とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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津軽領制圧 中

俺は近辺の村に赴いて何が必要かなどを聞いて回った。

収穫量がどんなところでも倍増しているので相場が心配だったが、東北でも関東に近いところでは飢饉が発生しているようなので値崩れはしなかった。

大半の村が裕福になれたので爺さん婆さんは俺が村に来ると拝んでくることがある。

 

「爺さん、婆さん、拝むんだったら先祖に拝めや。俺はできることをしてるだけなんだからさ。」

恥ずかしいからやめて欲しい。

 

【津軽城】

城といっても館だな。

そんなことより農業改革指導達や商人達がドス黒い笑みを浮かべながら領地改造をしようとしているのが心配だ。

何せ管轄外だからな・・・。

俺なりに領地を治めるためにどのような治世をすればよいか考えた結果、様々な部署を作った。

農業課、商業課、工業課、軍、外交・・・。

領主は全てにおいて3番目の権力を持つことにした。

それは素人が下手に首を突っ込んだら混乱するからだ。

俺の予想は当たり、上手く機能してくれている。

とりあえずこれで良い・・・これで・・・。

 

〔西暦1573年春〕

士農分離を俺は進めた。

信長のおじが強かった理由はそれだからだ。

農家の次男以下で希望者を募って訓練させると約半年も経過する頃には強兵となった。

 

「フルプレートでも輸入するか・・・。」

重装歩兵を導入しようか悩む龍興だった。

ただ、兵士だけでなく情報収集能力も高まっていた。

500年規模でおこなわれている北邦共和国の情報基地としての役割を勝ち取ったのだ。

その為日ノ本に関してはある程度の情報を得ることが出来た。

その報告書で信長包囲網についても書かれていた。

 

「・・・なんとかして包囲網を瓦解させなければ・・・。」

龍興は信長に天下を取って貰いたいと思っていたので、火縄銃(簡易量産型)を備蓄するようになる。

 

「いや、集めるだけではダメだ。・・・届けなければ・・・。」

北邦共和国が船の技術に関しては輸送船と漁船のみに長けていたので海上戦闘能力は皆無のことを俺は知っていたが、芳香様に時期を見て頭を下げに行った。

 

【芳香邸】

 

「芳香様、お願いします。」

 

「お主の気持ちもわからなくはないのじゃ。信長と言う男は情報を見ただけでも(昔の資料でもわかるし、幻想郷に行く前に邪仙が燃え盛る本能寺に首を取りに行かせたのは忘れない)天下を取る器があるからのー。」

 

「では!!」

 

「太平洋ルートから行くのじゃ。・・・ふむ、火縄銃2000丁か・・・もう1000と大筒を100門追加する。これでどうじゃ?」

 

「ありがとうございます。」

俺は信長に賭けることにした。

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