【アラスカ 新平泉】〔西暦1187年春〕
「身代わり達が殺されて頼朝に制圧されました。」
「報告御苦労様なのじゃ。・・・さて、頼朝はどう動くか・・・。」
「ワハハ・・・武士の統制がとれてなくて動けないんじゃないかな?」
「いや、まだ後白河相手に政治工作中だと思いますよ。」
政治の巨星元菅原道真こと蒲原智美と元藤原秀衡こと小鍛治健夜がこちらを攻める可能性を私を入れた3人で話していた。
「ワハハ・・・奥州とは小鍜治が思ってるほど小さくないぞ・・・大きな敵がいれば武功を稼げると思ってたんじゃないか?源平合戦は終始義経が圧倒的な力を見せつけただけだしな。・・・西国はリーダーの平氏を失い、見下していた関東武士達の命令に混乱し、源氏側は戦で大敗した頼朝が政治上手なだけに清盛のようにならないか心配しているし、一族がほとんどいないことにも危惧している。・・・動きようがない。いや、断言しよう・・・頼朝は動けない。」
「蒲原さんの意見もわかりましたが・・・外交的視点から言うとそうでもないのですよ。まず後白河上皇ですが武士の権力を落とそうとしましたが、それ以上に高官のほとんどを占めていた平氏がいなくなったことで貴族達がその場所を巡って対立しています。この中には頼朝派が一定数存在するので、頼朝派の貴族が勝てば義経の探索にこちらに攻めてくる可能性もあります。」
「・・・両方の意見を整理すると蒲原は北海道に攻めてくる可能性はない。小鍜治は貴族の争いに勝てばこちらを攻めてくる可能性がある・・・か。ふむ・・・少してこ入れをするかのー。」
「ワハハ・・・何をする気だ芳香。」
「ある山にちょっとした仕掛けをしてね。・・・決壊させる。」
農北やアラスカに大規模なダムを作ろうと計画していた北邦共和国政府は私に失敗しても困らない場所を教えてほしいと言ってきた。
私は真っ先に青森を指差して
「ここにある川を使うのじゃ。山に囲まれた場所だからやりやすいじゃろう。」
と言った。
奥州藤原氏では時代の流れに逆らう力がないことと、モンゴルでの戦争で大規模な軍事行動は無理と思っていたからだ。
脱出の際に時間差でダムが決壊する仕組みにしていた。
「青森で作ってきた人工物は全て流されるじゃろう。・・・だが安全と時間に交換することができた。」
「ワハハ・・・だから農民も移動させたのか。」
「先に言ってくれれば良かったのに。」
「だがな小鍛冶・・・それを言ったら守銭奴に何を言われるかわからないのじゃ。」
「それもそうですね。」
こういった話し合いで蒲原は平安京にいる藤原北家のみに敵意を向けるようになる。
北邦共和国
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