【拠点】〔数日後〕
私はどのようにして借金を返済するか考えていた。
「ダメじゃ・・・採算が取れないのじゃ・・・。」
ここで詳しく話しておくことにするじゃ。
まず、神界では野菜の自給率は120%に調整され、残りの20%はバイオ燃料か他の世界に輸出しているのじゃ。
他の世界とはパラレルワールドのうち、人が滅んだ世界、動物がいない世界などの鉱物資源が採れるとわかった星を政府が金持ちに販売し、その星にロボットや、人間(これはヤマメが転生をするときに魂の受け皿を求めた結果誰もいない世界を開拓し、人間が住める様になればそこに過剰な魂を送り込むらしい)で資源、信仰を集めるために食料を星持ちの神や天使に売り付けているのでこちらから食料品を売っても利益にならないのじゃ。
次に鉱物資源も同様な理由で利益にならないため、私が利益を得るためには、文化財、コレクターが喜びそうな物、その星限定のなにかをオークションもしくは販売しなければならないのじゃ。
「とは言っても、人間がいなければ最初の2つはダメじゃし、星限定も魔法の道具があるわけでもないのじゃ。・・・こりゃ長期戦かのー。」
そんなことを考えていると数ヶ月前に誤った命令をしたロボットが帰ってきた。
「すまんな、パニックになって・・・ん?その袋はなんじゃ?」
私はロボットが抱えているなにかが気になった。
(なんじゃ?あの袋は?行った時は持っとらんかったのじゃ。)
私の前に置かれた袋を開けると・・・
「・・・死体、しかも新しい。」
中には男女のつがいであった。
・・・繋がった状態で女性の方の首には男性の手形があったため窒息死だと思われ、男性は喉元を引っ掻かれたようで出血多量による死亡だった。
「・・・これはどこで見つけたのじゃ?」
私はロボットに質問すると、拠点の中から地図を持ってきて、地面に広げ、ある場所を指差した。
「ふむ・・・白神岬の近くじゃな。そんなところまで探していたのか・・・お疲れ様なのじゃ。」
ロボットはなにも喋らない。
「ここら辺に集落があるのか?」
私の質問にロボットは首を横に振った。
「・・・なぜ男女でいるのじゃ?何かの儀式か?・・・わからん。」
私はとりあえず袋を持ち上げると拠点の中に入れ、実験台としてキョンシーにすることにしたのじゃ。
「ふむ・・・どの藁人形を使うかのー。・・・これにするのじゃ!!」
私が選んだのは頭に白鳥の羽と烏の羽が刺さっている人形だった。
「さて心臓に埋め込んだから首をはねる・・・前に真水を用意するかのー。」
私は持ってきたドラム缶に持ってきた濾過機で川の水を溜め、そこに糸を入れた。
次に女の死体をベースに男の骨、肉などを女性の死体に組合せ、醜い何かを作り上げた。
「なんか汚いのじゃ。」
そう呟きながら私は首をはね、真水に浸した糸で再び首を繋ぐと呪文を唱えた。