【長久手】〔数日後〕
(くそ、あの馬鹿。俺の指示を聞かないでいきやがって・・・。)
秀次は俺のことを全く信用していなかった。
そのため俺の助言に反した行為をおこなったのだ。
結果は池田、長可の戦死である。
俺は秀次を安全に退かせるため(後ろで戦わずに逃げたら何を言われるかわからないため)織田徳川連合軍約1万2000と壊走していた池田森連合を吸収した約2500で迎撃体勢を整えた。
「敵に家康本人の旗がある。青森の兵が天下一の精鋭と言うのを教えてやれ。」
俺は簡易の土豪を何個も作り体を隠しながら敵が動くのを待った。(その待っている間に別動隊を臨時で作成し、織田に奇襲を仕掛けた。)
「撃て。」
奇襲を受けて僅かに前進した部隊を俺は狙い撃ちにした。
被害は小さいが再統制厳しいだろう。
「さて、仕事だ。」
俺は大きな太刀を手に取ると緊迫した戦前の前に立ち
「斎藤龍興なり。いざ、勝負といこう。」
ザワザワ
雑兵はいきなりの大将首に欲が眩み6名の足軽が襲いかかるが・・・
「遅いぞ。」
一瞬にして6人の首が飛ぶ。
斬られた6人は自分の首がないにも関わらず20寸(60メートル)ほど走り続け、そこで倒れた。
「我が勝てば池田恒興殿の首を返してもらいたい!!」
「渡辺守綱がお相手いたす!!」
徳川十六将の1人で槍の名手が出てきた。
「いざ。」
「勝負・・・。」
この勝負は後世の歴史で語り継がれることになる。
渡辺が長いリーチで初めは龍興を圧倒するが、龍興は太刀の腹を使って槍の突きを上手くいなす。
龍興は第24撃目に一気に渡辺との距離を詰め・・・太刀を構える。
渡辺はその振り上げた瞬間を見逃さなかった。
一気に槍で突いてきたのだ。
ザシュ・・・ビチャァー・・・
勝負は龍興が勝った。
龍興の太刀は渡辺の穂先から槍と渡辺の体を真っ二つにしたのだ。
「も・・・守綱!!」
家康叫ぶ。
まさか守綱が破れるとは思ってなかったようだ。
「・・・最後の一撃誠に天晴れなり。」
俺の太刀に亀裂が入り、そのまま壊れてしまった。
俺は池田殿の首を貰うとすぐに自陣に戻った。
家康はそのまま軍を率いてどこかに行ってしまった。
【秀吉本陣】〔夜〕
「親父をありがとうございます!!」
池田の首を大切に受け取った池田の次男輝政は俺に何度も頭を下げた。
秀吉も徳川に一矢報いたことで名誉が守られたと笑顔で言われた。
「そちはもうすぐ跡取りが元服だったな。おめでたじゃ。国に戻り祝ってやるがよい。」
「は!!」
秀吉は功労者の俺に褒美を出さなかった。
後に豊臣家を滅ぼす要因となる。