大量の武器と弾薬を防水加工し、それを詰め込んだ俺は船長と護衛隊の隊長のいる船長室で尾張までの日程を調整した。
「船長の村上です。よろしくお願いします。」
「僕は隊長の蒼星石・・・よろしく頼む。」
「俺は斎藤龍興・・・津軽の城主だ。」
「気になったけど大丈夫なの?今君がいないと不味いんじゃないの?」
「確かにそうだが、おじに恩を売っといて損はない。俺の部下達は優秀だし、敵は損害回復に時間がかかる。年単位でいる訳じゃないから大丈夫だろ。」
「そ、そうなんだ。」
蒼星石は困ったような顔をしたが、この後普通に日程を決めて、出港した。
【尾張の国】
海流と風の影響で予定よりも早く到着した。
港には異国の旗を掲げる船に興味本意で近づいてくる者がいたが、俺は港で代官に信長様に武器を届けに来たと伝えた。
【京】
「なに!?異国の船が尾張で武器を届けに来たと申しておるのか!!」
(何でこんな時に来るかな・・・信玄がいつ来るかわからない時に・・・。)
表では威厳を保っていたが、信長は優れた経済学者であり、カリスマ経営家なので、信長自身が戦場に行く際には味方が本当にヤバイところにしかいかなかった。
要するに本当の性格は真面目だが、戦はあまり好きではないし、粛清みたいなことも現場の独断だったりした。(比叡山焼き討ち等が例)
「我自身が行く。幸い出陣前だ。先に行って待っておる。」
「は!!ではそのように手配を。」
「すまぬな。蘭丸。」
「いえ、おきにめさらずに・・・この、成利をお使いください。」
精神的な支えの部分は森成利がおこっていた。
成利がいなければ今信長は居なかっただろう。
【尾張の国】〔数日後〕
俺が船で待機しているとおじ自身がやって来て、話を聞いてくれることになった。
「お、お前は!!」
「よう、おじさんや、会いたかったぜ。」
俺を見て鞘から刀を抜こうとしている。
「なぜ我の前に再び現れた。」
「言われなかったか?武器を届けに来たと。」
「本当にか。」
「ああ、包囲網を破る切り札として使ってくれや。俺はあんたが中央を抑えることで利益があるんだよ。」
「くく・・・ハッハッハッ!!その顔だ。我が見たかったのは!!あの席での死んだような目は演技だったか!!さすが蝮の孫よ。」
「俺は中央から一番離れた場所で国作りをしている。あんたが国を統一するのだろ?恩を売っといて損はねえからな。」
「我が甥よ。ありがたく貰うぞ。」
「これ以降の援助は期待するなよ。ちと厳しいからな。」
信長は船から降ろされる火縄銃と大筒、大量の火薬に感謝し、黄金を大量にもらうことが出来た。
「これも持っていけ!!」
「マントか・・・ありがたく頂戴する。」
俺はさらに信長の愛用しているマントをもらった。