【政都 政府】〔西暦1200年〕
罰則が解けた私は政府に再び戻りネロの手伝いをするようになった。
ただ、ネロが軍に関する法の整備と参謀本部の権限の監視に忙しく、内政と外交を私に投げ渡された。
私はその権限を使って蒲原を私の部下に移動させ、アラスカには小鍛冶を副代表にした。
代表には別の人をあてたが。
「さて、現状の問題点は・・・なんじゃこれは!?」
私が見つけたのは鉱山の採掘記録だった。
「廃坑になった場所がない・・・じゃと!?」
どんな鉱山でも100年持てば凄い方だがここでは1000年近く採掘され続けている鉱山がある。
「すぐに担当を呼んでくるのじゃ!!」
新しく秘書に雇った人物に叫んだ。
〔3分後〕
鉱物部門の部長がやって来たので詳しく説明を聞くと、鉱物は場所の条件が整えば自然生成される物というすっとんきょうな答えが返ってきた。
「そんな植物じゃないんだからすぐに生成されるわけなかろう!!」
しかし量が量なだけに信じるしかなかった。
(というかこんだけの量の金銀銅の貨幣があってもインフレにならない需要量にも問題があるか・・・。)
紛争で経済的には上向きを保っており、下手にいじることができない状態だった。
「まぁわかったのじゃ。すまんな呼び出して。」
私は鉱物部門の部長にお礼を言って帰させた。
「・・・もう私が理解できる範疇ではないな。」
小さく呟いた芳香だったが、仕事なので逃げ出す訳にもいかず、他の問題を片付けることにした。
まず問題は鉄の不足だったのだが永代だたらという方法が確立し始めているとの報告があったので問題はなく、さらにはかせから反射炉の試作施設が完成したとの報告もあったので時間の問題だった。
次に内陸の慢性的な農業用水不足が問題になったが、妖精と雛苺が量産している改良型風車を使った井戸水を使うことと、アラスカでは確立した点滴農法を農北や上東海道に伝えるよう手配することで終わった。
「ふむ?・・・おぉ!!こんな発明品もできたのか・・・。」
それは活版印刷機の改良品だった。
ただし漢字を全て使うと機械が大きくなるためカタカナだけを使うシステムになっていた。
「・・・色々と進歩しているのじゃな。・・・ん?」
ふと外がやけに明るかったので外を覗くと何かが光輝いていた。
「・・・なんじゃあれ?」
理解を越えた何かが起こっている証だった。
〔翌日〕
光の原因は草薙の剣だった。
剣に溜まった神力が暴走したようだ。
「ワハハ・・・不思議な力は色々と存在するのだなー。」
蒲原はこの時独自に研究機関を作り不思議な力を探すようになる。