【北邦 最高裁判所】〔西暦1583年夏〕
インド救援軍副司令官であるキョンシーが法廷で責任を問われていた。
罪状として命令違反、市民の虐殺、反対した部下への虐待、勤務中に飲酒等があげられた。
昔のように数ヶ条の約束みたいに生易しいものではなく、それはそれは洗礼された法律ができており、年間約2000人が裁判所で判決を受けている。(まぁ大半が賠償で済むのだが・・・)
「被告を餌の刑とかす。」
数十年ぶりに最高刑が判決された。
「い、嫌だ!!あそこは嫌だ!!」
第1実験動物収容施設・・・そこは熊が大量に飼育されており、キョンシーの処刑施設となっていた。
キョンシーは燃やしても、首を吊らしても、首を切り落としても最終的には復活する。
しかし、肉片がバラバラの状態で消化されるとさすがに蘇生しない。
・・・まぁキョンシーにとって本当の死刑である。
ガチャ イアアアアアァァァ・・・
バギボキとぐちゃぐちゃという嫌な音だけが響くのであった。
【シベリア】
佐天と南方将軍が合流し、ほとんど消化試合となっていた。
本当の未来では人が畑から取れると言わしめるロシアだったが、この世界ではどうなるか怪しい。
既に500万人の男性が戦死して人口ピラミッドに歪みが出ていたのだ。
それでもまだ戦争を続けるロマノフ王家には北邦も驚いているが・・・。
「さて、今回の戦争で塹壕と足止めによる出血戦術が有効なのが証明されましたね佐天将軍。」
「そうですね・・・やはり機動戦はそろそろ限界ですかね。」
「おりょ?」
「私もなんとなくわかってましたよ。機動戦は少数による奇襲・・・それが大きい。大規模な奇襲ではインドの悲劇のようになりますからね。」
「確かに・・・。」
「まぁ今度は騎兵は解体されて工兵と中々の活躍をした砲兵が主力になるでしょう。」
「戦争の進化・・・。」
「極端な話私達は相手からしたら悪夢のような動員力と補給能力によって勝っているに過ぎませんからね。・・・画期的な兵器が登場すれば私達の優位は脆く崩れ去ります。」
「確かに・・・。」
「時間を稼ぐことがこの国にあっているのかもしれませんね。」
「しかし・・・200年はこの優位はひっくり返ることはないですよ。」
「それは慢心と言いますよ。・・・何が起こるかわからないのが世の常・・・私達は軍人として国を守らなくてはならない・・・なにが起きても対処できるように気を引き締めていきましょう。」
「そうですね・・・頑張りましょう。」