とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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西暦1225年~

【政都】〔西暦1225年春〕

この年は軍の整理がおこなわれた。

毎回毎回戦争の度に志願兵を募って数を足していては困るので、常備兵を明確化したのだ。

・・・で、具体的な数は、歩兵25万人、騎兵45万人、工兵10万人、補給兵75万人、予備軍25万人となっていた。

全人口が4億3000人なのでこのぐらいの軍を常備できた。

 

「人材不足、労働力不足と言っていた嘆きはどこにいたのやら・・・。」

芳香はこの報告を聞いてそう呟いた。

次にアラスカで研究されていた要塞建設及び性能実験の結果、要塞は不要という結論が出た。

広大な領土を守るのに要塞は不向きとされたのだ。ただし、海岸沿いにはカタパルトを使用して船を沈める方法なら要塞が必要と書かれており、上東海道東部、千島列島、北海道、アラスカ南部に作られることになる。

 

〔西暦1226年夏〕

十数年の歳月をかけて翠星石はついにあの方法を確立した。

 

「この技術は北邦共和国の未来を決めるですぅ!!約4億3000もの人口を支えている食料事情を爆発的に底上げするですぅ!!」

とある世界ではこう呼ばれている・・・オストワルト法

とハーバー・ボッシュ法と・・・。

どちらも密接に関係しているが、内容的には化学肥料の大量供給が可能になったのだ。

ただ、電気が等が未発達なので労力は比べ物にならないが・・・そこは人の数をいかした。

 

「やっと形になりましたねはかせ。」

 

「そうでなくては困る。・・・財産の半分をつぎ込んだからな。・・・なのーそれよりおやつは?」

 

「あ、はいはい。今持っていきますから待っててください!!」

 

「おかしですか?」

 

「そうだよー。」

 

「やった!!」

東雲グループの力を借りた翠星石はついに完成させたのだ。

ちなみにだが、東雲グループ以外にも大財閥や大規模なグループには退け並み融資をしてもらっていたり・・・。

何はともあれ現状で10億人は養うことが理論上可能になった。

 

「ちょっと不味いかもしれんのー。」

芳香は不安になってきた。

人口が減ることはないので増え続け、いつか全員が餓えて死の星になるのではないかと・・・そこで神界に相談した上で別の世界の購入を検討し始める芳香だった。

・・・が思わぬところからオファーが来た。

 

『事情は聞きました。私は地獄の閻魔第三席四季映姫です。融資と取引をお願いしたく通信を入れました。』

 

「四季映姫!?白黒閻魔か!!取引とな?」

 

『はい。地獄に人員派遣をお願いします。増え続ける死人にそろそろキャパオーバーになるので。』

 

「大変なのはわかったのじゃ。して見返りは?」

 

『おすすめの惑星の購入を安く売ります。あと、技術を覚えられます。』

 

「技術・・・神界のか?」

 

『えぇ、送れるだけ送ってください。頼みました。』

 

「え、あ?・・・きれてしまった。」

とりあえず物好き200名を集めて送り込んだ。

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