とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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西暦1230年~

〔西暦1230年秋〕

モンゴル軍はキエフ大公国を1年半で崩壊させ、ウクライナ方面からポーランドに雪崩れ込んだ。

偵察部隊は約7万人が進行し、征服を目指していた。

 

【北海道 政府】

 

「イスタンブールで北邦軍は停止して防衛戦をしているか・・・。」

報告書を読んでいる芳香はあることを思った。

 

(あれ?火薬って発展しておるか?)

旧中華で黒色火薬が発見されたのが200年前だが、武器としては発展途上だった。

モンゴルが本に載っていたてつはうを開発したため、現在モンゴル帝国が火薬の研究は2歩先に進んでいた。

 

「兵器ではなく花火や採掘用に発展させた方が良いかもしれんのー。」

一時的に火薬を武器として利用するのを放棄した。

これによって数年後にはかせの東雲グループとSBの協力により工業用爆破材(以後ダイナマイト)の製造が開始され、鉱物資源の採掘量がはね上がり、品不足状態の可能性が減ったが、後々の悲劇の引き金をひくこととなる。

 

【ヨーロッパ ポーランド】

先鋒の7万人だけでヨーロッパの主力が壊滅してしまい、東欧諸国は蹂躙されていった。

ただ、中には降伏したり、モンゴル軍に協力する人物が現れ、北邦の白人系移住者が爆発的に増えた。(それでも人口比からすると0.02%くらいであるが)

さて・・・モンゴルのヨーロッパ遠征は歴史では東洋の文化が入ることになるのだが、今回はモンゴル軍よりも恐ろしい物が入って来ることになる。

ペストの再来である。

モンゴル軍事態はポーランド東部で進軍を停止して、戦争により取り入れた文化や、モンゴルの内政に専念し、北邦共和国はダイナマイトの鉱物資源増産と食料の過剰供給により工場が爆発的に増えていった。主に北海道北部と上東海道で・・・、さらに様々なブームが重なったため、兵員よりも工場で働いた方が国のためになると思ったらしく、これ以上の遠征は無理だった。

大韓帝国も似たようなものである。

一番の被害者はキリスト教のバチカンである。

モンゴル進行、ペストによる膨れ上がる死体の山に教会の権威がみるみる低下していった。

さらに猫を魔女の象徴としてしまいペストの媒体であるネズミを食べる動物も不足し、ヨーロッパは文化や国の成長が長い間停滞することになる。

 

【アラスカ 新平泉】〔西暦1245年夏〕

 

「結局、カレーとラーメンは大成功だった訳よ!!」

大衆レストラン、フレンドリーと藤原工業の社長となったフレンダは人材派遣会社を売り払って、次なる一手を打とうとしていた。

 

「金・・・金・・・融資!?政府以外にも金を貸し出すところが有れば儲けられる訳よ!!」

アラスカ銀行の誕生だった。

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