体が倒れた邪仙のことを心配している。
そのままくたばれ邪仙。
・・・という希望も虚しく邪仙は起き上がった。
「・・・ワシは?」
「青娥?」
おや?
「そこの娘・・・ここはどこだ!?」
「幻想郷だよ。青娥。」
「ふむ・・・ソ連はどこ・・・いや、ワシは亡命しなければ・・・どこか遠くに・・・。」
「青娥、青娥どうしたの?おかしいよ?」
「うるさい黙れ!!」
ペタ
邪仙は私の体に『自由』と書かれた札を貼り付けた。
「グリゴリー・クリーク様の前で騒ぐからこうなるのだ!!・・・さて、移動するか。」
青娥はどこかに行ってしまった。
〔3時間後〕
「アーアーア・・・!?体の感覚があるのじゃ!!」
ペリペリ
「おお!?」
私は顔に貼られていた札を剥がしても自分の体が自由(肘と肩は動かないが)に動いたことを確認すると
(・・・まさか・・・これが自由!?ふふふ・・・ハハハハハハ!!)
鑑がないからどんな顔をしていたかわからないが、酷く歪んだ笑みに違いない。
〔数分後〕
取り乱した。
すまぬ。
私がやるべきことは青娥に見つからないようにすること、安全の確保の2つだ。
頭の中で幻想郷の地図を思いだし、どこの勢力に移動すれば安全か考えた末・・・私は香霖堂に行くことにした。
・・・安全なところがそこしか思いつかぬ。
ん?聖の寺か?ダメじゃ。
すぐに青娥に見つかってしまう。
・・・さて、歩くとするかの。
〔数十分後〕
「歩きづらいんじゃ!!」
心からの叫びである。
少し気になったのが数十分も歩いた(跳び跳ねる)が妖怪どころか妖精1匹にも会わない。
不安に思いながら先を急ぐと不意に地面の感覚がなくなった。
「ふぇ?」
変な声を出しながら私は落下していった。
【???】
「ぐぇ!?」
両足が変な方向に曲がって凄く痛いのを我慢した私は、周りを見渡していると、私の後ろから刃物を突きつけられた。