とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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西暦1210年~

〔西暦1210年秋〕

補給と機動力、超人的な将官の指揮能力にホラズム・シャー朝は5ヶ月で大半の都市がモンゴル軍によって落とされた。

王族達は首都に立て込もって徹底抗戦を叫んでいたためほとんど処刑された。

生き残った王族は首都から逃げ、別の敵から奪い取ったばかりの都市に逃げていった。

それはホラズム・シャー朝の最後でもあった。

 

「僕は医学に精通しているわけじゃないけど・・・ここの医療技術は北邦共和国やモンゴル帝国、大韓帝国よりも数十年進んでいたんだね。」

蒼星石は奪取した都市の資料館で医療のカルテを読んで呟いた。

 

「キョンシーになる技術があるからかな・・・医学・・・特に薬品系が発達しないな。」

外科はキョンシーになるためにいじくるので最先端だったが、内科・・・つまり薬が未発達なのだ。

まぁ北邦共和国はほとんどニュータイプみたいなものなので滅多に病気にならないのもあるが。

 

「さて、次の戦争に向けた準備をしないとね。」

蒼星石は準備を始める。

 

〔西暦1211年夏〕

準備期間を終えたモンゴル軍は行動を開始した。

初めはインドを攻撃目標地点にしていたが、中華が消滅したことにより人口と市場としての価値から貿易相手として残すことを決定した。

これによりインドから武器や独自の文化、南の食材、香辛料、糸を北邦、大韓の食料や砂糖、こちらの文化を交換することができた。

モンゴルはその輸送で4方共に儲けることができた。

その金で組織の地盤を固め、予定よりも早く準備を終えることができた。

次なる目的地はカスピ海を中心とした中央アジア諸国の完全制圧だった。

今回は義経の息子2人も従軍し、どちらも好青年って感じだった。

 

「さて、戦争をするぞ。」

不完全燃焼だった前回の遠征の反省点を踏まえて、今回は要塞兵器のカタパルト(マンゴネル複数発射及び固定器具式)がバラバラの状態で最前線に送られていた。

 

〔秋〕

義経はアラル海を下から回って進軍したが、連戦連勝でモンゴル帝国の支配に組み込んでいった。

この時補給線が細く延びてしまい、たまたま後方にいた蒼星石が率いる部隊が攻撃されたが

 

「所詮賊だ、恐れることはない。」

と名言を言って撃退した。

 

「なんだろう・・・僕の血が騒ぐ。」

 

「そ、蒼星石補給長どうしました?」

 

「いや、何でもない。」

これをきっかけに蒼星石は補給長をやめて志願兵として訓練を受けるようになる。

 

「あいつはまた奇行に走り出したですぅ。」

翠星石は蒼星石の報告を聞いてそう言った。

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