【モンゴル とある部族】〔西暦1189年春〕
義経以下数千名がテムジンという北邦共和国派の部族長のもとで戦っていた。
最初は言語の違いに戸惑ったが、数年も一緒の生活をすれば馴染んでいき、お互いに子供ができたときは自分の子供が生まれたようにばか騒ぎをするほどだった。
義経はテムジンのことを長と呼び、テムジンは義経を将軍と呼んでいた。
「将軍・・・俺はこの内乱だらけのモンゴルを統一したい。」
「長ならできるさ。俺もつく。俺らが一緒に戦えば勝てない戦なんてないだろ。」
「それもそうだな。・・・統一したら強い国を作りたい。そして北邦共和国、大韓帝国と協力して世界を征服したい。」
「それができたら皇帝って呼ばなきゃいけないな。」
このとき義経は30歳、テムジンは27歳だった。
〔西暦1190年夏〕
テムジンと義経は3万を超える敵と戦っていた。
どちらも北邦共和国派だったために北邦共和国政府は動けなかったが、会社(大きいのは財閥とかグループと呼ばれるようになっていた)と芳香はテムジン側を支援したが、初戦は救援物資が間に合わず100名の死傷者と捕虜を出して負けてしまった。
義経は初めて負けたことになり、少ない兵をどれだけ効率よく戦わせるかを考えるようになった。
翌年の1月には物資も届いたことで反撃に転じる。
敵陣に雹が降り注ぐというラッキーもあり、次の戦いには勝利した。
【アラスカ 東都】
「そうか義経が勝ったか。」
「そのようですね。」
「なのはすまんな。すぐにでもハクのもとに行きたいだろうに。」
「いえいえ、もともと壊れたロボットがまた働けるだけうれしいのですよ。・・・そういえばアームは大丈夫ですか?」
「ああ、今は服がアームの代わりをしているのじゃ。特殊繊維と記憶合金、弱電気発生装置が色々ついているが見た目は普通じゃろ。」
「はい。」
「芳香~農業まだですぅ?」
「あと10年で私の付き人の期限も終わるからそれまで頑張るのじゃ・・・これじゃあどちらが罰を受けているかわからんのー。」
「ワハハ・・・面白いな。しかし芳香がいなかったらどんな世界だったんだいここら辺は。」
「ほとんど未開拓の雪に閉ざされた場所になっておったのー。」
「うへ・・・それは嫌だな。ワハハ・・・でも、人口も3億を突破したけど大丈夫かな?」
「心配ないですぅ。・・・秘密兵器が出来上がり始めたですぅ。」
「秘密兵器?初耳じゃな。」
「できてから度肝を抜かすですぅ。」
翠星石は何かをたくらんでいるようだ。