【政都 東雲グループ本社】〔西暦1208年冬〕
「なのーなのー。これからどんな物が必要かな?」
「そうですね・・・政府は日常品の製造技術を軍の武器の技術向上にあてたいらしいので軍の関係がよろしいかと思いますよ。」
この時農業、林業、畜産、磁器等は数百年先を進んでいたのだが、造船技術と製鉄が遅れぎみだった。
「雛苺は?」
「そろそろたたら吹きから反射炉を使用した製鉄法に切り替えるのー。ただ、水質汚染が酷いからたくさん建てるのは危険なのー。」
「うんうん。そうだよね。・・・まぁ反射炉を公開するとして、石炭の採掘はどうかな?」
「石炭は前々から鉱山は抑えてあるのー。」
「ありがとう雛苺!!大好き!!」
「はかせは大げさなの!!」
「ぼくたちはどうするですか?」
「妖精さんは時計の細部の調整と芸術品の仕上げを引き続きお願いしたいな。」
「わかったー。」
時計はこの数百年で精密性を増してはいたが、電気の研究が政府のもとで始まったばっかりなので実用化にはまだまだ先になると見られていた。
ただ、時計を作ることで流れ作業となり、大量生産の基礎はでき始めていた。
「なのー。お酒まだない?」
「はいはい、ハク様・・・って何本目ですか?」
「まだ5~。」
「パット見で17本転がってますが?」
「あえ?」
「ハクは相変わらずの酔っぱらいなのー。」
「ハク、飲みすぎはいけないよー。」
「うぅ。」
その後最後の一杯と言ってジョッキを片手に持って
「おビール様!!おビール様!!」
とよくわからないことを叫んで酒を飲む元天皇だった。
【モンゴル】〔西暦1210年春〕
モンゴル帝国は旧中華の無人地帯を領土にしていき、次なる目標をアラル海を接するホラズム・シャー朝に狙いを定めた。
全軍120万・・・後方支援や衛生兵等の純戦闘能力がない部隊を除くと50万人ほどになるのだが、ホラズム・シャー朝にこの数を撃退できる兵や将軍はいなかった。
このホラズム・シャー朝は都市ごとに一定数の兵を置く専制防衛を基本戦略にしていたため、モンゴル軍とは相性が悪かったのだが・・・。
【要塞】
「く・・・この砦は落とすのに時間がかかった。」
義経は裏切った敵から要塞の情報を受け取ったが、時間がかかりそうだったので包囲して要塞を干した。
しかしなかなか陥落しないので一部部隊を除いて別のところを落とした時に陥落の報告が来たのだ。
「・・・SBに大型建造物の破壊兵器の開発を依頼しなければな。・・・平原だとやりにくいな。」
天才でも平原に存在する要塞はやりにくいようだ。