とある宮古芳香の悪戦苦闘   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

137 / 310
南部領内の統治

〔西暦1574年春〕

北邦との貿易をするための巨大貿易港の整備が元南部の領内でも始まった。

 

「しかし、やってくれたな。」

蒼星石は南部軍を壊滅させるとすぐに城を攻撃した。

あっさりと落城したため逃げる間もなく城ごと焼かれてお陀仏のようだ。

 

「でもさ、僕もしたくなかったよ皆殺しなんか。」

火矢を放ったのは蒼星石の命令らしいが、城が乾燥していたことと、城の土台が熱で崩れたらしい。

 

「追求はしないが・・・感謝する。」

頼んだのはこちらなので頭を下げた。

 

「お代は貰ってるからもう僕たちは帰るね。」

 

「ああ、済まなかったな。」

蒼星石は帰っていった。

ただ、その間に空白の時間が生まれてしまう。

結果的には南部領の8割りを奪えたのだが、残りの2割りを秋田家が持っていくことになる。

 

「・・・残りの小国を潰したら内政を力を入れていかなければならないな。」

俺は奪った南部領の混乱を治めるために奮闘するのだった。

 

〔秋〕

米の値崩れ問題も北邦に輸出することで解決した。

もう100万石も達しているので、旧南部領整備をすれば200万石には届く。

しかし不安もある。

 

(どこまで膨張していいのだろうか。)

色々と情報が入ってきている・・・信長は権力者として線引きが必要だろう。

巨大な領土を持つ大名は順次討伐されている。

例外は徳川家ぐらいだろう。

 

(となるとこれで我慢しなければならないかもしれんな。旧南部領の出っ張っている部分を秋田に渡すか。)

数日後、秋田家に約5万石分(青森県以外)を割譲した。

 

(初期計画とは違うが・・・無理をする必要はないな。)

北の端で日ノ本の情勢を慎重に見極める龍興だった。

 

【北邦共和国 政府】

 

「以上、蒲原研究所より報告でした。」

私と部長、議長は頭を抱えた。

蒲原が数百年かけて研究した不思議な力・・・魔術だが、実験中に神界の天才戦略家マックス元帥を召喚してしまったのが問題だった。

神界にもこの件が伝わり、約100人の異能力研究者が送られてきたのだ。

宗教(八百万の神・・・まぁ黒谷ヤマメの崇拝)に関係する異能力は初めてのことらしく、実験結果は物凄く高く売れたが、それが神界に実害があった場合・・・最悪管理権をもっと別の人が来る可能性があった。

 

「えー、結論から言いますと神界に直接影響がありそうな物は天使の召喚ですね。ただし実体のない神力の集合体が常人には精々でしょう。マックス氏が来てしまったのはマックス氏の部隊がワープ実験を失敗した偶然が重なった結果です。また、魔術の方ですが、肉体強化系以外は実用的ではないと言っておきます。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。