ここで少し補足しておくのじゃ。
本来なら動物の移動は基本禁止されておる。
これは前に神界から犬を連れてきた人物が、仕事場になる世界で犬が突然変異し、化け物となりご主人を喰い殺したからじゃ。
また、橙が運送会社と言ったのは、文化財を神界に持ち込むためと、こちらが神界の3倍の値段になるが物を買って送ってもらうための会社じゃ。
例アマ○ン
〔2日後〕
朝起きるとホルスタインの雌牛とその首にプレートがかかっていた。
読んでみると
《頼まれていた子牛よ。渡したからね。・・・どうもヤマメです。今回は見逃すけど次やったらアウトね。期待してるから頑張ってね~。》
バレていた。
(危ないのじゃ・・・この1匹を大切に育てないといけないのじゃ!!)
その後2日かけて牛小屋を建てるのだった。
〔1週間後〕
「この牛は頭が良いのじゃ。」
基本放し飼いにして様子を見ていたが、私が整地をしていると嫌いな草以外は食べてくれるので、整地がはかどるし、畑のジャガイモを掘り返して食べようともしない(畑に入ろうともしない)、日が沈む頃になると勝手に小屋に戻るのじゃ。
そのため楽に飼育できて私は他のことを色々するのだった。
〔3ヶ月後〕
今さらロボットに無茶な命令をしたことを思い出し、慌てていた頃、私の家に死神がやって来た・・・。
その日の夜は暑くてなかなか寝付けなかった。
そのため外で風に当たろうと入り口に行くと
ガリガリ
入り口の近くに積んである丸太をなにかが引っ掻く音が聞こえた。
「・・・なんじゃ?」
私は残って狩りをしているロボットが帰ってきたのかと思ったが、丸太を引っ掻く音は不自然と思い、シャベルを持って外に出ると・・・。
グル ガリガリ
(熊じゃ!?)
私に気がついたのか熊は丸太を引っ掻くのを止め、私に襲いかかってきた。
「く、来るな!!」
私は思いっきりシャベルを熊に投げつけると、運良く頭蓋骨を叩き割り、脳ミソと血が辺りに散らばった。
もちろん絶命しておる。
怖くなった私はその日眠れなかった。
〔翌日〕
私は家の周りに壕を掘っていた。
ただ、子牛が間違えて落ちたら大変なので内側だけ壁のようにし、外側は緩やかな坂にしてある。
「ふあ~・・・眠いのじゃ。」
昨日の熊襲撃は精神的に堪えた。
妖怪、幽霊と見慣れているのは大丈夫だが、大型動物が襲いかかってくるのはいつの時代でも命の危機を感じてしまう。
「ダメじゃな・・・操られていた時はこんなこともなかったのじゃが・・・それが人間らしさかのー?」